自動車保険業界ニュース

東京海上HD、米国スペシャルティ保険グループHCC社を買収(2015/06/10)

 東京海上ホールディングスは6月10日、子会社の東京海上日動を通じ、米国スペシャルティ保険グループ「HCCインシュアランス・ホールディングス社」(デラウェア州ウィルミントン市、HCC社)を買収する手続きを開始することで、HCC社と合意したと発表した。買収額(HCC社の普通株式とアドバイザリー費用等の合計)は約75億3000万米ドル(約9413億円)。買収のための資金は、同社グループ内の手元資金のほか、外部からの調達資金を予定している。
 今後、米国の企業再編法制に基づき、東京海上日動が米国デラウェア州に特別目的会社を新規設立し、HCC社と合併させる手法で行う。この手続きを通じて東京海上日動は、HCC社の既存株主への対価を支払うことで、発行済みのHCC社の株式を100%取得し、完全子会社化する。なお、この買収については、HCC社の株主総会での承認や関係当局等の認可・承認が条件となる。今年10-12月期中に買収手続きを完了する見込み。
 東京海上グループは、グローバル保険グループとして、海外保険事業の規模・収益の拡大をグループ全体の成長ドライバーと位置づけ、先進国および新興国の両市場において、内部成長力の強化と戦略的なM&Aの推進によって、グローバルな成長機会と分散の効いた事業ポートフォリオの構築を追求している。こうした戦略の下、先進国では、英国ロイズにおけるキルン社買収(2008年3月)、米国フィラデルフィア社買収(08年12月)、米国デルファイ社買収(12年5月)、新興国では、東南アジア・中南米等における損保および生保事業の積極的展開を通じ、収益の飛躍的成長を実現する一方で、海外保険事業のさらなる成長の実現と資本効率向上の観点から、引き続き優良な買収案件について検討してきた。
 HCC社は、米国全州および英国・スペイン等で事業展開する世界トップクラスの優良スペシャルティ保険グループであり、経験豊富で実績のある経営陣の下、1974年の創業以来一貫して高い収益性・成長性・安定性・健全性を実現している。
 東京海上グループは、今回の買収を通じ、海外保険事業の規模・収益のさらなる拡大を実現するとともに、グローバルにより分散の効いた事業ポートフォリオの構築が可能となり、グループ全体の資本効率の向上と持続的な収益成長を可能とする安定的なグループ経営の基盤構築が実現できるとしている。
 HCC社は、高度なアンダーライティング力等の自らの強みを発揮できるスペシャルティ保険分野に特化し、参入している多くの市場でマーケットリーダーとして強固な競争優位性を確立している。具体的には、医療・傷害保険、会社役員賠償責任保険、航空保険、保証・信用保険、農業保険など、相互に相関性が低いスペシャルティ保険種目を100種類以上取り扱っている。また、一般的な損害保険の料率サイクルの影響を受けにくい種目(医療・傷害保険等)の構成割合が高く、かつ巨大自然災害に対するエクスポージャーも限定的。
 HCC社の事業ポートフォリオは、収益性が高くかつ分散の効いたものとなっており、
その結果として、一貫して他社を凌駕する高い収益性・成長性・安定性・健全性を実現し、スペシャルティ保険グループの中でもトップクラスの優良会社として高い評価を得ている。
 HCC社が東京海上グループの一員に加わることで、母国市場である日本に加え、世界最大の保険市場である米国における事業基盤が一層強固なものになるとしており、また、今回の買収の結果、海外保険事業の収益は買収前対比38%増の約1750億円へと大きく増加、グループ全体に占める海外保険事業の割合も38%から46%へ上昇する。


自動車保険の満期日が

自動車保険一括見積もり 満期日メール案内サービス

提供元:新日本保険新聞社

フォントサイズ
  • フォントサイズ小
  • フォントサイズ中
  • フォントサイズ大