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三井住友海上、英国保険持株会社アムリンを買収(2015/09/08)

 三井住友海上は9月8日、英国ロイズ保険市場を中心にグローバルに保険事業を展開する持株会社であるAmlin社(アムリン)を完全子会社化する手続きを開始することで、同社と合意したと発表した。買収総額は約6420億円。買収資金は、三井住友海上が保有する手元資金と外部からの調達資金により充当し、関係当局の承認等を前提として、2015年度第4四半期中(16年1月-3月)の完了を予定している。この買収は友好的なものであり、アムリンの取締役会は全会一致で賛同している。
 アムリンは、英国ロイズ・再保険市場の主導的プレーヤーで、ロイズにおいて収入保険料規模で第2位の大手シンジケートを有し、スイス・バミューダを拠点とする再保険会社やベネルクス地域を本拠地とする保険会社を傘下に持つ保険グループ。マリン分野はロイズにおいてトップのポジションにあり、とくに小型船舶(ヨット)・船主責任保険等の船舶種目やオフショアエネルギー分野に強みを持つ。再保険分野では高度なリスクマネジメント力を武器に、ロイズにとどまらず欧州市場やバミューダ(北米)市場へも参入しているほか、欧州大陸事業では大手・中堅企業のマリン種目など、いずれもロイズではアクセスが難しい契約を中心に引受を行い、分散したポートフォリオを構築。2014年度の業績は、収入保険料25億6400万ポンド(約4692億円)、コンバインドレシオ89%、純利益2億3600万ポンド(約433億円)、ROE14.1%という高水準にある。
 過去
10年間(2005-14年)の平均コンバインドレシオは83%、ROEは17.4%であり、ロイズでもトップクラスの高い収益性を確保している。加えて、過去10年間の収入保険料の年平均成長率は11%、平均純利益も2億1500万ポンド(約393億円)で推移。さらに、経験豊富なアンダーライターによる専門性の高い引受ノウハウを活かし、高度なリスク管理とERM態勢を確立している。
 2014年度のMS&ADグループとアムリンの単純合算値に基づく正味収入保険料は約3兆3578億円、純利益は約1795億円となる。日本国内とアセアン地域を中心としたポートフォリオ構成の三井住友海上と、欧州・北米を中心としたポートフォリオ構成のアムリンが統合することで、地理的ポートフォリオとリスクの分散、元受・受再の種目間バランスの向上を実現できるとしている。今回の買収で、三井住友海上はグローバルに事業展開するフルラインの保険会社として、国内事業と海外事業が補完し合うバランスの取れた安定性・成長性の高いビジネスモデルを構築し、事業全体の資本効率の向上を図る。
 三井住友海上は、2004年の英国AVIVA社のアジア損害保険オペレーションの買収を契機として、アジアを中心に業容を拡大し、アセアン地域において元受保険料規模でトップの損保グループへと躍進。さらに、将来の成長が見込める新興国市場の深耕を通じて、収益基盤の強化を進めるとともに、世界の主要な保険市場である欧米においても、欧州大陸での元受事業やロイズ事業へ参入し、着実にプレゼンスを高めている。


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提供元:新日本保険新聞社

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