傷害保険の特約の種類

傷害保険とセットでつけることができる特約

傷害保険商品では、ケガに対する補償のほかに、携行品の損害に対する補償や、賠償責任事故に対する補償などを組み合わせることができます。

保険商品によっては、これらの特約があらかじめセットされているものもあれば、ご自身で取捨選択できるものもあります。また、普通傷害保険に疾病担保特約はつけられないなど、セットできない組み合わせもあります。

携行品損害担保特約

自宅敷地外で個人の持ち物が盗難にあったり、落としたなどの理由で消失したり破損した場合の損害が対象です。

  • 累計の上限額の規定とともに、1点あたりの上限が10万円、現金の場合は5万円などと設定されています。
  • 事故時点の価値、または契約したときの上限額のいずれか低い方が限度で保険金が払われます。
  • 置き忘れ・紛失は対象外です。

    <対象外の財物の主な例>
    • 入れ歯、コンタクトなど身体の一部のもの
    • クレジットカード、定期券、預貯金証書、商品券などの有価証券
    • 動植物
    • 船舶、車やバイクおよびその付属品

この他、各社約款により対象になるもの、ならないものが異なることがありますので、実際にはご加入の保険会社または保険代理店にご確認ください。

個人賠償責任保険

日常生活において、他人の身体に傷害を与えたり、他人の財物を損壊させたために、法律上の賠償責任を負うことで損害が発生する場合などが対象です。
自転車事故、ゴルフや釣りなどレジャー中の事故、住宅の管理ミス(水漏れや植木鉢が飛んだなど)、ペットが人を咬んだなど、さまざまなシーンでの活用が見込まれます。

  • 対人賠償、対物賠償が含まれています。
  • 支払われる保険金は、法律上妥当な金額が限度。物損に関する慰謝料などは保険金の対象外です。
    (例:水漏れ事故で思い出の写真が台無しになった分の慰謝料など)
  • 国内のみ担保(海外旅行保険等、一部の保険については海外も担保されます)。
  • 示談交渉サービスが付いていないケースがほとんどです。一部、自動車保険の一環の保険では示談交渉サービスがついている商品もあります。

疾病担保特約

病気によって損害を被った場合に保険金が支払われます。主に海外旅行保険で利用することができます。

  • 疾病による死亡、後遺障害、治療費用などの支払いを受けることができます。
  • 国外で疾病が発症し、帰国するまでの交通費や必要な宿泊費などもカバーされることがあります。
  • 歯科疾病や妊娠にまつわるリスク(出産・早産・流産など)に関しては、補償の対象外です。

救援者費用特約

被保険者が死亡や入院した場合に、契約者や被保険者、被保険者の親族が負担した費用がカバーされる特約です。

  • 被保険者の捜索費用や看護、事故処理などを行うために被保険者の親族が現地に赴いた場合の費用などが含まれています。
  • 主に海外旅行保険と組み合わせることができますが、国内旅行保険などでも組み合わせた商品を販売している会社もあります。

その他の特約

細かい規定を組み合わせることで、さらにカスタマイズすることもできます。保険会社によっては独自のプランを用意していて、名称や内容が異なることがあります。
代表的な特約には次のようなものがあります。

  • 就業中のみ危険担保・・・就業中におこった事故のみカバーする特約
  • 家族特約・夫婦特約・・・ご家族単位で加入する場合に便利な特約
  • 天災危険担保・・・地震・噴火・津波などによるケガをカバーする特約
  • 細菌性食中毒・ウイルス性食中毒危険担保・・・O-157やノロウィルスによる損害をカバーする特約

この他にも、各社によってさまざまな特約つきの商品が売り出されているようです。


ご利用にあたっての注意事項
  • 上記の内容は、損害保険料率算出機構発行の「傷害保険標準約款 2011年3月版」の規定に基づいて記載しています。
  • その他の記載内容については、提携ファイナンシャルプランナーより提供された事例をもとに記載しています。
  • 約款の内容や、実際の事故が保険金支払いの対象になるかどうかは、各保険会社の判断によります。最終的には、ご契約の保険会社や保険代理店へお問い合わせください。

投稿日:2020年2月25日 更新日:

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