自動車保険の保険料の支払いは、契約期間(1年)分の一括払いが基本です。しかし、最近は保険会社によって詳細は異なるものの、支払方法や支払う回数など、いくつかの種類があります。
では、コンビニエンスストアのレジで、保険料を毎月支払う分割払いはできるのでしょうか。また、保険料の分割払いのメリット・デメリットについても把握しておきたいところです。
この記事では、自動車保険の保険料のコンビニエンスストアにおける分割払いの可否や、保険料の分割払いのメリット・デメリットについてご紹介します。
もくじ
自動車保険の保険料はコンビニエンスストアで分割払いできない
自動車保険の保険料は、コンビニエンスストアにおいて分割払いすることはできません。ですから、保険料の分割払いを希望する場合、ほかの支払方法を選択する必要があります。具体的には、クレジットカード払いや口座振替などの支払方法を選ぶことになるでしょう。
また、保険料のコンビニエンスストア払い(以下、コンビニ払い)自体は、一括払いに限り、いくつかの保険会社で対応しています。
自動車保険の一括払いと分割払い、それぞれのメリット・デメリット
自動車保険の保険料は、「一括払い」か「分割払い」を選べる場合があります。ここでは、一括払いと分割払い、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
一括払いのメリット・デメリット
一括払いは、自動車保険の保険料を一度に全額支払うことです。保険契約は通常1年単位であり、この1年分をまとめて払うので「年払い」とも呼ばれます。基本的に多くの保険会社では、一括払いを基本としています。
メリット
一括払いは、分割払いに比べて支払総額が少なくなることがメリットです。さらに、分割払いに比べて支払方法の選択肢が多いこともメリットといえるでしょう。一括で支払えば、毎月の支払い手続きを行う手間がかからないことも魅力といえます。
デメリット
一度の支払負担が大きいことはデメリットと感じられるかもしれません。
また、保険契約を途中で解約する場合、支払総額が月払いより高くなってしまうこともあります。これは、途中で解約すれば「解約返戻金」が戻ってはくるものの、解約返戻金は残りの保険期間分に「短期率」という割合を掛けて算出されるためです。短期率で計算した解約返戻金は基本的に保険料を残りの保険期間の月数で割ったより少なくなります。
分割払いのメリット・デメリット
分割払いは、保険料を毎月の指定された期日までに支払うもので、保険会社によっては「月払い」と呼ばれます。
メリット
分割払いのメリットは、一度に支払うと経済的な負担が大きい保険料を、毎月支払う形にして負担を軽くできることです。また、途中解約が契約時に決まっている場合は分割払いにした方が基本的に支払総額は小さくなります。
デメリット
分割払いのデメリットとしては、1年間の支払総額で比較した場合、一括払いより高額になることです。また、支払方法の選択肢も限られる傾向があります。保険料を毎月支払う手間がかかるため、支払い忘れや支払い漏れなどのリスクは否めません。
自動車保険の一括払いの支払方法
自動車保険の保険料の支払いは、ほとんどが一括払いです。その際には、保険会社によって異なるものの、いくつかの方法が用意されている場合があります。ここでは、一括払いの支払方法について解説します。
コンビニ払い
コンビニ払いは、保険会社から送付された振込依頼書(払込票)を使い、コンビニエンスストアのレジにて保険料を支払う方法です。
この方法は、現金による支払いのみに対応しているため、クレジットカードや電子マネーは利用できないことに注意が必要です。
口座振替
口座振替とは、指定した金融機関の口座から、毎年支払う保険料を自動的に引き落とす方法を指します。
口座振替は一度指定してしまえば、後は手間がかからず、口座にお金がある限り、支払い忘れや支払い漏れの心配がないことがメリットといえるでしょう。
クレジットカード払い
クレジットカード払いは、クレジットカード会社が指定した期日に、利用した金額が金融機関の口座から引き落とされる仕組みです。
支払い忘れ・支払い漏れがなくなったり、クレジットカードのポイントが貯まったりするなどのメリットがありますが、口座の残高不足には注意が必要です。
銀行振込
銀行振込は、加入する保険会社が指定した口座に、所定の保険料を銀行窓口あるいはATMで直接振り込む方法です。保険会社によっては、送付された振込依頼書を使って振り込む方法もあります。
多くの場合、振込手数料を負担する必要がありますが、インターネットバンキング・モバイルバンキングによる振込の場合は、手数料がかからないことがあります。また、24時間365日、いつでも振込ができるのもメリットです。
自動車保険の分割払いの支払方法
自動車保険の保険料は一括払いが基本ですが、分割による支払方法を設けている保険会社もあります。ここでは、分割払いの支払方法について解説します。
クレジットカード払い
クレジットカード払いによる分割払いは、保険会社が設けている分割払いの仕組みと、クレジットカード会社の規定に準じた分割払いの仕組みの2種類があります。
保険会社独自の仕組みについては、一括払いに比べて5%程度の割り増しとなります。一方、クレジットカード会社の仕組みについては、クレジットカード会社の分割手数料として概ね15%がかかり、いずれも一括払いより割高になるので注意が必要です。
口座振替
対面で担当者と相談して保険契約に加入する代理店型の自動車保険では、口座振替での分割払いを設けている場合があります。
保険料が安いダイレクト型ではほぼ口座振替での分割払いを受け付けていません。受け付けている会社も、申込方法を電話に限定するなど制約を設けています。電話での申し込みだとネット割引が適用されないので注意しましょう。
保険会社による支払方法の違い
自動車保険には大きく分けて、「代理店型」と「ダイレクト型(通販型・ネット型とも呼ばれる)」という2つの種類があります。
代理店型の自動車保険は、分割払いの場合、下記のような支払方法が多い傾向があります。
<代理店型の分割払いにおける支払方法>
- 銀行振込
- 口座振替
- クレジットカード払い
一方、電話やインターネット経由で直接加入するダイレクト型の自動車保険において、保険料を分割払いする場合の支払方法は、主に下記のようなものが挙げられます。
<ダイレクト型の分割払いにおける支払方法>
- 銀行振込
- クレジットカード払い
コンビニ払いあるいは分割払いが可能な自動車保険を、比較・検討しよう
自動車保険の保険料は、コンビニエンスストアで支払うことができます。しかし、コンビニ払いは一括払いのみに対応しているため、分割払いを希望する際にはクレジットカード払いか口座振替を選ぶ必要があります。
そもそも、保険料の一括払いあるいは分割払いには、それぞれメリットとデメリットがあります。ライフスタイルや月々の収支を検討し、支払う回数を選んだほうがいいでしょう。
また、代理店型やダイレクト型など、保険会社のタイプについても考慮しておく必要があるので、条件に合う自動車保険を選ぶため、加入・更新時には複数の自動車保険の見積もりを取って比較・検討することをおすすめします。
ただし、各保険会社のウェブサイトで見積もり依頼はできるものの、相当の手間や時間がかかるかもしれません。それを解決するには、一括見積もりサービスを利用し、一気に見積もりを依頼する方法があります。
自動車保険の保険料やサービス内容を複数の保険会社で比較・検討する際には、インズウェブの「自動車保険一括見積もりサービス」が便利です。複数社の見積もりが一度に取れるので、比較・検討がしやすくなります。ぜひ、「自動車保険一括見積もりサービス」をお試しください。