
大学生が郊外において通学やアルバイト先への出勤、またはレジャーに出かける際、車が必要となることが往々にしてあるでしょう。その場合には、軽自動車がおすすめです。軽自動車は高い燃費性能を誇り、維持費も普通自動車に比べて抑えられます。メリットの多い軽自動車を選ぶ際には、さまざまな車種の新車・中古車の中から、用途や予算に合った車を選びたいところです。
この記事では、大学生におすすめの軽自動車や、大学生が軽自動車を選ぶメリットを紹介。さらに、軽自動車を選ぶ際のポイントや軽自動車の維持費について解説します。
もくじ
大学生におすすめの軽自動車
大学生が、たくさんの軽自動車の車種の中から選ぶ際には、どのような車がいいのか、判断に迷うこともあるでしょう。ここでは、大学生におすすめの軽自動車についてご紹介します。
ホンダ・N-BOX
ホンダのN-BOXは、軽自動車だけでなく、2025年上半期の普通自動車も含めた日本の新車販売台数でナンバーワンを誇る人気車種です。その強みは、軽自動車の中でトップクラスの室内空間の広さ。たくさんの荷物を積めるため、レジャーやサークルの合宿にも役立つでしょう。
高い燃費性能や、衝突回避などに効果を発揮する安全運転支援システム「ホンダセンシング」の標準装備もうれしいポイントです。
スズキ・ハスラー
スズキが送り出す軽SUVがハスラーです。発売から5年が経過しても人気車種のハスラーも、アクティブに活動する大学生にはおすすめの軽自動車といえるでしょう。
ハスラーは軽自動車としては最低地上高の高さが特徴で、それに伴いドライバーの視点も高くなるため、初心者でも運転しやすいのが魅力です。また、全車にマイルドハイブリッドシステムを搭載しているため、燃費性能が高く、維持費が抑えられるのもお金のない大学生にはうれしいポイントです。
ダイハツ・タント
ダイハツ・タントは、「軽スーパーハイトワゴン」という天井の高い軽自動車のパイオニア的な車種です。大学生におすすめなのは、圧倒的に広い室内空間と大きなスライドドアによる乗降性の高さです。複数名でドライブしたり、旅行で車中泊をしたりすることが多い大学生には、魅力的に映るでしょう。
見た目の迫力やスポーティさを求めるなら、「タントカスタム」といったグレードも用意されています。
ダイハツ・ミライース
ダイハツ・ミライースは、シンプルさが特徴の軽自動車です。大学生におすすめのポイントは、新車価格で100万円を切るグレードも設定されていること。また、軽量ゆえに高い燃費性能を誇り、維持費があまりかからないのも魅力といえます。また、きびきびした走りも特徴です。
デビューからすでに8年経つものの、手頃な価格で根強い人気を誇り、「中古車よりも新車を購入したい」と考える大学生にとって、有力な選択肢といえるでしょう。
日産・ルークス
ルークスは、2025年秋に4代目モデルの発売が予定されている日産自動車の軽スーパーハイトワゴンです。新型ルークスは、軽自動車として初の12.3インチ大型インターフェースディスプレイや、目視できない車両下を生成映像で表示する「インビジブルフードビュー」を内蔵する「インテリジェントアラウンドビューモニター」を装備しているのが大きな特徴。先代に比べて、拡大された室内空間も魅力的です。
安全性能や快適性、運転のしやすさを重視する大学生には、ルークスはおすすめの軽自動車の車種といえます。
軽自動車を選ぶ際のポイント
軽自動車を選ぶ際には、押さえるべきポイントがあります。ここでは、軽自動車を選ぶ際のポイントについて解説します。
用途に合った車を選ぶ
軽自動車を選ぶ際のポイントとして、用途に合った車を選ぶことが挙げられます。毎日の通学がメインとなるのであれば、給油回数が減らせて燃料代を抑えられる、燃費性能が高い車種を選びましょう。
また、レジャーや長距離のドライブを楽しみたい場合には、悪路走破性の高い軽SUVや、荷物がたくさん載せられる軽スーパーハイトワゴンの中から選ぶことをおすすめします。
購入価格で選ぶ
購入価格で選ぶことも、軽自動車を選ぶ際のポイントです。
基本的に車は、高額な買い物です。購入方法によるものの、学業に専念していて、安定的な収入がないことも多い大学生は、初期投資価格について十分な検討が必要です。
新車にこだわるのであれば乗り出し価格の安いものを、車種やデザイン、性能などにこだわりがあるのであれば、車両価格の安い中古車を選ぶのが賢明でしょう。
維持費で選ぶ
大学生が車を所有する際に、注意したいのは維持費です。車は購入するだけでなく、年間を通してさまざまな費用が発生します。そのため、維持費で車種を選ぶのは、極めて重要なポイントといえるでしょう。
具体的には、燃料代や税金などの維持費が車種によって変わってきます。維持費について詳しくは後述します。
軽自動車の維持費
軽自動車の維持費には、どのような種類があり、いくらくらいかかるのでしょうか。ここでは、軽自動車の維持費について解説します。
税金
軽自動車の維持費として発生するものに、税金が挙げられます。軽自動車の場合、4月1日時点の車検証上の所有者に対して「軽自動車税(種別割)」が課せられます。大学生が自家用乗用車を購入した場合、毎年1万800円の軽自動車税(種別割)を納めなければなりません。
納税通知書は5月上旬に、市区町村から車検証上の住所に送られてきます。納付期限は5月末~6月上旬となる傾向があるので、忘れずに納めましょう。
注意したいのは、新規検査から13年経過した中古車に乗っている場合です。この場合、軽自動車税(種別割)は重課され、1万2,900円が課せられます。
自動車保険料
自動車保険料も、軽自動車の維持にかかる費用のひとつです。
自動車保険は、加入が義務付けられている自賠責保険(強制保険)と、任意加入の任意保険があります。
軽自動車の自賠責保険料は、沖縄・離島以外の地域の場合、24ヶ月で1万7,540円となっています。なお、自賠責保険料は、2年ごとの車検時に支払う仕組みです。
一方で任意保険料は、車の型式や運転者の年齢・範囲のほか、使用目的、補償内容などによって変わります。軽自動車は普通自動車に比べると保険料は安い傾向にあり、毎年の支払額は約5万円が全契約の平均となっています。ただし大学生の場合、10代や20代前半は事故率が高い関係で保険料が高く設定されているのと、契約したてで等級が進んでおらず保険料の割引率が低い状態であることから、基本的に保険料は車両保険を付けなくても10~20万円などもっと高くなります。
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車検・メンテナンス費用
軽自動車の維持費には、車の修理や整備などの車検やメンテナンスに関する費用もかかります。
車検は、新車を購入した場合は3年後に最初の継続検査があります。それ以後は2年ごとに車検を受けなければなりません。軽自動車の場合、車の状態や年数などによりますが、一般的に約5万~9万円の費用がかかります。
また、バッテリーやタイヤ、エンジンオイル、ワイパーなどは消耗品のため、走行距離や使用年数などに応じて適宜交換する必要があるでしょう。
ガソリン代
軽自動車の維持費として、ガソリン代も不可欠な要素です。
軽自動車の燃料タンクの容量は、約30リットルです。1リットルあたり170円のレギュラーガソリンを満タンになるまで給油した場合、約5,100円かかる計算になります。
また、燃費を20km/l、年間走行距離を5,000km、ガソリン価格を170円/lとした場合、1年間でガソリン代が42,500円かかる計算となります。
駐車場代
自宅に駐車スペースがないなどの場合、月極駐車場を借りる費用も、軽自動車の維持費としてかかります。
駐車場代は立地条件などに大きく左右されるため、月あたり数千円から数万円まで大きく幅があります。また、車を使って出かけた場合、到着した場所によっては時間単位で駐車場代が発生するケースもあるので注意しましょう。
大学生が軽自動車を選ぶメリット
大学生が普通自動車ではなく軽自動車を選ぶと、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、大学生が軽自動車を選ぶメリットについて解説します。
比較的安価に購入できる
大学生が軽自動車を選ぶメリットとして、比較的安価に購入可能な点が挙げられます。
軽自動車には、ダイハツ・ミライースのように新車でも100万円を切る購入価格の車種もあります。新車で200万円以上の高級グレードも存在するものの、中古車の市場流通量も豊富なため、車種の希望を優先するなら中古車という選択肢も検討したほうがいいでしょう。
維持費が安い
大学生が軽自動車を選ぶメリットに、維持費の安さが挙げられるでしょう。
普通自動車に比べれば、自動車税(種別割)や自動車保険料が安くなる傾向があります。また、燃費性能が高い車種の場合は、燃料代も安く済むはずです。
ただ、前述のように任意保険料については、年齢が若く運転免許取得まもない大学生の場合、高くなる可能性があります。任意保険は保険会社によって保険料や補償内容が異なるので、十分に比較・検討して選びたいところです。
初心者ドライバーでも運転しやすい
初心者ドライバーでも運転しやすいことも、大学生が軽自動車を選ぶメリットです。
運転免許証を取得したばかりの10~20代の大学生にとって、視界が良く、ボディが小さいため小回りも効く軽自動車は、車の運転を学ぶのに最適といえます。
なお、軽自動車の安全性は高まっているものの、対大型車両との衝突においては、車重の軽さがリスクとなる可能性があります。また、高齢ドライバーの事故が目立ちがちな近年ですが、若いドライバーの事故率のほうが実際には高いことにも留意すべきでしょう。
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大学生が軽自動車を購入する方法
大学生が軽自動車を買う際には、いくつかの手段があります。具体例としては、下記のとおりです。
<大学生が軽自動車を購入する方法>
- 現金一括払い
- クレジットカード決済
- マイカーローン
- カーリース
マイカーローンやクレジットカード決済は、利息が発生するだけでなく、毎月の安定的な支払いが求められます。保護者などの保証人が必要となるケースもあるでしょう。一方、現金一括払いは最低でも数十万円のお金を用意しなければなりませんが、保証人不要で利息がかからないなどのメリットがあります。大学生にとって安くはない買い物なので、家庭の経済状況と相談しながら、現実的な選択をしてください。
なお、カーリースは厳密には購入ではないものの、税金や自賠責保険料、車検費用などの維持費が月額の利用料金に含まれているため、大学生が軽自動車を利用する方法としては安く済むかもしれません。ただし、20歳以上の年齢制限が定められているサービスもあるので注意が必要です。
大学生が軽自動車を購入の際には任意保険も比較して選ぼう
大学生が軽自動車を選んで購入する際には、さまざまな個性がある車種の中で、用途や維持費などの面から最適な選択をしたいところです。ただし、大学生は任意保険料が高くなる傾向があるため、それらを含めた維持費については各保険会社で十分な検討が必要です。
なお、任意保険の補償内容も、保険会社によって異なります。任意保険は、複数の保険会社に見積もりを依頼して、比較・検討してください。
難点としては、各保険会社のウェブサイトで見積もり依頼はできるものの、手間や時間がかかること。そこで、自動車保険の一括見積もりサービスを利用して、手軽に見積もりを依頼するのがおすすめです。
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