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中古車の予算の決め方は?注意点も

投稿日:2022年9月2日 更新日:

一般的に中古車は新車より車体価格が下がりやすいとはいえ、購入し使用し続けていくには様々な費用がかかります。車体価格だけでなく維持費がいくら位かかるのかも確認した上で、無理のない範囲で余裕を持って予算を決めることが大切です。今回は、中古車を購入する際の予算の決め方や注意点について解説していきます。

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まずは中古車購入の相場を知ろう

予算を決める前の準備として、まずは中古車購入にかかる費用を整理しましょう。

購入時

車体代

まず中古車を購入する時に必ずかかってくるのが車体代です。一般的に同じ車種・形式であれば、新車より中古車の方が本体価格を抑えることができますが、一括で支払うことが難しい場合はローンを組みましょう。ローンを組む場合には、無理のない範囲で頭金を支払い、ローン負担を軽減するようにしておくと安心です。

手数料

中古車を購入する際には様々な販売店手数料がかかってきます。手数料の主な項目は以下になり、トータルで10万~20万程度を想定しておきましょう。

  • 検査登録代行費用
  • 納車整備費用
  • 納車費用
  • 車庫証明手続き代行費用
  • 陸送費用
  • 洗車費/クリーニング費

税金

車には税金がかかり、車の購入時にも自動車税の月割り分や重量税(車検が切れている場合)などを支払う必要があります。また当然ですが車両本体価格・オプション料金ともに消費税がかかってきます。税金の額を加味した上で、車の購入や車種を決めるようにしましょう。また、売買などで自動車を取得した取得者に対して課税される税金である環境性能割というものもあります。※金額の目安は後述します

保険料

車の保険は、必ず加入する自賠責保険と任意で加入する任意保険があります。任意保険は万が一のときに加入することが一般的で、損害保険料率算出機構2023年度版自動車保険の概況によると共済も含めた任意保険の普及率は88.4%となっています。※金額の目安は後述します

その他

その他、以下の細かい費用がかかってきます。手付金の額は車体価格によりますが、それ以外の項目はトータルで3万いかないくらいを目安に考えてください。

  • リサイクル料金
  • 希望ナンバープレート代
  • 車庫証明印紙代
  • 申込金(手付金)

維持費

税金

中古車を購入した翌年からは、年に一度の自動車税や車検時の重量税を払うことになります。軽自動車であれば一律10,800円、軽自動車以外の車は排気量が多いほど金額が高くなり、その額は排気量に応じて3万円〜11万円程度になります。環境性能割の税率は、環境負荷軽減(燃費基準値達成度など)に応じて、非課税、1%、2%、3%の4段階に区分けされています。車のために支払う税金の額は決して安くはありません。

保険料

年間の保険料は期間や車種、地域によって異なりますが、自賠責保険料は、保険期間が24か月で離島及び沖縄を除く保険料は、自家用乗用車で17,650円、軽自動車で17,540円です(2023年4月~の料金)

任意保険の保険料に関しては、当サイト「インズウェブ」の自動車保険一括見積もりサービスを利用したユーザー(2023年4月~2024年3月)から調査した記名被保険者の年齢代別の保険料の平均を参考にしてみてください。

記名被保険者の始期日年齢車両保険なし車両保険(一般)
18歳~20歳178,608円/年360,309円/年
21歳~25歳79,838円/年150,998円/年
26歳~29歳46,418円/年83,063円/年
30代32,763円/年59,637円/年
40代29,868円/年56,357円/年
50代28,543円/年55,276円/年
60代27,538円/年52,426円/年
70歳以上33,709円/年60,975円/年
記名被保険者の始期日年齢車両保険なし車両保険(一般)
18歳~20歳165,803円/年303,306円/年
21歳~25歳74,677円/年121,860円/年
26歳~29歳42,367円/年65,686円/年
30代30,814円/年48,287円/年
40代29,990円/年49,125円/年
50代28,860円/年47,253円/年
60代27,345円/年43,260円/年
70歳以上32,570円/年51,217円/年
記名被保険者の始期日年齢車両保険なし車両保険(一般)
18歳~20歳200,691円/年429,096円/年
21歳~25歳86,430円/年175,704円/年
26歳~29歳50,409円/年95,361円/年
30代34,671円/年67,493円/年
40代29,993円/年62,204円/年
50代28,626円/年62,291円/年
60代28,082円/年60,200円/年
70歳以上35,176円/年72,040円/年
記名被保険者の始期日年齢車両保険なし車両保険(一般)
18歳~20歳179,519円/年331,284円/年
21歳~25歳80,195円/年141,324円/年
26歳~29歳46,317円/年74,471円/年
30代31,551円/年53,226円/年
40代28,271円/年49,807円/年
50代27,043円/年49,583円/年
60代26,610円/年47,115円/年
70歳以上33,202円/年55,263円/年
等級や契約車両、希望する補償内容などが異なるユーザーの調査結果となっています。6等級と20等級、軽自動車とスポーツカーなどで保険料が大きく異なるので、あくまでも参考にとどめるようにしてください。

ガソリン代

ガソリン代は車の燃費やどのくらい走行するかによって変化します。景気によっても変動を受けやすい部分なので、余裕をもって予算を見積もっておきましょう。月の走行距離が多い方は、燃費のいい車種を選んだ方が燃料代の節約になります。

メンテナンス費用

車を保持していると、オイルやタイヤの交換や洗車など、様々な定期的なメンテナンスが必要です。洗車はセルフで行ったり、早め早めの点検を行うことで急な出費を減らすことができます。

車検代

1度目の車検を取った中古車を購入した場合、購入後は2年に1回、車検代がかかることも忘れていけません。車検代は車検を依頼する店や車種によって費用は異なりますが、一回10万円前後が目安となるでしょう。

駐車場代

自宅に駐車場がない場合は、近所に月極駐車場を借りる必要があります。駐車場代の相場は住んでいるエリアによって大きく異なりますが、一般的には1万円前後、主要都市であれば月2~4万円と高額になってきます。

年間維持費はどのくらい?

車の維持費は車種や運転頻度、走行距離、地域などによっても大きく変わってきますが、上の項目を合わせたおおよその目安は以下になります。

自動車保険(任意保険)は損害保険料率算出機構の「2023年度 自動車保険の概況」のデータから計算した保険料の平均をもとにしています。

項目軽自動車コンパクトカーミニバン(Mクラス)
自動車税10,800円30,500円36,000円
自動車重量税3,300円12,300円16,400円
自賠責保険料8,770円8,825円8,825円
その他車検代・メンテナンス代50,000円50,000円50,000円
自動車保険料50,000円55,000円72,000円
燃料費68,000円68,000円80,000円
駐車場代102,000円102,000円102,000円
合計285,465円327,805円352,405円

※自動車税・自動車重量税は、2022年6月時点での金額です。
※自賠責保険料は、2023年4月1日始期以降(24か月契約)の1年間分の金額です。
※自動車保険料は年齢や等級、契約車両、補償内容などによって大きく変わります。
※燃料費は年間走行距離:8,000km、ガソリン代:170円/L、軽自動車・コンパクトカーの燃費:20km/L、ミニバンの燃費:17km/Lとして計算しています。
※駐車場代は月8,500円として計算していますが、地域によって大きく異なります。

予算の決め方

無理のない予算を立てないと、ローンを組んだ場合は月々の支払いが苦しくなり、せっかく手に入れた愛車を手放すことにもつながります。予算はしっかりと決めていきましょう。

まずは想定維持費を試算する

シミュレーションを活用

上記の事例はあくまで相場なので、自分のライフスタイルや家族構成などでより精密な予算を算出することが重要です。保険料に関しては、自動車保険一括見積もりサービスなどを利用することで、おおよその保険料を算出し具体的な費用感を想定することが可能です。
ガソリン代や駐車場に関しては、居住エリアの相場を実際に調べてみましょう。購入したい中古車の目星がついている場合は、実際に見積もり依頼をして初期費用を計算してみましょう。

現在の収支状況を確認

貯蓄や毎月のローン返済額

住宅ローンや教育ローンなど他の借り入れがある場合は、ローン全体の支払総額がいくらになると家計を圧迫するのかを調べてみましょう。車をローンで購入する場合は、世帯年収や他ローンの借り入れ状況によって、適切な予算が見えてくるはずです。

車をキャッシュで購入する場合は、手元にお金が一切ないという状況に陥らない程度の予算を立てることが重要です。現金一括購入すれば、車がすぐに自分のものになるというメリットがありますが、資金面とのバランスも考慮して検討しましょう。

中古車の予算を決めた上での注意点

相場より低価格な中古車を購入する場合

予算に合わないからと、相場より低価格な中古車を選ぶ際には注意が必要です。中古車は新車購入よりリーズナブルに購入できるとはいえ、中には修復歴のある事故車、水没車、法定整備や点検がされていないなどで価格が下げられている可能性も考えられるため、あまりに低価格な場合は「なぜこんなに安いのか」と疑うことが重要です。

削減できるポイントを抑える

購入時

購入時に関しては、納車費用やクリーニング費用など削減できる項目が無いかをチェックしたり、車庫証明を自分で行うなどで初期費用を抑えられる可能性があります。購入費用を抑えたいときは、前もって中古車販売店のスタッフに相談しておくのがよいでしょう。

維持費

ガソリン代や駐車場代、保険料などは工夫次第で費用を抑えることができます。燃費の良い車に絞ったり、駐車場はしっかりと比較しましょう。 周辺を歩いてみたりして、地道に業者や地主に駐車料金を直接問い合わせてみるのも手です。

保険も同様に、同じ補償内容であっても、選ぶ保険会社によって保険料が大きく異なることがあります。補償内容と保険料のバランスを見て比較検討し、適切な保険料率の会社を選びましょう。また、一般的には、代理店型よりネット型保険の方が安いと言われています。

任意保険は各保険会社によって保険料や補償内容は様々です。自動車保険一括見積もりサービスなどを利用することで手間をかけず比較検討ができます。
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まとめ

今回は、中古車を購入する際の予算の決め方や注意点について解説しました。中古車を購入すると、車体代以外にも諸費用や多くの維持費がかかるので、事前にシミュレーションや見積もりを利用したり居住エリアの相場を調べたりして、概算の維持費を割り出しておくと安心です。貯蓄額や毎月の返済額を確認し、無理のない範囲で予算を設定するようにしてください。

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(注)当ページは自動車保険に関する一般的な内容を記載しています。個別の保険会社に関する内容は各保険会社様へお問い合わせください。

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