新しく車を購入するとなると、新車であれ中古車であれ安い買い物ではありません。少しでも安く購入するために値引きしてもらうことができないか、と思う人もいるでしょう。中古車であっても値引きしてもらえる中古車販売店は多いです。そこで、中古車の値引き相場や交渉方法のポイントについて紹介します。
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もくじ
中古車の値引き相場はどのくらい?
中古車は、一度別の人に所有され使用されていた車のため、店頭の販売価格は車の状態などによって左右する上に販売店の判断によっても異なります。従ってどれだけ値下げに対応できるかといった値下げ幅も対象の車や販売店によって異なります。中古車の場合、新車と異なりある程度安く設定されているため値下げ金額は少なめです。また、既に本体価格ぎりぎりまで安く設定されて販売されていることもあり値下げができない場合もあります。
中古車の場合の値引き相場は、一般的に100万円の本体価格にたいして10万円程度が限界とされています。本体価格が100万円の中古車であっても値引き価格が数万円であったり、値引きを断られることもあります。しかしながら、値引きが可能かどうかは中古車販売店の担当者に聞いてみないと分からないためできるだけ中古車を安く購入したいと思っているのであれば販売店に確認してみましょう。
値引きは妥当な金額で上手に交渉する事がその後の購入から納車までをスムーズに進めるためにも重要です。販売店との信頼関係にも関わってくるため無理な金額の値引きを強引にお願いするのは避けましょう。
【値引額の相場(目安)】
本体価格(中古車) | 値引き額(10%) |
---|---|
50万円 | 約5万円程度 |
80万円 | 約8万円程度 |
100万円 | 約10万円程度 |
150万円 | 約15万円程度 |
200万円 | 約20万円程度 |
値引き交渉が上手くいく時期は?
中古車販売店も決算期は1台でも多く車を販売して売り上げを伸ばしたいと値引き交渉にも意欲的になる時期です。目標の売り上げ達成のために「3月」「9月」などの決算時期に中古車を購入すると値引きも他の時期より有利な交渉ができるかもしれません。
12月は歳末セールなどで販売台数を増やしたい販売店が多いことが予想されるため12月も値引きが上手くいく可能性が高いです。また、自動車販売店でよく見かける「初売り」は、値引きより特典などのオプションサービスが多いようですが、値引きの交渉をしてみてもよいでしょう。
値引きのために決算時期や年末年始を待つ間に狙っていた車が売れてなくなってしまっては意味がありません。決算時期ほど積極的な値引きが難しくても月末などは販売店の月の目標金額達成のために多少交渉しやすいことも多いです。欲しい中古車が決まっている場合は、月末などを狙って値引きが可能か交渉してみるのもよいでしょう。
【値引きが利きやすい時期】
- 3月/9月などの販売店の決算月
- 12月は販売台数増を狙った歳末セール時期
- 新年の初売り
- 月末(月の売り上げ目標達成追い込みのため)
車のボディタイプによって値引き額に差が!?
軽自動車やコンパクトカーは人気で販売台数も多いですが、新車でも低価格で販売されているため中古車となると販売業者にとっても利益率の低いボディタイプの車になります。従って、中古車であっても大きな値引きが難しく本体価格に対して3%程度の値引きになることが一般的なようです。
ミニバン・ワンボックス・SUVは、比較的単価が高く若い人からファミリー層に至るまで幅広く支持されているタイプです。そのため流通量も多く利益率も高いため中古車でも値引きが期待できるボディタイプの車と言えるかもしれません。
セダン・ステーションワゴンタイプの車は、高級車に多いボディタイプです。一昔前までは人気が高く広く流通していましたが、現在、ミニバン・ワンボックス・SUVの人気に押されています。しかしながら、高級車に多いタイプのため中古車でも単価が高く利益率が高いです。従って値引きに応じてもらいやすいタイプになるでしょう。
- 軽自動車・コンパクトカー:利益率が低いため値下げ金額も少ない
- ミニバン・ワンボックス・SUV:新車価格が比較的高く人気のため大幅な値引きが期待できる
- セダン・ステーションワゴン:人気があまりないが高級車も多いため値引きしてもらいやすい
ボディタイプ(中古車) | 値引率の目安 |
---|---|
軽自動車・コンパクトカー | 3%程度 |
ミニバン・ワンボックス・SUV | 15%程度 |
セダン・ステーションワゴン | 10%程度 |
値引きの交渉術(ポイント)と注意点
値引き交渉を行う上で購入者が知っておきたい点は、中古車の値引き金額が何に相当するかということです。値引きした金額分は販売店の利益から差し引かれています。販売店と購入者の両方が気持ちの良い取引きを行えることがベストですよね。値下げの希望を申し出る事はお得に中古車を手に入れるために大切ですが、販売店も利益分を減らして販売しているので無理な値下げ金額を提示しつづけても要望を聞いてもらう事は難しいです。既に利益が薄いぎりぎりの価格設定の車にいくら値下げ交渉を行っても値引きは難しいことを知っておきましょう。
1.値下げ交渉の際には「即決」の意思をみせる
販売店の担当者は自社の利益分を減らして値下げに応じてくれています。「値下げを頑張ってくれて金額に納得できれば、この車に決める」という購入意欲を示すことで販売店の担当者も販売意欲が高まりギリギリの値下げ金額で提示してくれる可能性が高くなります。
2.中古車の購入「予算は少なく」申告しよう
中古車の購入をするにあたり、家族の中で予算を決めて車を見に来ている人が多いと思います。担当者に購入予算を聞かれても本来の金額よりも少なく伝えましょう。担当者との駆け引きになりますが、予算の金額が思ったよりも高かった場合、本来ならばもっと値引きできるところが購入者の予算が想定より高かったために値引き額が少なくなってしまう可能性も考えられます。限界までの値引きを提示してもらいお得に購入するためにも予算は低く伝えておく方がベターでしょう。
カーディーラー販売の中古車
自動車メーカーと「特約店契約」を行っているメーカーの販売代理店であるカーディーラーで中古車を購入する場合も値引き交渉は可能ですが、中古車の販売を専門で行う中古車販売店に比べ値引き幅は大きくないことが予想されます。その理由は、メーカー基準で整備が行われているなど状態がよい中古車が多く中古車といえども高単価で販売が可能な中古車が扱われていることも多いためです。
中古車販売店では、本体価格に対して10%程度の値下げが目安としていましたが、カーディーラーで中古車を購入する場合、そのような値下げ金額を実現するのは難しいでしょう。
中古車購入時の注意点
中古車購入には車体価格の他にも諸費用がかかります。本体価格は大きく表示してあることが多いですが、実際に購入する際には諸費用等を含めた金額が必要になります。車両価格以外の諸費用が明らかになっていない車の購入は注意しましょう。購入総額が初めから明らかになっていない場合、例え値引きをしてくれたとしても初めから値引き分を上乗せされていた可能性が考えられます。総額が明らかになっていない車は、一見値引きでお得に購入できたように思えても最初から販売予定の価格で購入で販売店に騙されている可能性もあるため注意しましょう。
アドバイス
車体価格や諸費用等を含めた車の販売総額が明らかになっていない車は選ばない方が良い値引き以外の費用を安く抑える方法
中古車購入では、中古車の本体価格の他にオプションの購入や諸費用などが必要になります。本体価格の値引き交渉がなかなか難しくても、オプション費用を値引いてもらったり、サービスしてもらう事が可能か交渉してみるという手段もあります。
また、販売店が代行して行う各種手続きを自分で行い代行費用を節約するという方法もあります。
1.オプションの値引交渉
本体価格の値引きが難しくてもカーナビなどのオプション品を値引きで付属してもらったり、サービスしてもらうなどの方法もあります。
【オプションの種類(例)】
- カーナビの値引き
- タイヤの交換
- バッテリー、フィルターの交換
- 洗車用品、メンテナンスキットの無償提供
- 車の傷やへこみなどの修理 など
2.自分で手続きを行い代行費用を節約
中古車を購入する際の諸費用において販売店に手続きをお願いする代行費用には下記のようなものがあります。それらを自分で手続きする事で代行費用を節約することができます。
- 登録代行費用
- 車庫証明代行費用
- 納車費用
- 洗車費・クリーニング費
登録代行費用
名義変更や移転登録などの手続きを販売店に代行してもらう費用です。手続きが面倒なため販売店に代行してもらうことが多いですが、自分で行う事も可能です。相場は3万円ほどですが、運輸支局までの距離が遠かったりナンバー変更があったりする場合には高くなることがあります。
車庫証明代行費用
その名の通り、車庫証明を販売店に代行してもらうための費用です。車を購入したら駐車できる保管場所があることを証明する必要がありますが、この取得を販売店が代行して行ってくれます。代行費用は1万~2万円程度かかるようです。自分で取得する場合はこの費用はかかりませんが、警察署の受付時間内に少なくとも申請と受領の2回訪問する必要があります。
納車費用
販売店から自宅まで車を送り届けてもらうための費用です。自分で車を取りに行けば無料になります。販売店に車を送り届けてもらうと費用は、納車場所までの距離によって変わり、近隣なら5千~1万円、遠方なら1万~3万円ほどかかります。販売店によっては車両保管場所から店舗に車を運ぶ費用を含むこともあります。
洗車費・クリーニング費
納車前に行われる洗車やクリーニングにかかる費用です。どの程度の洗車・クリーニングを行うかによっても費用は変わりますが、数万円程度はみておくのがよいでしょう。こちらはオプションの値引交渉でサービスしてもらえないか交渉してみてもよいでしょう。
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車を新しく購入したら、自動車保険(任意保険)に加入する必要があります。強制保険として加入する自賠責保険で補償されるのは対人賠償のみで限度額も十分とは言えないので、任意保険で万が一に備えます。
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