自動車税の支払方法の一つにクレジットカード払いがあります。時間や場所を気にせず、家にいながら手続きできるので便利ですよね。手数料がかかりますが、使い方次第によってはポイントがついてお得になることも。自動車税をクレジットカード払いにした時のメリットやデメリットを解説します。
もくじ
メリット
クレジットカード払いでは現金を持ち歩かなくても支払いができます。コンビニや金融機関の窓口で支払う際にはまとまった金額が必要になるので、ATM手数料がもったいないという方や大金を持つのが不安という方に向いています。そのほかのメリットも紹介します。
ポイントを貯められる
クレジットカードで自動車税を支払うと、支払金額に応じてカード会社の発行するポイントやマイルが貯まります。自動車税(種別割)は車の用途や総排気量によって税額が変わります。排気量が多い車ほど税額も大きくなるため、多くのポイントを貯めるチャンスともいえるでしょう。
自宅でも支払える
クレジットカードとPC・スマートフォンがあれば自動車税を支払えるのも大きなメリットです。コンビニや金融機関に行く必要はなく、納付期限内であれば自分の都合の良いタイミングで納付できます。自動車税の支払期間は1カ月弱と短いため、つい支払いを忘れてしまったという事にならないように自宅でも支払える方法を選ぶと安心です。
分割払いができる
クレジットカード払いなら自動車税を分割払いで支払うこともできます。特に5月は新生活で出費が重なることや、GW明けにまとまった金額を用意するのが大変なこともありますよね。車によっては自動車税が5万円以上かかるケースもあるので、一括で支払うのが大変という時には分割払いやリボ払いを選ぶことも可能です。ただし、クレジットカード会社が定める手数料が発生するため注意しましょう。
デメリット
自動車税のクレジットカード払いにはデメリットもあります。利用する前にはしっかり確認しておきましょう。
手数料がかかる
自動車税をクレジットカードで支払う時にはシステム利用料などの手数料がかかります。都道府県によってクレジットカードでの納付サイトは異なりますが、およそ300円程度になることが多いようです。詳しくは各都道府県の自動車税納付サイトを確認してください。
なお、東京都や大阪府、神奈川県などでは「地方税お支払サイト」からクレジットカードで納付可能です。納税額が10,000円までは税込40円の手数料がかかり、納税額が10,000円増えるごとに税込82円または83円の手数料が加算されます。
納税額 | システム利用料 |
---|---|
1円~10,000円 | 37円(税込40円) |
10,001円~20,000円 | 112円(税込123円) |
20,001円~30,000円 | 187円(税込205円) |
30,001円~40,000円 | 262円(税込288円) |
40,001円~50,000円 | 337円(税込370円) |
例えば、2019年10月1日以降に新規登録したプリウス(総排気量1797cc)でエコカー減税が適用されない場合の自動車税は36,000円のため、システム利用料は288円となります。
納税証明書が発行されない
クレジットカードで自動車税を支払うと納税証明書は発行されません。納付確認の電子化が導入され、車検時に納税証明書の提示が原則不要となったからです。
しかし、運輸支局に納税情報が反映されるまでには2~3週間ほどかかることもあります。そのため、自動車税を納付してすぐに車検を受ける場合や車を売却する場合、250cc超のバイクで車検を受ける場合は納税証明書が必要になります。コンビニや金融機関の窓口で納付すると納税証明書も発行されるため、急ぐ方は支払い方法を変えた方がよいでしょう。
納付期限を過ぎると支払えない
自動車税の納付期限を過ぎるとクレジットカードでの支払いができなくなります。期限を過ぎてしまうと延滞金が発生したり車検を受けられなくなったりするため、納付期限までに支払うようにしましょう。
クレジットカード払いでお得にするならポイント還元率に注意!
自動車税をクレジットカードで支払うとポイントやマイルが貯まりますが、手数料もかかります。よりお得にするならポイント還元率にも注目しましょう。
一般的なクレジットカードのポイント還元率は0.5%ほどですが、税金の支払い時には還元率が下がるカードもあります。還元率によってはポイントよりも手数料のほうが高くなることもあるので、より還元率の高いカードで支払うようにしましょう。
- 自動車税が36,000円の場合
- 還元率0.5%のクレジットカードで支払うとポイントは180円分ですが、「地方税お支払サイト」の手数料は288円かかるため手数料のほうが108円分上回ってしまいます。
還元率1.0%になると360円分のポイントとなり、手数料を差し引くと72円分お得になることが分かります。
クレジットカード払いの手数料は納付サイトによって変わります。自動車税でポイントを貯めるなら、手持ちのカードのポイント還元率と手数料を確認しておくことが大切です。
クレジットカードでの支払い方は?
クレジットカードの支払いはパソコンやスマートフォンがあれば簡単にできます。自動車税は都道府県、軽自動車税は市区町村が独自の納付サイトを設けていることがあるので、詳しくは届いた納税通知書等を確認しましょう。
東京都などで使われている「地方税お支払サイト」で納付する場合は以下のような流れとなります。
- 「地方税お支払サイト」にアクセスする
- 納付書のeL-QRを読み取るか、eL番号(納付書番号)を入力する
- 納付金額を確認する
- お支払方法で「クレジットカード」を選択する
- メールアドレスを入力して確認コードを受け取る
- 確認コードを入力する
- 外部サイト(F-REGI公金支払いサイト)を開いてクレジットカード番号等を入力する
参考:地方税お支払サイト
手数料がかからない方法は?
クレジットカード払いではどうしても手数料がかかってしまいます。手数料をかけたくないという方は以下の方法での支払いを検討してみてはいかがでしょうか。
スマートフォン決済アプリ
PayPay等のスマホ決済アプリでも自動車税を支払うことができます。手数料は無料ですが、スマホ決済でポイントは付与対象外となることが多いです。
-
PayPayでの自動車税の支払い方は?デメリットはある?
47都道府県すべてで自動車税をPayPay請求書払いで支払えます。「PayPayクレジット」も使えるので、登録をしていれば事前のチャージも不要です。自動車税をPayPayで支払いたいときはどのようにす ...
コンビニ払い
納税証明書が必要で手数料をかけたくないという場合は、納付書を使ってコンビニエンスストアのレジで自動車税を支払いましょう。なお、コンビニ払いは現金のみ対応しており、クレジットカードや電子マネーは利用できないため注意しましょう。
自動車税が気になるなら車の維持費を安くしよう
車を所有しているなら自動車税は毎年支払う必要があります。車によっては高額になり家計へのダメージを感じることも。今の車に乗ったまま少しでも出費を抑えたいという方は、自動車保険を見直してみることがおすすめです。
特に2025年は任意保険料が値上がりとなった保険会社が多く、事故を起こしていなくても更新時に保険料が高くなる可能性があります。同じ補償内容でも保険会社によって保険料は違ってくるため、保険会社を乗り換えるだけで保険料を抑えられることもあるのです。複数の会社に見積もりが取れる自動車保険一括見積もりサービスをぜひご利用ください。
任意保険料を節約するなら一括見積もり!
まとめ
自動車税の支払いにはポイントが貯まるクレジットカード払いが便利です。高額な自動車税ほど多くのポイントを貯めるチャンスにもなるので積極的に活用したいですね。ただし、ポイント還元率によっては手数料の方が高くなってしまうこともあるので注意が必要です。お得感を気にする方はお手持ちのクレジットカードのポイント還元率を確認しておきましょう。