2023年5月時点ですべての都道府県で自動車税をPayPay請求書払いで支払えます。「PayPayあと払い」も使えるので、登録をしていれば事前のチャージも不要です。自動車税をPayPayで支払いたいときはどのようにすればよいのでしょうか。また、デメリットは何かあるのでしょうか。
PayPayで自動車税・軽自動車税を支払える自治体は?
自動車税
冒頭でも書きましたが、2023年5月時点ですべての都道府県で自動車税をPayPayで支払うことが可能です。
軽自動車税
自動車税は都道府県税ですが、軽自動車税は市区町村税なのでPayPayで支払えるかは市区町村によって変わります。そのため、同じ都道府県内でもPayPayで支払える自治体と支払えない自治体に分かれています。自分が住む自治体で軽自動車税をPayPayで支払えるかは、PayPayの公式サイトやお住いの自治体の公式サイトをご確認ください。
PayPayでの自動車税の支払い方は?
PayPayでの自動車税の支払い方は簡単です。自動車税の納付書が送られてきたらPayPayのアプリの「スキャン」または「請求書払い」を選択して、納付書のバーコードまたはeL-QRを読み取り、金額を確認の上で「支払う」を選択するだけです。
- PayPayの残高が納税額に足りなければチャージする※
- PayPayアプリのホーム画面で「スキャン」を選択
- 払込票のバーコードまたはeL-QRを読み取る
- 支払金額を確認して「支払う」を選択
- 支払完了
参考:PayPay公式サイト
※「PayPayあと払い」を利用する場合はチャージ不要です。また、残高からの支払いの場合、PayPayマネーのみ対象となります。PayPayマネーライト、PayPayポイントでの支払いはできません。
PayPayで支払うメリット・デメリット
自動車税をPayPayで支払うメリットとデメリットについて紹介していきます。
メリット
どこでもいつでも支払える
PayPayで支払うことのメリットとしては、アプリの入ったスマートフォンと納付書があれば時間と場所を選ばずに自動車税を支払えることです。コンビニや金融機関まで出向く必要がなく自宅で支払うことができます。夜に支払っていないことに気が付いても安心です。なお、「いつでも」とはいっても納付期限が切れた後はPayPayで支払うことができないので注意してください。
※毎月第3日曜日0:00から6:00までは定期メンテナンスのため利用できません。
手数料がかからない
自動車税をPayPayで支払っても手数料はかかりません。クレジットカードで支払った場合は手数料がかかるので手数料無料なのはありがたいところです。ペイジーも手数料無料で、自宅に居ながらネットバンキングで支払うことが可能ですが、納付番号を入力する手間がかかります。慣れによるかもしれませんが、スキャンするだけで済むPayPayの方が楽に支払えるでしょう。
PayPayステップの達成条件(決済回数・決済金額)にカウントされる
公共料金や税金の支払いであってもPayPayステップの達成条件(決済回数・決済金額)にカウントされます。2023年5月時点での条件では「300円以上のお支払い30回以上かつ10万円以上達成」で、翌月のポイント付与率が0.5%プラスされます。
なお、自動車税の支払自体にはPayPayポイントが付与されません。2022年3月31日まではポイントが付与されていましたが、現在は付与されていないので古い情報に注意してください。
デメリット
納税証明書が発行されない
自動車税をPayPayで支払うと納税証明書が発行されません。納税証明書が必要な場合はコンビニや金融機関の窓口などで支払う必要があります。納付確認の電子化によって、車検のときに納税証明書の提示を原則省略できるようになっていますが、車の売却のときなどで納税証明書を求められることがあります。また、バイクに関しては納付確認の電子化がされていないので、250cc超のバイクで車検を受ける際には納税証明書が必要です。納税証明書が必要な方はご注意ください。
納税後すぐに車検を受けることができない
先ほど、普通車の場合は納付確認が電子化されていて納税証明書の提示を省略できると書きましたが、運輸支局に納税の情報が提供される(軽自動車の場合はKJNKSに登録される)のに2~3週間ほどかかる場合があります。そのため、納税から車検までの期間が短い場合は納税証明書の提示が必要となります。PayPayで支払うと納税証明書が発行されないので、電子確認できるようになるまで待つか納税証明書の再発行を依頼する必要があります。
PayPay残高から支払う場合、本人確認と事前のチャージが必要
自動車税をPayPay残高から支払う場合、残高の範囲内でしか支払えないので事前にチャージしておく必要があります。PayPayにあまり大きな金額は入れていないという人も多くいると思いますので、そうした人は事前にチャージしておくとスムーズに支払うことができるでしょう。また、自動車税などの税金の支払いに使うためには本人確認が必要ですので、こちらも事前に済ませておきましょう。
PayPayあと払いに登録している場合は事前のチャージが不要なので、こちらを利用した方がスムーズです。
まとめ
多くの自治体で自動車税・軽自動車税をPayPayで支払えるようになっています。自宅に居ながらいつでも支払えるというのが魅力的です。ただし、納税証明書が発行されないので軽自動車で車検を受ける年の場合など、納税証明書が必要な場合は別の支払手段を利用した方がよいでしょう。
著者情報
堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。