自動車保険を契約する時には、各保険会社で実施しているインターネット割引を活用すると保険料を抑えることができます。多くの会社では継続契約よりも新規契約の方が割引額が大きくなるため、自動車保険を契約する会社を毎年コロコロ変えた方がお得になるとの考えもあります。乗り換えと継続どちらがいいのでしょうか？また、ペナルティ等はあるのでしょうか？

自動車保険は毎年変えた方がお得になることが多い

自動車保険の更新の時期が来たら更新案内のハガキやメールが届きますが、事故を起こしていないのに前年よりも保険料が高くなっていた！という経験はありませんか？そんな時は保険会社を乗り換えると保険料が抑えられるかもしれません。その理由を紹介します。

新規契約者向けの割引がある

自動車保険を乗り換えることによって新規契約での割引を受けられるのが大きなメリットです。保険会社によって割引額は異なりますが、数千円～2万円ほどの割引を受けられます。新規契約といっても自動車保険に初めて入る人だけが適用される訳ではなく、他の保険会社から乗り換えることでも割引を受けられます。
なお、電話や代理店経由で申し込むと割引が適用されないことや割引自体がないことがありますので、インターネット経由で申し込む必要があることを覚えておきましょう。

等級を引き継げる

今の保険を更新せずに他の保険会社で新規契約する場合でも、今の等級を引き継ぐことができます。「新規契約割引」の名前のため等級もリセットされてしまうと勘違いする人も中にはいますが、満期日に合わせて保険会社を変えると無事故の場合は等級が1つ上がった状態でスタートできます。なお、一部の共済から乗り換える時は等級を引き継げないケースもあります。

毎年変えてもペナルティはない！

この新規契約割引は過去に契約していた会社と再び契約をした場合も適用されることがほとんどです。Ａ社→Ｂ社→Ｃ社→Ａ社のように毎年満期に合わせて保険会社を変更し、再度Ａ社へ新たに申し込んだ時も新規契約割引が受けられるのです。事故を起こして1等級になってしまった等のような事情がなければ、毎年保険会社を変えることができます。

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自動車保険を継続するメリットは？

近年継続者向けの割引等を設ける会社が増えてきたこともあり、契約内容によっては自動車保険を継続する場合と乗り換えた場合の保険料が変わらないケースもあります。また、新たに契約する必要がありませんので、継続する方が手続きの面でも手間がかかりません。

継続者向けの割引やサービスがある

同じ保険会社でそのまま継続する場合でも保険料の割引や継続者向けのサービスを受けられることがあります。割引額は新規で契約した時よりも抑えられていることが多いですが、以前に比べると継続する人向けへの特典が増えてきています。保険会社によって異なりますが、以下のような割引やサービスがあります。

継続割引

同じ保険会社を継続することで数千円～1万円程度の割引を受けることができます。保険会社によって金額は異なり、継続年数が2年、3年と増えると割引額が減っていく会社もあるため、事前に内容を確認しておきましょう。
また、継続した年数に応じて保険料に対する割引がつく保険会社もあります。2年目以降から適用され、2年目は1％、3年目は1.5％などのように割引率が増えていきます。なお、最大〇年までと制限があることがほとんどです。

各種サービスの充実

一定の年数を継続した人向けに、優待サービスで優遇を受けられるようになったり、ロードサービスで追加サービスが利用できたりする特典を設けている保険会社もあります。保険会社を乗り換えてしまうとこういった特典も受けられなくなってしまうため、利用している場合は注意しましょう。

手続きが簡単

自動車保険を継続（更新）する場合は、満期日までにネットや電話で手続きをする必要があります。なお、保険会社によっては「自動継続特約」があり、同じ条件で自動的に契約が更新されます。特に手続きをする必要はないため、満期日をうっかり忘れて保険が切れてしまったという事態を防ぐことができます。

乗り換えと継続どっちがいい？

それでは、自動車保険を乗り換えるのと継続するのはどちらが良いのでしょうか？保険において何を重視するのかは人それぞれであり、車や運転者の状況、補償内容等によって保険料も変わるため、一概にどちらが良いとはいえません。そこで、どちらが向いているかの目安を紹介しますので自分に当てはまる方を確認してみましょう。

乗り換えが向いている人

乗り換えが向いているのは保険料を安くしたい人といえるでしょう。特に代理店経由で保険会社と契約している場合、インターネット割引等が適用される保険会社へ乗り換えると内容によっては3万円、中には5万円以上安くなることもあります。
また、保険会社各社ではロードサービスや安全運転を計測して保険料の割引を受けるなど独自のサービスがあります。保険会社を乗り換えることによって、ライフスタイルに合ったサービスが見つかるかもしれません。

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継続が向いている人

1年契約の自動車保険に加入している場合は毎年満期の案内が届きます。1年に1回の更新なのでつい忘れてしまったという事や、わざわざ手続きするのが面倒だという事もあるかもしれません。更新を忘れてしまうと補償が切れてしまうほか、等級がリセットされてしまう恐れがあります。
自動継続で確実に保険を更新したい人や、事故やロードサービスを使った時に保険会社の担当者の対応に安心感を持っている人は保険会社を乗り換える必要はないといえるでしょう。

乗り換える時の注意

自動車保険を乗り換えると保険料を節約できる可能性がある一方で、等級の引継ぎや解約する保険会社への連絡など注意することがあります。難しいことではありませんので、初めて乗り換える方も毎年乗り換える方も今一度確認しておきましょう。

早めに検討する

乗り換えをする時には、満期日の3か月～2か月前から検討するのがよいでしょう。保険会社から満期日のお知らせが届くのもこの頃ですので、満期日のハガキやメールが届いたら検討し始めるのがおすすめです。
保険会社によっては保険開始日より前（30日前や50日前など）に契約手続きを済ませると割引を受けられることがあります。500円程度の割引が多いようですが、少しでも保険料を抑えたい場合は早めに動きたいですね。

また、乗り換えの際に今の保険会社に更新しない旨を伝えなくても問題ありませんが、「自動継続特約」が付いている場合は解約の連絡が必要になります。乗り換え先の保険会社へも申し込みをしなければならないため、遅くとも満期日の前日までには手続きを終わらせるようにしましょう。

満期日に合わせて乗り換える

特別な理由がなければ、満期日に合わせて自動車保険を乗り換えることをおすすめします。安くなる保険会社が見つかったからといって満期日よりも前に契約すると、今の自動車保険を途中解約しなければなりません。
自動車保険では無事故の場合、満期日のタイミングで等級が上がるため、満期日前に解約すると等級が上がるタイミングが遅くなってしまい、乗り換えてからさらに無事故で1年経過しないと等級が進まないのです。

等級が高い方が保険料も安くなるため、等級が低い期間が長いとその分の保険料がもったいないですよね。等級の進みを遅くしないためには、満期日のタイミングで乗り換えることが大事になります。

補償内容を確認する

乗り換え先の保険会社と契約する前には、自分が必要だと思っている補償が付いているか必ず確認しましょう。保険会社からおすすめされたプランをよく確認しないで契約してしまうと、必要だと思っていた補償が入っていないということも起こりやすいです。
また、同じ補償や特約も保険会社によって名称が変わっていたり、補償内容や範囲が違っていたりすることもあります。特に車両保険に入りたい時には、保険会社によって保険金額の幅が異なる場合があるので注意しましょう。

自動車保険を毎年変えるなら保険会社を比べよう

毎年自動車保険を変えると新規契約での割引があるため保険料がお得になることがあります。しかし、自動車保険を扱っている保険会社は多いため、1社ずつ見積もりをするのは手間がかかり大変です。

少しでも楽に乗り換え先を調べたいなら、自動車保険の一括見積もりサービスを活用するのがよいでしょう。一度の情報の入力で複数の保険会社から自動車保険の見積もりを取ることができ、さらに見積もり結果はすぐに分かります。同じ補償内容でも保険会社によって保険料は異なります。保険会社によって割引の有無や割引率、適用条件の違いがあるので、より多くの会社を比べた方が最適な保険が分かります。見積もりを比べて自分にとってお得な保険会社を見つけましょう。