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自動車保険の乗り換えタイミングはいつ?デメリットや乗り換え方法も紹介!

投稿日:2018年11月6日 更新日:

自動車保険料を安くするため、満期を迎えるのを機に、家族構成が変わった、車を買い替えたなど自動車保険の乗り換えを検討することがあるかと思います。しかし、いざ乗り換えようと思っても「面倒くさい」という理由でそのまま同じ会社で継続しがちです。

そこで、「面倒だ」と思う気持ちを少しでも和らげるために、自動車保険の乗り換えタイミングや乗り換え方法などについて紹介します。

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自動車保険の乗り換えに適したタイミングは?

いつから乗り換えを検討する?

自動車保険の乗り換えをする場合、満期日の3か月~2か月前から本格的に検討するのがよいでしょう。のちに詳しく説明しますが、等級の進みなどを考えると満期日に合わせて乗り換えを行うのが理想です。満期日の大体2か月前くらいには現在契約している保険会社から満期日と更新のお知らせが届くので、それを合図として検討をするというのもよいかもしれません。

半年前などから情報収集をするのもよいですが、保険料の改定の可能性があるため、早すぎると検討の際に重要となる保険料が正確でなかったり見積もりをとれなかったりします。また、満期日に近すぎると十分に検討しきれない可能性もあります。

以上のことを考えると、自動車保険の乗り換えは満期日の3か月~2か月前から検討するのがよいでしょう。

満期日まで遠くても近くても利用できます!

途中解約して乗り換えたい場合は?

デメリットがあることを承知の上であれば、契約期間の途中で解約して他社の自動車保険に乗り換えることもできます。ただし、途中解約の場合はダイレクト型でもWeb上で見積もり・契約手続きができない場合が多いです(特に契約手続き)。検討のために保険料や補償内容のあたりをつける程度であれば満期での乗り換えと同様に3か月~2か月前から行えるでしょう。

乗り換えの期限はいつ?

自動車保険を乗り換える場合、満期日の前日までには申し込みを終わらせるようにしましょう。満期日を迎えてしまうとWeb上での見積もり・契約ができなくなったり無保険の期間が生じてしまったりします。

また、満期日が過ぎた後も手続きをしないままでいると等級を引き継げなくなります。等級を引き継ぐことができるのは原則として満期日の翌日から起算して7日以内の場合です。それを過ぎると前契約の等級を引き継げずに6(F)等級での契約となってしまいます(乗り換え前が5等級以下の場合を除く)。

自動車保険の乗り換えにデメリットはある?

保険料を安くするため、担当者の対応に不満を持ったため、補償内容を充実させるためなど乗り換えを決断する理由は様々にあると思いますが、乗り換えをすることに何かデメリットはあるのでしょうか?

考えられる主なデメリットとしては以下の4つがありますが、回避することは可能です。乗り換えで生じる可能性のあるデメリットについて紹介しますので、デメリットなく乗り換えられるように注意してください。

1.途中解約して乗り換えると等級面で不利になる

満期日を待たずに途中解約して乗り換えると等級に関して2つの点でデメリットが生じます。

等級の進みが遅くなる

保険期間の途中で解約して乗り換えると、それまで無事故であったとしても、乗り換えてからさらに1年間無事故でいないと等級が進みません。

満期日前に乗り換えた場合の等級の進み(無事故)

例えば、本来の満期日が9月30日で6月30日に解約して乗り換えた場合、乗り換え先の保険会社で等級が上がるのは9月30日ではなく、翌年の満期日である6月30日です。すでに20等級の人には関係ありませんが、19等級以下で特に満期日が近づいている場合は注意しましょう。

事故を起こしていた場合、乗り換え時に等級が下がる

乗り換え前に等級が下がる事故を起こしていた場合、乗り換えのタイミングで等級が下がります。そのため、乗り換え日から前契約の満期日の間は余分に高い保険料を払うこととなります。

満期日前に乗り換えた場合の等級の進み(事故あり)

2.途中解約の場合、解約返戻金は月割り計算より少ない場合が多い

年払(一括払い)した自動車保険を途中解約した場合、解約返戻金が単純な月割りで計算した金額よりも少なくなることが多いです。なお、月払の場合は解約返戻金はありません。

解約返戻金は多くの保険会社が月割りではなく、保険会社が設定した「短期率(短期料率)」に従って計算しています。短期率で計算された契約返戻金は月割りでの計算よりも少なくなります。

短期率は保険会社ごとに定めますが、以下の率を用いている場合が多いです。

期間7日まで15日まで1か月まで2か月まで3か月まで4か月まで5か月まで
短期率10%15%25%35%45%55%65%
期間6か月まで7か月まで8か月まで9か月まで10か月まで11か月まで12か月まで
短期率70%75%80%85%90%95%100%

解約返戻金=年間保険料×(1-既経過期間に対応する短期率)

上表の通り、例えば5か月超6か月まで経過した時点で解約した場合に返ってくる保険料は、50%ではなく30%と単純に月割りした金額よりも少なくなります。

3.必要な補償が外れてしまう場合がある

保険会社の乗り換えの際に自分が必要だと思っている補償が外れてしまうという可能性があります。特に、保険会社からおすすめされた契約プランをよく確認しないで契約した場合、必要だと思っていた補償内容が入っていないということが起こりやすくなります。自分で気をつければよいだけではありますが、自分が欲しい補償内容が外れてしまっている可能性があることは認知しておくようにしましょう。

4.一部の共済からは等級を引き継げない

一部の共済から自動車保険を乗り換える場合に等級を引き継げないことがあります。JA共済や全労済などは基本的に問題なく引き継げますが、教職員共済などは保険会社によって判断が分かれます。共済から自動車保険への乗り換えを考えている場合は乗り換え先の保険会社に等級を引き継げるのか事前に確認するとよいでしょう。

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車の買い替えをきっかけとして、自動車保険の乗り換えを考えることもあると思います。同時に乗り換えたいという気持ちも分かりますが、保険会社の乗り換えは満期日まで待つ方が手続きとしてはスムーズで途中解約によるデメリットも生じません。車両入替はすぐに行う必要があるので忘れずに行っておきましょう。

納車が遅れるなどで次の契約まで間が空いてしまう場合は?

等級を引き継げるのは原則として満期日(解約日)の翌日から起算して7日以内ですが、納車が遅れているなどの理由で7日以上空いてしまう場合もあります。そうした場合は乗り換え前の保険会社に中断証明書の発行を依頼しましょう。中断証明書があれば最大で10年間等級を維持することが可能で、他の保険会社と契約するときにもその等級を使えます。

ただし、中断証明書の発行には満期日・解約日以前に車が廃車や車検切れになっているなどの条件がありますのでよく確認しておくようにしましょう。

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自動車保険の乗り換え方法・手順

自動車保険の乗り換え方法を紹介します。以下の手順を参考にしてみてください。

1.乗り換え先の保険会社を決める

当たり前ではありますが、自動車保険を乗り換えるには乗り換え先の保険会社を決める必要があります。しかし、日本で契約を結べる保険会社は数多くあり、なかなか決めるのは大変です。そこで役に立つのが自動車保険の一括見積もりサービスです。

自動車保険の一括見積もりサービスは、一度の情報の入力で複数の保険会社から自動車保険の見積もりを取ることができるサービスです。自分で候補を見つけてその一社一社に見積もりを依頼する労力を削減することができます。また、自分では候補に入れなかった保険会社が一番条件が良いという思わぬ発見をすることもあり得ます。

満期日ギリギリでも利用できますが、より多くの会社から見積もりを取り、十分に検討できるように、満期日のお知らせが届くくらいのタイミングで利用するのがおすすめです。

2.乗り換え先の保険会社に契約を申し込む

乗り換え先の保険会社に他社からの乗り換えで契約を申し込みましょう。手続きの完了のためには、契約中の自動車保険の保険証券、車検証、運転免許証が必要となります。必要となった時にあわてないように事前に準備しておくのがよいでしょう。

なお、契約の開始日は解約日(満期日)と同日にして重複期間や空白期間を作らないように注意が必要です。重複期間があると後で訂正の手続きが必要となり、空白期間があるとその間の補償が受けられないほか、8日以上空くと等級の引き継ぎができなくなります。

3.必要があれば現在契約中の保険会社に解約の連絡を入れる

現在契約中の保険会社に解約の連絡が必要な場合と不要な場合があります。

満期日に合わせて乗り換える場合

満期とともに保険会社を乗り換える場合は基本的には解約の連絡は必要ありませんが、自動継続の特約がついている場合は更新しない旨の連絡をする必要があります。自分で申し込んだつもりがなくてもついている場合があるので、保険証券やマイページなどで契約内容を確認しましょう。

途中解約して乗り換える場合

途中解約の場合は解約の連絡は必須です。面倒だったり気まずいと思ったりするかもしれませんが、自動車保険は等級を正しく引き継ぐために二重契約できないよう情報共有を行っています。二重契約となっている場合、後に契約した方が無効となりますので、必ず解約の連絡を入れるようにしましょう。

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4.保険料の支払いなど必要手続きをする

契約や解約に必要な書類がある場合は必要事項を記入して返送しましょう。また、支払期限までに忘れずに乗り換え先の保険会社に保険料を支払いましょう。

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乗り換え先は代理店型?ダイレクト型?

自動車保険の乗り換えを行う理由の一つには保険料を安くしたいということもあるのではないでしょうか。保険料で比べると、代理店型の自動車保険よりもダイレクト型(ネット型)の自動車保険の方が安い傾向にあります。しかし、ダイレクト型はサポート体制に不安があるという方もいるでしょう。実際のところ、代理店型とダイレクト型でどのような違いがあるのか紹介します。

代理店型ダイレクト型
加入方法代理店を通して自動車保険に加入する。
代理店担当者と対面で手続きすることが可能。
ウェブや電話などで保険会社と直接契約する。
保険料代理店手数料が必要となり、ダイレクト型と比べて高め。代理店手数料が不要で代理店型よりも安め。
事故リスクが高い層は保険料が高いことも。
補償内容の決め方代理店担当者と相談して決めることができる。
知識が少なくても必要な補償内容を確保しやすいが、必要以上の補償内容で保険料が高くなることもある。
自分の知識や調べた内容で決めるが、ウェブや電話で分からないことを保険会社に聞くことも可能。
事故現場へのかけつけ代理店の担当者によっては事故現場にかけつけてくれる。保険会社の担当者が事故現場にかけつけることはない。
一部保険会社では警備会社のかけつけサービスを提供。
事故後のやりとり代理店の担当者を通してやりとりを行う。保険会社と直接やりとりを行う。

気になる3つの違い

代理店型とダイレクト型の違いとして特に気になると思われる、「事故対応」「契約時のフォロー」「保険料」の3つについてより詳しく紹介します。

事故対応について

代理店がないということでダイレクト型の事故対応に漠然とした不安を感じていませんか?しかし、それは間違いです。事故相手との示談交渉は代理店型でもダイレクト型でも保険会社が行うので代理店の有無は関係ありません。なぜなら、事故の当事者でもなく弁護士でもない代理店が示談交渉を行うのは非弁行為として弁護士法第七十二条に違反することになるからです。

代理店型とダイレクト型の事故対応。

弁護士法 第七十二条

弁護士又は弁護士法人でない者は、報酬を得る目的で訴訟事件、非訟事件及び審査請求、再調査の請求、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件その他一般の法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱い、又はこれらの周旋をすることを業とすることができない。ただし、この法律又は他の法律に別段の定めがある場合は、この限りでない。

保険会社間の示談交渉は主に過失割合を協議することとなるのですが、この過失割合は過去の類似の事故の裁判例や裁判所から公表されている基準に基づいて決定します。会社の規模が小さいから示談交渉力も弱いということはないのでダイレクト型であっても不安になる必要はありません。

契約時のフォローについて

代理店型自動車保険

基本的に全国にある保険代理店で契約を進めることになりますが、その際に代理店の担当者と対面で相談をすることができます。補償内容について分からないことがある場合や今後の手続きの流れで不安がある場合などはその場で担当者に確認できるので安心です。ただし、自分で契約する保険なので、「代理店にすべて任せたから補償内容はわからない」ということがないようには注意が必要です。

ダイレクト型自動車保険

「ネットだけで相談できないと何となく不安…」と感じる方もいらっしゃると思います。しかし、過度に不安に思う必要はありません。ダイレクト型自動車保険でもコールセンターに電話したり、公式サイト上にあるチャットで質問したりすることで疑問を解消することができます。ただし、自分の思い込みを正してくれる機会は少ないので、申込み前に一呼吸おいて確認するなどの工夫が必要かもしれません。

保険料について

代理店型自動車保険に比べてダイレクト型自動車保険の方が保険料が安い傾向にあります。その違いを生むのが代理店の有無です。

代理店型自動車保険の場合、見積もりや申し込みは自動車販売店などの代理店で行います。一方、ダイレクト型自動車保険の場合は保険会社が直接契約者とやりとりを行います。代理店型自動車保険は間に代理店が挟まる分、代理店手数料や地方の営業所の地代、そこで働く人の人件費などのコストが多くかかります。ダイレクト型自動車保険はその中間コストが圧縮されているため、保険料を安くできるのです。

ダイレクト型自動車保険は代理店を挟まない

乗り換え前には一括見積もりを

乗り換え手順のところでも書きましたが、自動車保険を乗り換える前には一括見積もりサービスを利用することをおすすめします。一度の情報の入力で複数の保険会社の見積もりを取ることができるので、各保険会社の保険料やサービスの比較を簡易に行うことができます。保険会社によっては見積もりで送られてきたログインID、パスワードを利用してサイト上で簡単に再試算を行ったり、その保険会社と契約をしたりすることができます。情報の再入力の必要がないので便利です。

自動車保険の一括見積もりサービスを利用してお得に自動車保険を乗り換えましょう。

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堀田健太

著者情報

堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。

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(注)当ページは自動車保険に関する一般的な内容を記載しています。個別の保険会社に関する内容は各保険会社様へお問い合わせください。

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