一般的に新車よりもお手頃な価格で購入できる中古車。とはいえ高い買い物なので、少しでもコストを抑えて購入したいですよね。中古車をより安く購入するのに適した時期やタイミングはあるのでしょうか。また、時期要因以外でもコストを抑えて購入するためのコツなども併せてご紹介します。
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もくじ
中古車の価格が変動する要因
1.需要と供給のバランス
中古車に限らず世間一般での仕組みとなりますが、需要が上がれば価格はそれに応じて上がり、需要が下がれば価格は下がるケースがほとんどです。需要が多いというのは「中古車が欲しい!」と考えている方が多い状態のことであり、モノの価値が上がるため価格も上がります。逆に時期的要因などで中古車の需要が下がってしまうと、世の中に供給される中古車の数の方が多くなってしまうため、売り手側はより多くの人に買ってもらうために価格を下げます。
2.その車の状態による価値
中古車の価格を決めるもうひとつの要因は、その中古車自体の価値です。一般的な人気車種であったり、走行距離や車体の状態、ボディカラー、モデルチェンジによる型落ちなど様々な点が判断材料となります。状態によって、同じ車種・同じ年式でも価格に数十万円以上の開きが出てくることがあるのが中古車の特徴です。
昨今の中古車市場の現状
月別の中古車登録台数
参考:中古車・登録車合計 | 統計データ | 一般社団法人日本自動車販売協会連合会 (jada.or.jp)
注意ポイント
中古車登録台数 = 中古車販売台数ではありません。中古車販売台数に関する正式な統計は存在しないため、こちらは中古車が市場に出回っている数として参考にしてください。このグラフをみて分かる通り、3月の春先は中古車が市場に多く出回っていることが分かります。3月は年度末決算月となるため、ディーラーが販売・登録台数を稼いで売上目標を達成するために一年で最も新車販売台数を増やしたり、買い手側も年度節目の環境の変化に伴い車を売買する機会が増えるため、市場が活発になります。この時期は買替えによって下取り車が増え中古車も市場に多く出回り、新車も中古車も年間のなかで安く買える傾向にあります。
ボーナス月もねらい目
また一般的にボーナス月の6月・12月(特に金額が多いとされる6月)は買い手側がまとまったお金を用意できることからディーラーは一台でも多く売るために値引き交渉に柔軟に対応してくれたり、買い手側も車の買い替えなどに伴い供給量も増加することから、一般的には価格が下がりやすい月だと言われています。
世界情勢の影響はある?
この中古車登録台数は、2020年~2022年にかけて減少傾向にあります。理由としては、昨今の様々な世界情勢の影響で半導体などの部品不足により新車納期の長期化が起こっており、即納できる中古車の需要が上がっているため中古車が市場から減少傾向にあるのです。中古車需要が供給を上回っているため、中古車の取引価格も高水準で推移していると言われています。
今年は買い時ではない?
上述した通り、中古車市場全体でみると価格は高騰傾向にありますが、中古車の価格を決めるもうひとつの要因である「個々の中古車自体の価値」も価格を決める非常に大きな要因です。新車と違って中古車はそのタイミングを逃すと二度と同じ条件の車には出会えないかもしれません。中古品は一期一会なので、自分にとってベストな中古車を見つけたら思い切って購入することをおすすめします。
中古車を安く買うために他にできること
ここまでは購入する時期やタイミングの話をしましたが、時期要因以外でも中古車を安く購入するポイントをご紹介します。
車検の時期に注意
車検が切れている中古車は安く購入できますが、購入後に車両価格に加え10万円近くかかる車検代も自分で支払わなければなりません。そのため、中古車の購入を検討するときは、車検の有無も含めトータル的に判断することが大切です。
年式と走行距離を確認
一般的には年式が古い車、走行距離が長い車ほど中古車の価格は安くなります。ただ、年式が古いにも関わらず走行距離が極端に短い場合などは、その車が長期間走行していない状態であったとも考えられるため注意しなければなりません。後々、経年劣化によるメンテナンスが必要となり余計なコストが発生するかもしれません。
任意保険はしっかり比較
中古車を購入する際、ディーラーから紹介された保険会社にそのまま加入することはあまりおすすめできません。保険会社によって補償内容や保険料は本当に様々です。自分自身で自動車保険一括見積サービスをうまく活用し、効率よく複数の保険会社を比較検討することで保険料を抑えられるかもしれません。
まとめ
さて今回は中古車を安く購入する買いどきの時期や、時期要因以外にもコストを抑えるポイントも併せて説明しました。一般的に3月~4月の春先に中古車の相場は下がりやすい傾向にあり、ボーナス月などもディーラーの値引き対応などが柔軟になりやすいと言われています。
また表面の車両価格だけを見るのではなく、車検の有無や年式・走行距離などもしっかり確認しましょう。任意保険の保険会社は一括見積サービスをうまく活用することで、より安い保険料の会社を選べるかもしれません。ぜひこれらのポイントを参考にしてみてください。