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軽自動車の保険料、年齢別の相場(年額・月額)は?安いのはどこ?

投稿日:2018年8月15日 更新日:

軽自動車の任意保険料、気になる相場は?

近年、価格の安さなどを背景に軽自動車に人気が出ています。自動車保険についても普通乗用車と比べて保険料が安いというイメージを持つ人が多いですが、実際のところはどうなのでしょうか。軽自動車の自動車保険料の相場についてお伝えします。

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軽自動車の任意保険の相場は?

一般的に軽自動車の任意保険料の相場は他の乗用車に比べて安い、というイメージを持っている方が多いかと思います。では、実際のところ軽自動車の任意保険料の相場はどれくらいで、他の乗用車に比べてどれくらい安いのでしょうか。

損害保険料率算出機構の「2023年度 自動車保険の概況」のデータから計算すると、軽自動車(乗用車)の年間保険料平均は49,511円で、普通乗用車よりも約23,000円、小型乗用車よりも約5,300円安くなっています。

車種年間保険料平均(契約台数)(保険料合計)
軽四輪乗用車49,511円18,751,412台928,405,974千円
自家用乗用車(普通)72,331円17,478,306台1,264,229,069千円
自家用乗用車(小型)54,806円14,422,028台790,412,281千円

この平均額は契約台数と保険料合計より単純計算したもので、実際には年齢や補償内容などによって保険料は異なります。そこで参考までに、車種・年齢ごとにインズウェブの自動車保険一括見積もりサービス利用者の保険料の平均を調査しました。ユーザーからの調査結果であり、また補償内容や等級などで保険料は変わるのであくまでも参考程度にしてください。

記名被保険者の始期日年齢車両保険なし車両保険(一般)
18歳~20歳178,608円/年360,309円/年
21歳~25歳79,838円/年150,998円/年
26歳~29歳46,418円/年83,063円/年
30代32,763円/年59,637円/年
40代29,868円/年56,357円/年
50代28,543円/年55,276円/年
60代27,538円/年52,426円/年
70歳以上33,709円/年60,975円/年
記名被保険者の始期日年齢車両保険なし車両保険(一般)
18歳~20歳165,803円/年303,306円/年
21歳~25歳74,677円/年121,860円/年
26歳~29歳42,367円/年65,686円/年
30代30,814円/年48,287円/年
40代29,990円/年49,125円/年
50代28,860円/年47,253円/年
60代27,345円/年43,260円/年
70歳以上32,570円/年51,217円/年
記名被保険者の始期日年齢車両保険なし車両保険(一般)
18歳~20歳200,691円/年429,096円/年
21歳~25歳86,430円/年175,704円/年
26歳~29歳50,409円/年95,361円/年
30代34,671円/年67,493円/年
40代29,993円/年62,204円/年
50代28,626円/年62,291円/年
60代28,082円/年60,200円/年
70歳以上35,176円/年72,040円/年
記名被保険者の始期日年齢車両保険なし車両保険(一般)
18歳~20歳179,519円/年331,284円/年
21歳~25歳80,195円/年141,324円/年
26歳~29歳46,317円/年74,471円/年
30代31,551円/年53,226円/年
40代28,271円/年49,807円/年
50代27,043円/年49,583円/年
60代26,610円/年47,115円/年
70歳以上33,202円/年55,263円/年

2023年4月~2024年3月の保険料調査

最短3分でわかる!あなたの車の保険料はいくら?

上記の保険料はインズウェブ利用者の調査結果をもとにしています。運転者の情報や希望する補償内容などにより、保険料が変わってくるため、全ての方が同様の金額になるわけではありません。Aさんの軽自動車の保険料とBさんの小型車の保険料を比較して、小型車のBさんの方が安いということも考えられます。

実際の保険料については見積もりを取って確かめてみましょう。

ネット型だと保険料が安い!

上で自動車保険料の相場について紹介しましたが、自動車保険は代理店を通して契約する「代理店型自動車保険」よりもネットなどで直接保険会社と契約する「ネット型(ダイレクト型)自動車保険」の方が保険料が安い傾向にあります。

自動車保険料を安くしたいのであれば、ネット型の自動車保険を検討してみましょう。

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月額の保険料は?

上で紹介した保険料は年間の保険料です。しかし、一度に支払うのは厳しいから月払いにしたいという人もいると思います。月払いにした時の月額の保険料の12ヵ月合計は、一般に年払いの保険料よりも5%ほど高くなるので、月払いの保険料を単純計算すると以下のようになります。

記名被保険者の始期日年齢車両保険なし車両保険(一般)
18歳~20歳15,628円/月31,527円/月
21歳~25歳6,986円/月13,212円/月
26歳~29歳4,062円/月7,268円/月
30代2,867円/月5,218円/月
40代2,613円/月4,931円/月
50代2,498円/月4,837円/月
60代2,410円/月4,587円/月
70歳以上2,950円/月5,335円/月
記名被保険者の始期日年齢車両保険なし車両保険(一般)
18歳~20歳14,508円/月26,539円/月
21歳~25歳6,534円/月10,663円/月
26歳~29歳3,707円/月5,748円/月
30代2,696円/月4,225円/月
40代2,624円/月4,298円/月
50代2,525円/月4,135円/月
60代2,393円/月3,785円/月
70歳以上2,850円/月4,481円/月
記名被保険者の始期日年齢車両保険なし車両保険(一般)
18歳~20歳17,560円/月37,546円/月
21歳~25歳7,563円/月15,374円/月
26歳~29歳4,411円/月8,344円/月
30代3,034円/月5,906円/月
40代2,624円/月5,443円/月
50代2,505円/月5,450円/月
60代2,457円/月5,268円/月
70歳以上3,078円/月6,304円/月
記名被保険者の始期日年齢車両保険なし車両保険(一般)
18歳~20歳15,708円/月28,987円/月
21歳~25歳7,017円/月12,366円/月
26歳~29歳4,053円/月6,516円/月
30代2,761円/月4,657円/月
40代2,474円/月4,358円/月
50代2,366円/月4,339円/月
60代2,328円/月4,123円/月
70歳以上2,905円/月4,836円/月

2023年4月~2024年3月の保険料調査

軽自動車はなぜ保険料が安い?

上で紹介した通り、軽自動車は普通乗用車や小型乗用車と比べて保険料が安い傾向にあります。では、なぜ軽自動車の任意保険料が安いのでしょうか。

軽自動車の任意保険料の相場が安い理由は、次のような理由が考えられます。

  • 事故率が低い
  • 1件あたりの保険金支払額が低い

任意保険は事故の際の救済として使用する性質上、いずれも事故に関する内容となっています。事故率が低ければ、保険会社にとって保険金を支払う可能性が小さくなりますし、軽自動車は普通乗用車よりも規格が小さく、重量も軽いので、相手側への損害が少ないという理由などから、事故が起こっても保険金の金額が小さくて済みます。任意保険料が安いのも軽自動車を選ぶうえでのメリットといえます。

車種事故率※11件あたりの
保険金支払額※2
軽四輪乗用車6.8%348,755円
自家用乗用車(普通)8.5%428,537円
自家用乗用車(小型)7.8%352,173円

※1 当該車種の契約台数に対する保険金支払件数の割合を計算しています。
※2 当該車種の保険金支払件数1件あたりの保険金支払額を計算しています。

出典:損害保険料率算出機構「2023年度 自動車保険の概況」を加工

軽自動車の保険料をさらに安くする方法

普通乗用車や小型乗用車と比べて保険料の安い軽自動車ですが、保険料をさらに安くする方法もあります。人によってできるもの、できないものがあると思いますが、順に確認してできるものは行っていきましょう。

運転者の範囲や年齢条件を確認する

自動車保険には補償の対象となる運転者や年齢を限定することで保険料を安くできる特約があります。運転者を記名被保険者本人のみや本人と配偶者のみに限定したり(運転者限定)、運転者を26歳以上のみに限定したり(年齢条件)という具合です。

初めて契約するときに無駄に広くしないように気を付けるのはもちろんですが、更新のたびに適切な条件になっているか確認することが大切です。例えば、初めて契約したときには最も若い運転者が24歳だったので21歳以上補償にしていたとして、その人が26歳になったあとも条件を変えずに21歳以上補償にしていたら保険料を無駄に払っていることになります。

限定する範囲運転する人の年齢保険料
20歳以下21歳~25歳26歳~29歳30歳~34歳35歳以上
限定なし高い↑保険料↓安い
21歳以上×
26歳以上××
30歳以上×××
35歳以上××××

車を運転する人の状況が変わったら適宜自動車保険も見直して適切な内容に変更することが保険料の無駄払いを割けるポイントです。

車両保険の免責金額を大きくする・エコノミー型にする

自動車保険に車両保険を付けると保険料が大きく上がります。しかし、新車で購入したばかりという場合やローンで購入して残高が残っている場合などでは車両保険の必要性も高いです。車両保険が必要な場合に保険料を安くする方法として、免責金額(自己負担額)を大きくする方法と補償範囲の狭いエコノミー型にする方法があります。

免責金額を大きくする

車両保険は契約時に免責金額(自己負担額)を設定します。例えば、損害額が50万円で免責金額が5万円の場合、保険金として45万円が支払われ、5万円は自己負担となります。免責金額が大きいほど保険金の支払が減るので保険料も抑えることが可能です。事故時に自己負担が可能な金額を考えたうえで、保険料を安くしたいのであれば高めに設定することも検討しましょう。

免責金額0-0万円(自己負担額なし)高い↑保険料↓安い
0-10万円
5(車対車免ゼロ)-10万円
5-10万円
10-10万円

エコノミー型にする

車両保険は一般型と、一般型より補償範囲を狭くして保険料を抑えたエコノミー型の2種類が用意されていることが多いです。エコノミー型は「車対車+限定A」などの名称の場合もあります。エコノミー型は自損事故や自転車との事故などが補償対象外となるのが一般的です。

初心者のころには不安が残りますが、運転に慣れて自損事故の可能性が減ったころなどに一度検討してみましょう。

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保険料を年払にする

1年分の保険料をまとめて支払える余裕があれば、保険料は月払ではなく年払にする方がお得です。一般に、月払の1年間の保険料総額は年払の保険料よりも5%程度高くなっています。まとめて支払うことで普段の生活が苦しくなるならやめた方がよいですが、支払える余裕があれば年払での支払を検討してみましょう。

保険会社を比較する

自動車保険は同じような補償内容であっても契約する保険会社によって保険料が変わります。特に代理店を通して契約する代理店型自動車保険と比較して、Webページなどから直接契約するネット型自動車保険(ダイレクト型自動車保険)の方が保険料が安い傾向にあります。

ダイレクト型は中間コストを削減

自動車保険を販売している保険会社を一社ずつ比較していくのは大変なので、一括見積もりサービスなどを利用して効率よく保険料を比較することがおすすめです。

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保険料の安い軽自動車がある!?型式別料率クラスとは?

軽自動車であればどの車でも保険料は同じと思っている方はいませんか?確かに2019年まではそうしたことも言えたのですが、現在は軽四輪乗用車については車の型式ごとに保険料が異なるようになっています。

軽自動車には以前、自動車保険料を決める要素の一つである型式別料率クラスが適用されていませんでしたが、2020年1月1日以降始期の契約から軽四輪乗用車に対して3段階のものが適用されるようになりました(軽トラックなどの軽四輪貨物車には適用されていません)。これにより、軽自動車の中でも保険料の高い車、安い車というのが生じるようになったのです。

型式別料率クラスとは、「対人賠償」「対物賠償」「人身傷害」「車両保険」の4つの項目について、それぞれ車の型式ごとに1~17の17段階(軽四輪乗用車は1~3の3段階)のクラスに分け、クラスの数字が大きいほど保険料を高くしている制度です。保険金の支払実績が小さいほどクラスの数字が小さくなり、逆に多いとクラスの数字が大きくなります。同じ人が同じ補償内容で自動車保険の見積もりを取っても、車の型式の違いで保険料に差が生じるのです。

なお、2025年1月からの契約では、軽四輪乗用車の型式別料率クラスが7段階に細分化されることが予定されています。

軽自動車の型式別料率クラスの例(保険始期2024年1月1日~12月31日)
車名N-BOXワゴンRタフト
型式JF1JF3MH55SLA910S
対人賠償責任保険2131
対物賠償責任保険1121
人身傷害保険1131
車両保険1232

出典:損害保険料率算出機構

型式別料率クラスが導入されたのは、軽四輪乗用車についても型式間で保険金の支払実績に差が出てきていることが理由です。軽自動車人気の高まりから、保有車両の台数構成比が自家用普通乗用車や自家用小型乗用車と同程度まで拡大してきており、形状・構造・装備・性能なども多様化してきているためです。

3段階と型式間の保険料差は普通車や小型車と比べて小さくなっていますが、購入する車によって保険料に違いが出るようになったということは覚えておきましょう。

まとめ

軽自動車の保険料は普通乗用車や小型乗用車と比べて安くなっています。これには契約件数に対して保険金が支払われた件数の割合が少ないことや1件当たりの保険金支払額が小さいことが影響していると考えられます。しかし、保険料が安めとはいっても車を運転する限り毎年支払っていく必要があるお金なので、できる限り安くはしたいものです。上で紹介した方法で保険料を安くできないか試してみましょう。中でもおすすめなのが契約する保険会社を比較して決めることです。補償内容を削らずとも保険料を安くできる可能性があります。一括見積もりサービスを利用して効率よく保険会社を比較しましょう。

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堀田健太

著者情報

堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。

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