自動車保険の保険料は一般に保険金の支払の可能性が高いほど高くなります。数多くの自動車の中で保険金の支払実績が多い自動車と少ない自動車というものが存在してきます。そこに保険料の差をつけるのが型式別料率クラスです。
型式別料率クラスとは
型式別料率クラスとは、自家用普通乗用車、自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車において車の型式ごとに定められた事故実績に基づいた保険料の割増引率です。
「対人賠償」「対物賠償」「人身傷害」「車両保険」の4つの項目があり、車の型式ごとに4つの項目それぞれで1~17の数字で区分されています(軽四輪乗用車は1~7※)。
※軽四輪乗用車のクラス数について、2025年1月1日以降始期の契約を対象としてそれまでの3クラスから7クラスに拡大されました。
トヨタ プリウス(MXWH60) | BMW i8(2Z15) | |
---|---|---|
対人賠償責任保険 | 7 | 7 |
対物賠償責任保険 | 7 | 1 |
人身傷害保険 | 9 | 7 |
車両保険 | 10 | 14 |
※料率クラスは損害保険料率算出機構の型式別料率クラス検索より
数字が小さければ保険金支払実績が少ないので保険料が安くなり、逆に数字が大きければ保険金支払実績が多いので保険料が高くなります。
型式別料率クラスは実際の車の事故実績をもとに統計的に損害保険料算出機構が1年ごとに算出しており、ほとんどの保険会社がこの数字を使用しています。
特定の型式で事故が急増したりすると、該当の型式の場合の保険料が上がる場合があります。そのため、自分が事故を起こしていなくても、翌年の保険料が上がってしまう場合もあるのです。
※車両保険の料率クラスは、「車両料率クラス」と呼ばれる事もあります。
※保険料への実際の反映は保険会社ごとによって異なります。
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自動車の型式とは
自動車には形式という車の種類ごとに同一の分類指標があります。
これは道路運送車両法によって定められており、車の構造・装置・性能が同一な自動車に対して国土交通大臣が指定する分類指標です。
車検証には
○○ - △△△△
(アルファベット) (記号)
と表記がありますが、○○分のアルファベットは排出ガス規制適合の識別記号であり、△△△△分を自動車保険においては型式として見ます。
型式別料率クラスが適用される車の種類
型式別料率クラスは用途車種によって適用されるかどうかが違います。
用途車種 | 型式料率クラス | 備考 |
---|---|---|
自家用普通乗用車 | ○ | |
自家用小型乗用車 | ○ | |
自家用軽四輪乗用車 | △(1~7の7クラス) | 2020年1月1日から導入(3クラス) 2025年1月1日より7クラスに拡大 |
自家用軽四輪貨物車 | × |
現在においては、自家用普通車と自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車のみが対象です。なお、自家用普通車と自家用小型乗用車が17クラスあるのに対して軽四輪乗用車は7クラスのみです。
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型式別料率クラスの調べ方
型式別料率クラスは損害保険料率算出機構のサイト上で調べる事が可能です。
AEB(衝突被害軽減ブレーキ)の装着による保険料の割引が適用されるかどうかも調べられます。
※AEB装着によって割引になるかどうかは保険会社等によって異なります。
まとめ
型式別料率クラスは、自動車ごとの特性等を自動車の型式ごとの事故実績に基づき保険料を17クラス(自家用軽四輪乗用車は7クラス)に区分する制度で、現在は自家用普通・小型乗用車、軽四輪乗用車のみに導入されています。
過去の事故実績に基づいて1年に1回変更されます。
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