自動車保険には様々な割引制度があります。保険会社で一定の条件を満たした場合に適用されるので割引制度を上手に利用し、同じ補償内容でも通常の保険料より安く契約できれば保険料を抑えられます。割引の種類にある「新車割引」もそのひとつです。
新車割引があることを知っておこう!
「新車割引」は「新車は事故リスクが低い」というデータに基づいて保険料を割引してくれる保険会社のサービスです。
国や協会が定める制度ではないため全ての保険会社が新車割引を導入しているとは限りません。 保険会社のサービスのため各保険会社によって「新車」の基準や割引率は異っています。車を新規で購入し自動車保険に加入する場合、加入予定の保険会社が新車割引の利用が可能であれば、購入の車が対象になるのかどうかを確認しましょう。
加入の条件や手続きの注意点
加入の条件は保険会社によって差異がありますが、 車の用途・車種が自家用乗用車(普通・小型・軽四輪)に該当し、始期日(長期契約の場合は、各保険年度における始期日の応当日)の属する月がご契約の車の初度登録年月または初度検査年月の翌月から起算して25か月以内の場合や49カ月以内の場合が多いです。
25か月以内を基本に考えると最長で3年間新車保険を受けられる計算になります。ただし、軽自動車が対象外だったり対象期間がもっと短かったり、最長で3年以上の割引期間がある保険会社も存在したりと様々です。自動車保険の新規加入や切替を検討の場合は「新車割引」があるかどうかも含め適用の内容をチェックしましょう。
割引率も保険会社によって違いますが、加入する保険の種類(賠償責任保険・傷害保険・車両保険)によっても割引率は異なります。自分の条件に合った見積もりを行ってみることも大切です。条件を入力して一括見積もりなどを利用してみましょう。
「新車割引」の適用条件(まとめ)
- お車の用途・車種が自家用乗用車(普通・小型・軽四輪)であること
- 初度登録年月または初度検査年月の翌月から起算して25か月以内であること
※適用条件は明確な決まりはなく、保険会社によって変わることがあるので注意しましょう
新車割引の注意点
自動車保険は基本的に1年間の契約となります。保険会社によって加入の条件に差があるにしろ新車割引は多くの保険会社で初度検査年月の翌月から起算して25か月以内とされている事を考えると最大で3年の新車割引の利用が考えられます。新車割引の適用期間内の保険会社の乗り換えで新車割引の割引率などを目当てに他社へ移行する場合などは注意が必要です。
自動車保険会社を乗り換える時には、支払った保険料や返戻金を含め、割引サービスと等級の引継などトータルで検討し解約前に必ず加入の保険内容を見直してみる事や移行先の保険会社の条件をしっかり確認する事が大切です。初度登録から25か月目ちょうどで他社に移行した場合は、等級の引き上げによる割引が受けられたにも関わらず保険会社の乗り換えにより本来受けられた等級アップの恩恵を受けられず、一定期間従来の等級で保険料を支払わなければいけないケースが発生する事があります。
例えば、 1月に10等級で更新し、同年6月に新車に乗り換えを行い車両入替で新車割引を適用した場合において25か月目の3年目に新車割引率の高い保険会社への移行を行った、というケースだと本来切替前の保険会社で13等級での等級割引を受けられたはずの保険料の期間(1月~6月の切り替え日前日まで )は移行先の保険会社で12等級のままなので、6か月間は従来の12等級で新車割引を適用し保険料を支払うことになります。保険料の節約のために切り替えを行ったにもかかわらず割引をうまく利用できていない、といった残念なことにもなりかねません。新車割引と等級アップによる割引のどちらがお得になるのか乗り換えの際にはじっくり検討する事が大切です。
【事例】
- 1月に10等級で更新
- 同年6月に新車に乗り換え
※新車割引を適用 - 25か月目に保険会社の乗り換え
下記で表した通り事例のパターンで25か月目の3年目に新車割引率の高い保険会社への移行を行った場合、本来13等級に進むはずだった等級アップによる等級割引を受けられない期間が生じてしまいます。
まとめ
自動車保険は各保険会社で様々なサービスを行い、保険の加入者を募集しています。自動車の運転は交通事故というリスクを併せ持っているため自動車保険の加入は重要です。加入する際にはどのような補償が必要か、加入する保険会社にはどのようなサービスが準備されているかしっかり比較検討を行い契約する事で賢い保険契約が出来るでしょう。比較検討には一括見積もりサイトなどを利用してみることも参考になります。