最近では、どの自動車保険でもロードサービスが自動付帯となっている事がほとんどになってきました。ロードサービスとは、車の運転中に起こる事故以外のトラブル「タイヤのパンク」や「ガス欠」など様々なカートラブルに対応するサービスのことです。
車道で車が故障してしまったとき、JAFを連想して連絡される方も多いかと思いますが加入している自動車保険のロードサービスにも充実したサポートがあるため加入の自動車保険のロードサービスのサービス内容を確認しておきましょう。
自動車保険のロードサービスの主な内容
多くの自動車保険にはロードサービスがセットされています。どのような状況の時に対応してもらえるのでしょうか。代表的なロードサービスは自力走行不能となった場合の「レッカー牽引」、「車両トラブルの対応」、帰宅困難となってしまった際の「宿泊・帰宅費用サービス」などがあります。トラブルに遭遇してしまったときに焦らないように対応内容について確認しておきましょう。
レッカーサービス
運転中に自動車が自力走行不能な状態や自力走行が危険な状態となってしまったときに修理工場までレッカーで牽引・搬送を行ってくれるサービスです。「自力走行不能」とはトラブルで車両が動かない、または道路交通法上運転してはいけない状態をいいます。
修理工場までの無償の距離範囲や修理工場の指定など無償のサービスは各保険会社様々です。また、有料自動車道路でトラブルが起きたときの高速料金等についても注意事項の記載を確認しておきましょう。
車両トラブル
落輪引き上げ・引き降ろし
縁石に乗り上げて降ろせなくなってしまった場合や側溝(どぶ)にタイヤがはまってしまった場合などで自力走行不能な場合に引き上げ・引き降ろしを行ってくれるサービスです。全ての車輪が落輪している場合などクレーンや特殊作業などを伴った対応が必要だった場合は別途費用請求だったり、引き上げタイヤの本数に制限があったりします。万が一の時には落輪引き上げ・引きおろしサービスで駆けつけ対応を行ってくれますが、運転には十分注意することが大切です。
ガス欠
走行中にガス欠になった場合にガソリンを届けてくれるサービスです。自宅駐車場やそれと同等の場所と判断された場合の対応可否は保険会社によって異なりますので事前に確認しておくとよいでしょう。
届けてくれるガソリンも10リットル給油というのが一般的なようです。ガソリンを届けるということはサービスとして行ってくれますが、ガソリン代自体は有料としている保険会社もあるので注意しましょう。
バッテリー上がり
JAFの救援データ(2022年度)によると、バッテリー上がりは一般道路での出動回数で1位となっています。高速道路では4位で毎年同様の順位での出動数のようです。
バッテリー上がりはライトの消し忘れや長期間車に乗らなかったなどの自然放電、バッテリーの寿命などで起こります。ロードサービスの応急処置ではジャンピングスタートという方法でエンジンを始動させてくれます。車にケーブルをつないでエンジンをスタートさせるのです。バッテリー上がりのサービスは保険期間中1回だけという制限付きの保険会社も多いためバッテリーの点検はこまめに行いましょう。
パンク時のスペアタイヤ交換
JAFの救援データではタイヤの交換は2022年度の2位の出動数となっています。車へのスペアタイヤの搭載は以前は義務でしたが現在では搭載義務はありません。スペアタイヤがない場合は応急修理キットでの修理で一時的に対応できる場合もありますが、修理できない場合はレッカー対応となってしまうので、自分の車にスペアタイヤを搭載しておくことも大切です。
キー閉じ込み
車のカギをなくしてしまったり車のカギを車内に置いたままドアをロックしてしまったりした場合に駆けつけで開錠対応してくれるサービスです。保険期間内で1回だけ利用できるサービスと利用制限がある保険会社もあるためカギの管理には注意しましょう。
最近では「スマートキー」も増えてきています。スマートキーは防犯効果は高いですがロードサービスや鍵業者では対応できず、自動車ディーラーへの再発行が必要になるため車のカギの性能についても把握し、しっかり管理することが大切です。
宿泊・帰宅費用
走行中の車の故障でレッカーサービスを利用すると、車が運ばれてしまい帰宅困難になってしまいます。基本的には搭乗していた自動車がレッカー牽引されてしまうと搭乗者は置いて行かれます。故障が夜間だった場合にはもっと困ってしまうでしょう。
そんな場合に備えてロードサービスの中に宿泊や帰宅費用をサポートしてくれる内容が含まれている保険会社も多くあります。負担してくれる金額や宿泊施設の制限などさまざまですが、万が一の時にはとても安心なサービスです。
その他のサービス
ロードサービスは現在多くの自動車保険で自動付帯となっています。「JAFへ加入しているからロードサービスを外して保険料を安くしたい」という考えもありますが、JAFは入会金2,000円の年会費4,000円かかるので、自動車保険のロードサービスのサービス内容で十分な場合も多くあります。また、JAFと提携している保険会社も多くありJAF会員であれば自動付帯のロードサービスの内容よりも手厚かったり追加のサポートが受けられたりする保険会社もあります。
保険会社によってロードサービスの内容も様々で主なトラブルの対応以外に故障や情報の相談窓口のサービスが設けられていたり、オイル交換や冷却水の補充なども含まれる場合など車両トラブルに関する内容でも差があります。最近ではペットを連れてドライブに出かける方も増えています。ロードサービスでも車のトラブルによる帰宅困難な場合にペットの宿泊サービスを備えた保険会社もあるためペットとの外出が多い方にはチェックポイントかもしれません。
ロードサービスの充実内容を比べてみる事も保険会社選びのポイントになりますので自動車保険加入の際にはサービス内容を見てみましょう。
注意点
自動車保険のロードサービスの内容は各社様々でサービス内容に差をつけて加入者を募集しています。定まった規定などはないので各保険会社のサービス内容をチェックしましょう。利用規約や保険会社のホームページにも記載されています。
一部の保険会社ではロードサービスがオプション(特約)となっていたり、車両保険加入での付帯が条件となっていたりと必ず自動付帯になっているとは限りません。また、 ほとんどの保険会社でサービスの利用時には事故受付・ロードサービスセンターに事前の連絡が必要です。事前の連絡なしにサービス利用者が業者を手配し対応を行った場合はサービス対象外となってしまうので注意しましょう。
故障などのトラブルは車の走行中や外出先でおこってしまうことがほとんどです。 突然の車の故障に見舞われても大丈夫なように、加入中の保険会社のロードサービスセンターの連絡先を控えておき、素早くロードサービスサポートを受けられるように準備しておくと安心です。
自動車保険ロードサービス一覧表
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