自動車を購入したとき必要となるのは自動車保険です。自動車を購入する際にディーラーから勧められる自動車保険に加入し、それ以降毎年同じ保険会社の自動車保険を更新することが可能です。また、自動車保険は基本的に１年契約なので、契約の満期時に等級を引き継いで保険会社を変えることもできます。スマートフォンを持つ方が増えた今、インターネットを活用して自分で保険会社を選び、選んだ自動車保険に加入することが当たり前になってきました。自動車保険の満期が近くなったら、自動車保険を見直してみましょう。

ファイナンシャルプランナー・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
杉浦 詔子
働く人たち（会社員・公務員・派遣社員・契約社員・アルバイト、働く人の配偶者、育児介護休職者、退職者、等）の夢や目標をかたちにするため、ライフプラン（家計）とキャリアプラン（生活）を中心に、相談（カウンセリング・プランニング）と講義（セミナー）と執筆（ライティング）を行っています。

代理店型自動車保険とダイレクト型自動車保険の違い

自動車保険には代理店型自動車保険とダイレクト型自動車保険の2種類があります。

代理店型は、担当者と対面で会話をしながら契約を進めることができる保険です。保険加入申込資料の作成や保険会社との手続きも担当者が進めてくれるので手間がかかりません。自動車のディーラーが代理店の役割を担っていることもあり、ディーラーが自動車保険を勧めてくることもあるようです。

ダイレクト型は、代理店型と同じく自動車保険の契約や更新、変更ができます。担当者と対面で話すことはなく、インターネットなどで契約を進めるので、通販型と呼ばれることもあります。 代理店型とダイレクト型の自動車保険の補償内容には大きな違いはありません。ダイレクト型は担当者と対面せずに契約を行うため、代理店や担当者に支払う手数料などが少なく済み、その分を保険料から割り引くなどの対応がされています。このような理由で、契約の手続きを代理店任せにせず、自分でダイレクト型の自動車保険を選んで手続きすることにより、自動車保険の保険料を抑えることが可能となるのです。

特に中古車の場合は自分で選べるようにするのが重要

中古車を希望する場合には、特に注意が必要です。自動車保険を扱っていない中古車の販売会社もあり、保険の切れた自動車を友人から譲り受けることもあるためです。ディーラーの代理店型に継続して加入していると驚くかもしれませんが、自動車保険は紹介できないので自分で保険会社を選んで加入してほしいと言われることもあります。つまり、中古車を購入しようと考えている方は、新車を購入する方よりも自分で自動車保険を選べることが重要なのです。

また、中古車購入時の自動車保険では、車両保険選びも重要になります。車両保険に加入すると、事故などで自分の車が損傷した場合に修理費用などが補償されます。車両保険は一般的に購入する自動車の販売価格を基準として保険金額が決まりますが、中古車は車の年式やグレード以外にも、車両の状態によって保険金額が変わります。そのため車両保険を付帯していても、実際の事故時に保険金で修理費用が足りなかったり、車の価値よりも保険料をかけすぎたりすることもあります。

自動車保険選びには一括見積もりが便利

自動車保険を自分で選びたくても、どのように考えたら良いか分からず迷ってしまうこともあると思います。迷ったときに便利なのが、パソコンやスマートフォンから行える「一括見積もり」です。

「一括見積もり」を利用には、車検証と加入中の保険証券を準備し、画面の案内に従って入力していきます。一度、情報を登録すると、複数の保険会社が情報をもとに、その方に合う自動車保険を紹介してくれます。運転する方の年齢や年間の走行距離など条件はひとりひとり異なります。各保険会社では細かな条件まで考慮して保険料を算出するのです。自動車保険の契約内容が同一でも、保険会社によって保険料が異なることもあります。保険料を抑えたくても、保険会社選びに迷ってしまう方は、複数の自動車保険会社から見積もりが届く、「一括見積もり」を利用してみましょう。

まとめ

自動車保険には代理店型とダイレクト型があり、それぞれに利点があることが分かりました。あなたが必要とするサービスを満たしてくれる自動車保険は、一括見積もりサービスを利用して自分で選択して、自分で加入することによって見つけ出すことができます。上手に利用すれば、保険料を抑えながら、十分な補償を得る近道ともなります。一括見積もりで提案してきた保険会社と契約しなければならないということはないので、自動車保険の満期時にぜひ活用してください。