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ペダルの踏み間違いはなぜ起こる?未然に防ぐ方法と備え

投稿日:2022年12月22日 更新日:

アクセルとブレーキの踏み間違いによる交通事故のニュースを耳にすることが度々あります。ペダルの踏み間違いによる事故は高齢者に多い印象ですが、公益財団法人 交通事故総合分析センターの資料によると40代以下の若年層でも多く発生しており、車両相互事故に至っては、75歳以上の高齢者より24歳以下の若年層の方が多いです。ペダルの踏み間違えはなぜ起こるのか、未然に防ぐためにはどうしたらよいのか、「高齢者の問題」と考えずに車を運転する人全てが注意すべき問題です。

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ペダルの踏み間違い事故の実態

アクセルとブレーキの踏み間違えによる死傷者が出てしまったような大きな交通事故は、高齢者が起こしてしまう「高齢者の車の運転」の問題として報道されることが多く「高齢者が起こす事故」という印象がある人が多いかと思います。確かに、ペダルの踏み間違えによる死亡重傷事故の件数は65歳以上の高齢者の運転が多いです。特に車両単独での事故が多くアクセルとブレーキの踏み間違えにより病院の玄関やコンビニなどに突っ込んでしまったというようなケースもありました。しかし、ペダルの踏み間違えによる事故は若年層でも起こっており、高齢者だけの問題とは限りません。

ペダルの踏み間違いによる事故は、全体でみると、追突などによる車両同士の事故が多く高齢者だけの事故とも言い切れない部分があるのです。

車両相互でのペダルの踏み間違いによる事故でみると75歳以上の高齢者より24歳以下の方が件数が多いです。これは、若者は運転習熟度が低いことや運転している車に慣れていないことが原因で事故を起こしていることが考えられます。

一方で、死亡重傷事故件数別にみると、若年層に比べ、高齢者のペダルの踏み間違いで大きな事故になっていることが多く、若年層より車両単独事故や人対車両の件数が多いです。高齢者のペダルの踏み間違い事故は重大事故につながる危険性が高いということが言えます。

出典:公益財団法人 交通事故総合分析センター 「ITARDA INFORMATION 2002 No.139」より

ペダルの踏み間違いは、なぜ、起こる?

アクセルとブレーキの踏み間違いは、なぜ、起こってしまうのでしょうか。その主な原因は年齢別にみても原因が異なるようですが、ペダルの踏み間違いをしてしまう主なケースを紹介します。

ペダル踏み間違い事故の「特徴」

ペダルの踏み間違いが起こりやすい場面について、道路上でペダルの踏み間違いが起こりやすい場所を紹介します。

【道路形状】

  • 駐車場のような道路以外の場所
  • 交差点付近
  • 交差点
  • カーブしている道路
  • 直線道路

【行動類型】

  • 発進時
  • 直進時
  • 後退時
  • 右左折時

高齢者によるペダルの踏み間違い事故は駐車場のような道路以外の場所で起きていることが他の道路形状の場所と比べて多いことが分かっています。

出典:公益財団法人 交通事故総合分析センター 「ITARDA INFORMATION 2002 No.139」3.ペダルの踏み間違い事故の特徴 より

ペダル踏み間違い事故の状況

1.「慌て・パニック」に

車を運転しているときに危険を認知して回避行動をとる中で慌ててしまったり、パニックに陥ることで運転操作を誤り踏み間違いが起こると考えらます。

運転習熟度が低かったり、運転する車に慣れていない若年層などで危険を認知した時に慌てたり、パニックになりやすい傾向にあります。そのような時にペダルの踏み間違えといったミスをおかしてしまうために若年層では車両相互の事故が多いものと考えられます。

2.「高齢」など

アクセルとブレーキの踏み間違い事故は75歳以上の高齢ドライバーで重大事故となる割合が急激に高くなっています。その理由には、加齢による運転能力の低下がもたらしていると考えられ、高齢ドライバーに特徴的な事故の一つとなっているため対策が進められています。

高齢者は駐車場のような道路以外の場所で起こす事故には下記のようなパターンが多くあります。高齢者が駐車場で起こしてしまうペダルの踏み間違い事故は「視力の低下」や「注意力、集中力の低下」、「情報処理の遅れや誤り」、「体が思うように動かない(動作の遅れや不正確さ)」、「身体の柔軟性の低下(関節が硬くなり可動範囲が狭くなる)」といったことが運転操作のミスへ影響していると考えられています。

これらの運転ミスは高齢者に限って起こることではありませんが、やはり高齢者の運動能力の低下による影響は大きく実際に大きな事故が起きているケースとして挙げられます。

発進時
  • 前向き駐車をするとき
  • 駐車中に位置を調整するとき
  • 駐車場所から発進するとき

発進時には、急な発進を行ってしまったり、踏み替え回数が増加することからアクセルとブレーキの踏み間違いが起きやすいです。

直進時
  • 駐車場まで向かう途中
  • 駐車場出入口に向かう途中

直進を走行中は速度調節を行う機会が増えます。ブレーキを踏むことも多くなるため踏み間違いが起きやすいと考えられています。また、わき見による不注意な運転で急なペダル操作が必要になったときの判断ミスなどもあるようです。

後退時
  • 車を駐車するために後退中
  • 駐車場場所から後退発進するとき

バックするときには体を後方にひねったり、ハンドルの切り替えが増えます。アクセルとブレーキの踏み替えが増加することから踏み間違えが起こると考えられています。

出典:損害保険料率算出機構 高齢運転者のペダル踏み間違い事故 2.ペダルの踏み間違い事故の特徴、3.ペダルの踏み間違い事故の原因 より
出典:公益財団法人 交通事故総合分析センター 「ITARDA INFORMATION 2002 No.124」3.駐車場などで発生する事故の特徴 より

ペダルの踏み間違いを防ぐために

アクセルやブレーキの踏み間違い事故は、「アクセル(発進)」と「ブレーキ(停止)」といった全く反対の動作を指示する操作を誤ってしまうため大事故になりやすいです。

ペダルの踏み間違い防止策

踏み間違いを起こしやすい状況を作らない

運転するときには、サンダルや底の厚い靴、ヒールの高い靴など運転には適さない靴を履いての運転は避けましょう。運転席のマットは車にあった適切なサイズのものを選びましょう。マットのせいでブレーキが踏み込みづらくなっているようなことがないように気を付けましょう。運転席に座る時はブレーキが踏み込みやすい正しい座席の位置と姿勢で運転しましょう。

運転中の注意点

1.速度を落とし、運転に集中!

スピードが出ていると急に危険を認知しても回避が難しいです。速度を落とし運転に集中することは基本です。

2.カーブを曲がる時や渋滞の時、足はブレーキペダルに置いたまま

スピードを落とさずにカーブに入るとハンドルを取られて車線を逸脱したりと大事故につながる危険性があります。カーブで危険を認知しブレーキを押すときに焦ってパニックになりペダルの踏み間違いが起きるリスクがあります。カーブに入る前にスピードを減速し足はブレーキペダルの上においたまま曲がるようにしましょう。

渋滞中はイライラしたり運転操作から集中力が切れてしまいがちになります。アクセルとブレーキの踏み間違いで前方の車に追突してしまうといった事故もあります。また、AT車の場合、シフトレバーがパーキングやニュートラル以外の位置にあるとき、車はアクセルペダルを踏まなくても車はクリープ現象で前進していきます。気づかないうちに前に進んで前の車に衝突してしまう事故もありますので基本的に足はブレーキの上です。

3.クリープ現象を活用する

AT車の場合に限りますが、駐車するときはできるだけブレーキペダルに置いたまま車のクリープ現象を活用して駐車しましょう。駐車場が狭かったり、歩行者や車が突然出てくるとパニックになり、アクセルとブレーキを踏み間違えてしまうことがあります。スピードが出ていると想定外の動きにパニックになってしまう心配もありますのでクリープ現象を利用してゆっくり落ち着いて正確に停車するようにしましょう。

4.前進・後退時の注意

前進・後退時に後方や周囲を確認する動作で方向感覚が分からなくなってしまいパニックになってペダルを踏み間違えてしまう心配があります。右左折する時も同じです。方向感覚が分からなくなった時はブレーキペダルに足を置いたまま、一度正しい運転姿勢に戻り、落ち着いてから運転を再開しましょう。

ペダルの踏み間違いを防止する「急発進制御装置」

ペダルの踏み間違い事故の防止には運転操作ミスを防ぐために注意力を高め気を付けることが重要ですが、高齢者の運動能力の低下の影響などを補うには難しい点が残ります。そのためには、車自体の安全技術でカバーするしかないという点から、現在では、ペダルの踏み込み事故を防止するために、さまざまな先進安全技術が開発され実用化されています。

各自動車メーカーや部品用品メーカーなどが新車に急発進防止装置を標準装着することを進めていたり、後から取り付けられるように部品用品メーカーからもカー用品店などで購入できる急発進制御装置が販売されています。

自動運転の技術など車の先進技術はどんどん進んでいますが、まだまだ、安全を意識しながら人がコントロールして運転しているのが実情です。人がコントロールしている以上、高齢者に限らず人的ミスは起こり得ると考え、全てのドライバーがマイカーに急発進制御装置の取り付けについて検討してみてもよいように思います。

▼ペダル踏み間違い急発進抑制装置の性能認定装置一覧▼

【自動車メーカー等】

申請者装置名称(型式)
ホンダアクセス踏み間違い加速制御システム(08Z35-PM0)
トヨタ自動車踏み間違い加速抑制システム2
三菱自動車工業ペダル踏み間違い時加速抑制アシスト(MZ6078)
日産自動車後付け踏み間違い加速抑制アシスト
トヨタ自動車踏み間違い加速抑制システム
ダイハツ工業ペダル踏み間違い時加速抑制装置「つくつく防止」
スズキふみまちがい時加速抑制システム(9921T-72M00)
マツダペダル踏み間違い加速抑制装置(D651-V7791)

【部品用品メーカー等】

申請者装置名称(型式)
英田エンジニアリングアイアクセル(AEAA-No.3)
サン自動車工業S-DRIVE 誤発進防止システム2 (普通車専用タイプ)(SD0102S)
サン自動車工業S-DRIVE 誤発進防止システム2 (軽自動車専用タイプ)(SD0104S)
日本自動車車体補修協会JARWA_S-DRIVE(SD0102S)
日本自動車車体補修協会JARWA_S-DRIVE(SD0104S)
データシステムペダルの見張り番2)(AWD-01)
データシステムアクセル見守り隊(SAG297)
ワールドウィングあしもと見守るくん(AMS-101他)
ワールドウィングあしもと見守るくん Ver.2(AMS-V2)
エイタックアクセルセーフティモジュール2(AT-ACSM2)
ACR踏み間違い防止オートアラート(FM300AA)

国土交通省 ペダル踏み間違い急発進抑制装置性能認定結果一覧 より(2022年12月現在)

※急発進防止装置はその構造上や動作の限界などにより適切に動作しないこともあります。車の運転は安全装置を頼りにせず、まずは安全運転で細心の注意を払ったドライバーの運転が重要です。

万が一のための自動車保険の備え

高齢者の自動車運転には課題がたくさんあります。高齢者は運動能力の低下も影響しペダルの踏み間違いが死亡重傷事故に至ってしまうというケースが多く高齢者の自動車運転について社会問題となっています。しかしながら、車がないと生活が厳しいエリアに住む人などにとって車を手放すといった判断はなかなか難しい面も大きいです。

高齢者の運転は特に自分自身の運動能力の衰えを認め、細心の注意を払って運転することが重要で、自治体の補助金があるところもありますから、積極的に急発進制御装置の取り付けを検討し安全に運転することが最重要です。高齢者だけではなく、ペダルの踏み間違いによる事故は全年齢で起きています。高齢者だけの問題と考えず、全てのドライバーは「アクセルとブレーキの踏み間違え」といった基本的な人的エラーを起こしてしまうリスクがあると認識しておきましょう。踏み間違いが起こりやすい場面では減速し、ブレーキに足をかけて落ち着いて運転することが重要です。

安全運転をこころがけ、細心の注意を払っていても自動車事故は起こってしまします。そのような事故に備えて、自動車保険で備えておかなければいけません。高齢者や若年層は事故リスクが高いことから他年齢層に比べ自動車保険料が高くなりがちです。しかしながら、自動車保険は同じ補償内容の条件でも保険会社を比較することで安くすることが可能です。また、細かい条件の見直しを行うことでも節約が可能です。自動車保険の保険料を節約することは可能なので一括見積もりサイトなどで保険料を比較してみるとよいでしょう。

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