長期にわたって無事故・無違反を維持している証となるゴールド免許ですが、ゴールド免許を持っていると様々な優遇を受けることができます。ゴールド免許は「優良運転者（優良ドライバー）」の認定を受けられたという証です。ゴールド免許を所有する優良ドライバーにはどのような特典があるのでしょうか？また、ゴールド免許取得後に事故・違反を起こしたらゴールド免許はどうなるのでしょうか？

ゴールド免許（優良ドライバー）の特典は？

早速ですが、ゴールド免許を所有する優良ドライバーにどのような特典があるのか紹介していきます。

免許の更新時の費用・時間がお得

ゴールド免許の場合、優良運転者として手数料や講習時間、有効期間の面でグリーン免許やブルー免許よりもお得になっています。

※手数料は都道府県によって異なる場合があります。また、高齢者講習該当者等は除きます。
※有効期間は70歳未満の方のものです。

また、ゴールド免許の場合、優良運転者になるため、平日であれば免許証の更新を指定の警察署で行うことも可能です。運転免許試験場が近くにない場合はそこまでの往復も大変なので、更新を行える場所が増えるのも一つのメリットといえるでしょう。

自動車保険料が安くなる

ゴールド免許保有者は事故を起こす確率が低いとみなされるため、多くの保険会社では車の主な運転者がゴールド免許の場合に保険料が安くなります。「ゴールド免許割引」という形で割引を明示的に設けている会社が多いですが、割引が明示されていなくても内部的に保険料が安くなっている会社もあります。

どれくらいの割引率かは保険会社によって異なります。また、年齢などとの組み合わせで割引率が変わる保険会社もあります。目安としては数%～10数%程度です。恩恵を最大限に受けるためには各社の見積もりを取って比較してみるのがよいでしょう。

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SDカードの発行で優遇を受けられる

SD（Safe Driver）カードは1年以上無事故・無違反であれば発行されるので「ゴールド免許の特典」とは言い難いですが、無事故・無違反の期間を意識する場面ですので併せて紹介します。ガソリン代・食事代・宿泊代などの割引やマイカーローンの金利を優遇を受けられたりします。

SDカードは、優良ドライバーとして、無事故・無違反の期間によってカードの色が異なり、無事故・無違反の期間が長い優良ドライバーほど優遇されており、受けられる特典に違いがあったりします。

SDカードの発行は、手数料として630円かかりますが、自動車安全運転センターに無事故・無違反証明書か運転記録証明書を申し込み、証明日以前に1年以上事故・違反等の記録がなければSDカードも一緒に発行されます。発行されたSDカードをSDカード優遇店で提示すれば各店舗で実施している優遇を受けることができます。

どのようなお店でどのような優遇を受けられるかは自動車安全運転センターのSDカード優遇店検索でご確認ください。近場の店舗やよく利用する店舗で優遇を実施していたら、優遇内容を確認したうえで発行を検討してみましょう。

例1：マイカーローンの金利優遇を受けられる！？

SDカードの提示でマイカーローンの金利優遇年０．２％割引といった風にマイカーローンの金利優遇を受けられる金融機関があります。SDカードを持っていても金利優遇を受けられるSDカードの種類が決まっている金融機関もあるなど、無事故・無違反の期間が長い優良ドライバーほど優遇を受けられる範囲は広いです。

例2：SDカードでガソリンが安くなる！？

SDカードの利用が可能なガソリンスタンドでは、SDカードを提示する事でガソリン割引を受けることができます。「1リットルあたり1円引き」などガソリン代が高騰する中では助かるサービス内容となっています。ガソリン代の割引の他にも洗車やオイル交換、カー用品の割引が適用になったりと車での移動が必要不可欠となっているようなエリアもあり、SDカードの提示でサービスが受けられると節約にもつながるため、活用したいサービスです。

例3：SDカードでお得に旅行に行ける！？

SDカードは、旅行の時にも活躍する便利なカードです。例えば、旅行先でのホテルの宿泊料の割引が受けられたりします。旅行先でのレジャーがお得に楽しめたり、SDカードの提示でレストランの飲食代の割引が受けられるお店もあります。

レンタカーを利用するような場合には、SDの提示で利用料金の割引が受けられる特典がある店舗もあります。カードの種類によっては割引率が異なる店舗もあるようなので、こちらも無事故・無違反の期間が長い優良ドライバーほどメリットを感じられるでしょう。

ゴールド免許を取得・維持するための条件

ゴールド免許を取得・維持するには免許の更新時に以下の3つの条件を満たしている必要があります。

• 5年以上継続し、運転免許証を保有している
• 免許更新年の誕生日の41日前から過去5年間無事故・無違反である
• 重大違反教唆幇助、道路外致死傷がない

2つ目の条件に無事故・無違反がありますが、事故は人身事故、違反は反則点数がつく違反を対象としています。物損事故や免許不携帯などの反則点のつかない違反はゴールド免許には影響しません。

また、3つ目の条件の重大違反教唆（きょうさ）幇助（ほうじょ）とは、飲酒運転や無免許運転などの重大な違反をそそのかしたり助けたりすること、道路外致死傷とは工場や私的利用される駐車場などの公道外の場所で人を死傷させてしまうことを指しています。

なお、免許証の更新を忘れて再発行した場合は失効前がゴールド免許でもブルー免許となるので、「更新を忘れないこと」もゴールド免許を維持するための条件に入っているといえるでしょう。

ゴールド免許取得後に事故・違反をしたら？

ゴールド免許を取得した後に事故や違反をした場合、次回の免許更新時にブルー免許となります。事故・違反後すぐにブルーとなるわけではありません。

なお、上で説明した通り物損事故の場合はカウントされないなどわかりづらい点もあるのでいくつかの事例をもとに整理します。

免許更新年の誕生日の50日前に人身事故を起こした

「免許更新年の誕生日の41日前から過去5年間無事故・無違反である」という条件を満たさなくなるので、次の免許更新時にブルー免許となります。

免許更新年の誕生日の20日前に人身事故を起こした

無事故・無違反の条件は「免許更新年の誕生日の41日前から過去5年間」なので、次の免許更新時はゴールド免許のままです。その次の免許更新時にはブルー免許となります。

※他に人身事故や違反、重大違反教唆幇助などがない場合

物損事故を起こした

違反点数のつかない物損事故は事故件数としてカウントされず、他に人身事故や交通違反などがなければ、次回更新時もゴールド免許を維持できます。

物損事故を起こし、怖くなって逃げて検挙された

物損事故を起こしたら危険防止措置と警察への報告の義務が生じます。それを果たさずに逃げたら当て逃げとなり、安全運転義務違反で2点、危険防止措置義務違反で5点の違反点数が付加されます。つまり、無事故・無違反という条件を満たさなくなるので次回の更新時はブルー免許となります。

検問で免許不携帯（のみ）が見つかった

運転免許証不携帯は道路交通法違反ではありますが、交通反則通告制度において反則金3000円のみで違反点数がつかない違反です。違反点数がつかない違反はゴールド免許に影響しないので、他に事故・違反がなければゴールド免許を維持できます。

他に違反点数がつかない違反としては泥はね運転、公安委員会遵守事項違反、運行記録計不備、警音器使用制限違反があります。

まとめ

ゴールド免許を取得すると優良運転者（優良ドライバー）となり、免許更新時の講習時間が短くなる、更新料が安くなるといったメリットや自動車保険料が安くなるというメリットがあります。特に自動車保険は毎年安くない金額を支払うことになるので、保険料が安くなるのはうれしいところでしょう。ゴールド免許を取得・維持できるように安全運転を心がけるようにしましょう。

また、自動車保険のゴールド免許による割引は保険会社によってどの程度の割引率になるのか異なります。そのため、よりお得に自動車保険を契約したいのであれば各保険会社の保険料を比較する必要があります。インズウェブの自動車保険一括見積もりサービスを利用すれば、一度の情報入力で複数の保険会社の見積もりを取れるので、ぜひ利用して保険料の安い自動車保険を見つけてください。

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