大切な愛車をきれいなまま長く使うためには、カーコーティングを施すときれいな状態を長く維持できます。車の表面の経年劣化を防いだり汚れや傷がつきにくくなる効果があり、車のボディをきれいに保つ事ができるのです。このカーコーティングは、自動車事故で車に損害を被った場合に、自動車保険の車両保険で補償が可能となる場合があります。では、補償対象となる条件などについて確認しておきましょう。
- カーコーティングとは?
- 車のボディやガラスを守るために特殊なコーティング加工を施すことです。カーコーティングを施すことで車の艶や輝きを長く維持する事が可能です。また、汚れや傷がつきにくくなり、ボディやガラスを保護してくれる効果があります。コーティングの種類には、「油脂系コーティング」「樹脂系コーティング」「ガラス系コーティング」「ガラスコーティング」と種類は様々です。
カーコーティングが車両保険で補償となる場合
見た目もきれいなまま大切に使おうとボディにお金をかけてコーティングしたのに、自動車事故にあってしまい車に損害を被ってしまった。そんな時には、車両保険に契約していれば、擦れてついてしまった傷や凹んでしまったボディを修理する事ができる事に加え、ボディに施してあったコーティングも補償対象となります。しかし、下記のような一定の条件を満たす必要があるため注意しましょう。
コーティングの補償を受けるための条件
- コーティングの「施行証明書」の提出
- コーティングの保証期間内であること
- 定期的なメンテナンス
事故により車に損害を被り車両保険で修理する場合において車がコーティングされている場合は、コーティングされている事の証明を行えば再コーティングの費用も補償対象となります。コーティングされている事の証明は、施行したお店で発行となる「施行証明書」を保険会社に提出しましょう。また、施行証明書に記載の有効期限内であること、定期的なメンテナンスを行っている事も車両保険で補償となる条件になります。保険会社によっては再コーティングの施行範囲の確認が必要だったりと条件が異なる場合があります。補償内容については契約の保険会社に確認を行うとよいでしょう。
再コーティングの補償を受けるためにはしっかり伝えましょう。
コーティングが施されている車かどうかは見た目ではっきり判断ができません。事故で損害を受けてしまった車を車両保険で修理する場合には、事前に保険会社に「コーティングが施されていること」を伝えましょう。再コーティングの費用も補償対象となるかどうかはコーティングがしてある事を証明する事が重要になりますので事前にしっかり伝える事が大切です。
相手がいる場合の自動車事故において、例えば相手に100%の過失があり、「10:0」だった場合の損害費用は相手の保険会社が修理費用の負担をするので、相手の保険会社にコーティングの事も伝えておくとよいでしょう。自分にも過失がある場合には、自分の過失割合分については修理費用を受け取る事ができません。
自損事故の場合などで車に損害を受けた場合は、自分の契約している保険会社の車両保険を利用し修理します。事故の状況や損害内容はもちろんですが、コーティングについても事前に保険会社に伝えておきましょう。どのような場合においても、車両保険を利用し損害を受けた車を修理する場合には保険会社にコーティングが施されている事を事前に伝えておく事がベストです。
車両保険は等級に影響します!
自動車事故で車に損害を被った場合、車両保険で修理する事が出来ることに加え、再コーティングの費用も対象となります。しかし、車両保険で車を修理すると等級が下がるので利用する時には翌年度からの保険料とのバランスを考え利用するかどうかを選択する必要があります。再コーティングの費用も補償対象となりますが、事故による車の修理で車両保険を使った場合は、「3等級ダウン」となり、イタズラや落書きなどで修理する場合は「1等級ダウン」の扱いとなるため、車両保険を利用するかどうかの判断は保険料が上がる事も想定し決定しましょう。
まとめ
コーティングが施されている車が損害を受けた場合には、車両保険で再コーティングの費用も補償対象となります。再コーティングの費用を補償してもらうためには、コーティングされている事の証明書となる「施行証明書」の提出が必要となり、保証期限内で必要なメンテナンスが行われている事が一般的な補償の条件のようです。車両保険を利用し再コーティングを含めた車の修理を行う際には、事前にコーティングが施されている事を保険会社に伝える事が大切です。注意しなければいけない点は、車両保険は等級に影響するという事です。翌年度からの保険料が上がってしまう事を考慮し、車両保険を利用して車を修理するかどうかを考えましょう。