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車がスタックしたらどうする?脱出方法と備えておく物を紹介

投稿日:2024年1月23日 更新日:

車を運転していて、雪やぬかるみにタイヤがはまり、動かせなくなることがあります。この「スタック」と呼ばれる状態は、特に冬場の雪道における運転では、いつ起きるかわからないトラブルです。万が一、車がスタックしたとき、どのように対処すれば良いのでしょうか。

この記事では、雪でスタックした車を脱出させる方法と脱出できない場合の対処法のほか、スタックを防ぐための運転のコツや備えておきたい物について解説します。

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車のスタックとは雪や溝などにタイヤがはまって動かせなくなること

そもそもスタック(stuck)とは、「動かせない」「立ち往生した」という意味を持つ英語の形容詞です。
車がスタックするとは、雪や泥のほか、砂地や溝などに車のタイヤがはまり、その場から動けなくなることを意味します。

スタックの原因のひとつが、雪道の路面にできたくぼみです。2021年1月の大雪による大規模な立ち往生を研究した福井大学と新潟大学の研究グループは、信号待ちや渋滞において停車した車の発進時にできる小さなくぼみが、その後も通過する車が停車と発進を繰り返すことで徐々に深まっていき、やがてスタックが起きることを明らかにしました。

このほか、路面の凍結によりスリップして溝にはまったり、雪の塊に乗り上げてしまったりするのもスタックの原因となります。冬場の雪道では、予期せぬスタックが発生する可能性が高く、注意が必要です。

雪でスタックした車を脱出させる方法

車が雪でスタックした状態になった場合、どのように抜け出せばいいのでしょうか。ここでは、雪道でスタックした車を脱出させる方法について解説します。

新雪に埋もれた場合

降ったばかりでやわらかい新雪に車が埋もれて動かせなくなったスタックの場合、車のタイヤ周辺の雪を取り除くことから始めます。
続いてハンドルをまっすぐにして、ゆっくりとアクセルを踏み、前進またはバックを繰り返します。これは雪を踏み固め、車を動かしやすくするためです。この際、横滑り防止装置をオフにします。

雪面が固められ、タイヤがある程度グリップするようになったら、ゆっくりとアクセルを踏んで、発進してください。駆動輪の下に、滑り止めとなる脱出用ラダーを敷くとグリップが増すので、さらに動かしやすくなるはずです。

豪雪地帯などでは、路肩に砂箱が設置されています。砂箱の中に入った砂は自由に使えるので、この砂を駆動輪の周りの雪に振りかけると、脱出のために必要なグリップ力を得られます。タイヤの空気を一時的に抜き、タイヤの接地面積を増やす方法も、最終的な手段として知っておくといいでしょう。

雪の塊に乗り上げた場合

雪の大きな塊に乗り上げてスタックした場合は、スコップなどで車の下にある雪の塊を取り除く必要があります。
その後、タイヤの下に脱出用ラダーを敷き、ゆっくりと車を動かして脱出しましょう。

側溝に脱輪した場合

道路脇の側溝などに脱輪して、スタックすることもあります。これはアイスバーン(凍結路面)で車がスリップしたり、積もった雪によって側溝が目視できなかったりすることが原因です。

その場合、もし周囲に人がいれば、複数人で車体を持ち上げてもらって脱出する方法があります。
ただし、夜間や山間部などでは人がいる保証もなく、安全上のリスクも伴うので、ロードサービスに救援要請することをおすすめします。

スタックから脱出できない場合の対処法

車がスタックした状態から自力で脱出できない場合には、他車に牽引してもらう方法があります。その際には牽引ロープが必要となるので、万が一に備えて携行しておきたいところです。なお、牽引する車は、スタックした車よりも重い、四輪駆動の車が適しています。

ただし、山間部の雪道の場合、そのような車がタイミング良く通る保証はありません。自力脱出が難しいと判断したら、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)あるいは加入する保険会社のロードサービスに連絡して対応してもらうようにしてください。
自動車保険に付帯しているロードサービスを使っても等級には影響しないので、安心して使いましょう。

※自動車保険のロードサービスに関してはスタックへの対応の有無は保険会社によって異なります。

雪道で立ち往生したときはどのようにして救援を待つ?

雪で車がスタックして立ち往生してしまい、ロードサービスの到着までは長時間かかる場合、どのようにして待てばいいのでしょうか。
ここでは、雪道で立ち往生したときの対処法について解説します。

エンジンを止める

車が雪によって埋もれてしまったらハザードランプを点け、車のエンジンを止めましょう。エンジンを停止することにより、排気ガスによる一酸化炭素中毒のリスクを避けることができます。また、燃料の節約にもつながります。
ちなみに、雪に囲まれた場合、雪には断熱効果があるため、エンジンを切っても車内の温度はそれほど低下しません。

エンジンをかけたままにする必要がある場合は一酸化炭素中毒を防ぐために、マフラー周辺を定期的に除雪することが大切です。

ドアの開閉を確認する

車の風下側のドアが、スムーズに開閉できるかどうかを確認することも求められます。場合によっては、開閉できるように雪を取り除きます。
これは、緊急時に車外へすぐに脱出できるようにするために重要です。

防寒着や毛布で暖をとる

エンジンを切った車内で長時間待機するときは、体温低下を避けるため、防寒着や毛布などで体を暖かく保つことが重要です。

エコノミークラス症候群にならないようにする

狭い車内で長時間同じ姿勢でいると、血行不良が起こって血液が固まりやすくなります。その結果できた血栓(血のかたまり)が血流に乗って肺の静脈に詰まってしまうエコノミークラス症候群になるおそれがあります。エコノミークラス症候群になるのを防ぐため、水分をこまめに補給したり、足の指や足首を動かしたりするようにしましょう。また、車内で横になるときにも、血流を良くするために足を上げるようにします。

一酸化炭素中毒にならないようにする

車内で長時間待機する場合は、定期的に窓を少し開けて換気を行います。これにより、車内の空気が新鮮なものに保たれ、一酸化炭素中毒のリスクを減らすことができます。
また、マフラー開口部の雪を定期的に除去することも、一酸化炭素中毒対策には必要です。

参考:JAF「[Q]雪で埋まった場合の一酸化炭素中毒の危険性とは?」

雪道で運転する際のコツ

雪道でスタックしないようにするには、運転の仕方に注意を払う必要があります。ここでは、雪道で車を運転する際のコツをご紹介します。

運転前に車の屋根や靴裏の雪、フロントガラスの氷を落とす

雪道で運転する前には、車の屋根に積もった雪を下ろすようにしましょう。これは、走行中に雪が屋根から落ちてきて、前方視界を妨げるのを防ぐためです。また、高速での走行時には、屋根から落ちた雪が後続車に影響を与える可能性があるので、後続車のリスク回避のためにも屋根の雪を下ろすようにしてください。

フロントガラスが凍りついた場合にも、アイススクレーパーで氷を落とすようにしましょう。
なお、靴の裏の雪がついていると、アクセルやブレーキのペダルを滑って踏み外すおそれがあります。乗車前に雪を落とすことも忘れないようにしたいポイントです。

「急」がつく操作をしない

雪道で車のコントロールを失ったり、スリップを誘発したりするのは、急ブレーキ、急ハンドル、急加速といった「急」がつく操作です。急な操作を避けて、慎重かつ丁寧に運転するようにしてください。

車間距離を多めにとる

雪道や凍結した道は滑りやすく、ブレーキを踏んでも通常より長い距離を必要とします。そのため、先行車との車間距離を、いつもよりも多めに取るようにしてください。
車間距離を多めに確保すれば、先行車との衝突を避けるため急ハンドルを切ったことにより、側溝に脱輪するといったトラブルを回避することができます。

坂道の運転に注意する

雪が積もったり凍結したりした坂道では、特に運転に注意が必要です。坂を上る際は、平坦なところから助走をつけ、上っている最中は止まってしまったり、タイヤが空転したりしないよう、速度を一定に保持しましょう。
反対に坂道を下る際は、エンジンブレーキを活用して減速し、ハンドルの操作も慎重に行います。

ホワイトアウトやブラックアイスバーンに注意する

雪が降る中での運転時は、雪や雲などによって視界が急激に悪化する「ホワイトアウト」や、一見濡れたアスファルト路面のように見えるのに、実は凍結した黒い路面である「ブラックアイスバーン」といった危険な状態にも注意を払う必要があります。

これらの状況においては、ゆっくりと速度を落とし、ハザードランプを点けて路肩に停車するか、周囲の状況に十分注意しながら運転してください。

スタックに備えて準備しておくといい物

雪道での運転では、予想しないタイミングで車がスタックしてしまうかもしれません。スタックに備えて、雪道の運転前に下記のような物を備えておきましょう。

脱出用ラダー

車がスタックしたとき、駆動輪の下に敷くことで脱出を助ける脱出用ラダー(脱出用プレートともいう)は非常に効果的です。
脱出の際、駆動輪の下にフロアマットや毛布などを敷く方法もありますが、空転するタイヤが弾き飛ばしたり巻き込んだりする危険性もあります。ですので、樹脂製の脱出用ラダーをカー用品店などで購入しておくのをおすすめします。

牽引ロープ

牽引ロープは、くぼみや溝などにはまってスタックした場合、他車に引っ張ってもらう際に役立ちます。牽引ロープを使用する際は、車のフロント部分のカバーを外し、備え付けられた牽引用フックをねじ込み、それにしっかりと牽引ロープをかける必要があります。

ジャンプスターター・ブースターケーブル

雪が降るような気温の低い場所では、車のバッテリー上がりが起きやすくなります。立ち往生してバッテリーが上がってしまった場合、ジャンプスターターを備えておくことで、バッテリーの電力を一時的に復活させてエンジンを再始動させることができます。
また、他車がいれば、ブースターケーブルを使ってバッテリーにつなぎ、エンジンを始動させることが可能です。

スタッドレスタイヤ

スタッドレスタイヤは雪道や凍結した路面で高いグリップ力を発揮する冬用タイヤで、スタックを回避するためには不可欠です。
沖縄県を除く各都道府県において、都道府県道路交通法施行細則または道路交通規則によって雪道ではスタッドレスタイヤ装着といった滑り止めの措置が義務付けられています。ノーマルタイヤのまま雪道を走行すると法令違反となり、罰則が科されることがあるので注意が必要です。

タイヤチェーン

車がスタックするような大雪のときは、特定の道路においてチェーン規制が発令されることがあります。その場合はタイヤチェーンの装着が義務化されるので、万が一の大雪などに備えて、携行しておくと安心です。
また、スリップして車が動かせないときに、タイヤチェーンを装着することでグリップ力が増すので、すみやかに脱出することができるでしょう。

スコップ

スコップは、タイヤの周りを除雪したり、雪の塊をどかしたりするのに力を発揮します。車載時には折りたためるタイプがおすすめです。

スノーブラシ・アイススクレーパー

スノーブラシは、車に積もった雪を下ろす際に有効なアイテムです。また、フロントガラスやヘッドライトに積もった氷を取り除くためのアイススクレーパーは、雪道での視界を確保するために役立ちます。

解氷スプレー

低温によるフロントガラスの凍結を解消するには、解氷スプレーを使用しましょう。解氷スプレーはガラス面に張った氷を素早く溶かし、運転時の視界を確保します。

軍手・長靴

雪の中での作業時には、手と足を寒さやケガから保護する軍手と長靴が役立ちます。車に積んでおくと安心です。

懐中電灯

夜間や視界が悪い状況でスタックしたときの除雪作業には、懐中電灯が必要になります。特にLEDタイプは明るく、電池も長持ちするのでおすすめです。

防寒着・毛布

大雪で立ち往生した車の中で長時間待機することになったり、エンジンがかからなくなったりした場合、防寒着はもちろん、毛布があれば暖房をつけなくても、体温を保つために役立ちます。
これらのものを事前に準備しておくことで、スタックした際の脱出しやすさや、立ち往生した際の快適性が大幅に向上します。

スタックに備えて各社のロードサービスの充実度を比較・検討しよう

雪によって車がスタックしたときには、いくつかの脱出方法があります。ただし、どうしても脱出できない場合には、JAFや自動車保険に付帯するロードサービスに救援依頼するようにしてください。ロードサービスを使っても自動車保険の次年度の等級には響かず、保険料は変わりません。
ただし、自動車保険に付帯するロードサービスは、利用条件や費用、利用回数などが保険会社によって異なります。スノーレジャーや帰省などで降雪地帯に行く機会が多い場合は、ロードサービスの充実度を重視して自動車保険を選びましょう。

複数の自動車保険を比較・検討する際には、インズウェブの「自動車保険一括見積もりサービス」を利用するのがおすすめです。複数社の見積もりが一度に取れるので、比較・検討がしやすくなります。ぜひ、「自動車保険一括見積もりサービス」をお試しください。

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