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改造車の自動車保険契約はどうしたらいい?

投稿日:2021年7月15日 更新日:

愛車を自分好みにしたいとマフラーを変えたりエアロパーツを変えたりといった風に車をカスタマイズしている人もいると思います。近年、ミニバンなどをキャンプ用に改造する人も増えているようです。また、福祉車両や介護車両などの車いす移動用や身体障害者輸送用に改造された車もあります。改造には合法的に認められているものと認められていない改造があり、認められていない改造を行った場合は車検を通る事ができず(不合格)、取り締まりの対象となります。では、合法的な改造を行っている車が自動車保険に加入するにはどうしたらよいのでしょうか。

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違法改造車以外は保険会社の個別判断で契約可能

車の改造とは、一般的に市販の自動車に何らかの手を加え、販売されていた状態とは違う車にすることをいいます。車を販売されていた時の状態よりも外観を自分好みに格好良くしたい、性能を上げたいといったような理由でパーツを変えたり改造を行う人がいますが、車を改造しても道路運送車両の保安基準をクリアする合法で認められている改造であれば問題ありません。そして、重要なことは車は保安基準の範囲内でしか改造することができず、その範囲を超えると違法改造車になるということです。保安基準を満たしている車であれば車検もクリアすることができ、公道を走る事も可能です。

このような改造車は公道を走る事ができる認められた車ですが、自動車保険(任意)の扱いは一般車とは異なります。基本的に公道を走る改造車は車検をクリアした車ですから自動車保険に加入することは可能ですが、保険会社によって対応が異なっています。そのため、自動車保険の契約は見積もりを行う際に各保険会社に事前の確認が必要です。保険会社ごとの個別の判断となり加入を断られる場合もあるようです。また、契約することができても補償内容が特別な設定となったり保険料が高くなったりすることもあります。

改造車の種類

1.車検証の型式欄に「改(カイ)」の記載がある

車検証の型式欄に「改(カイ)」の記載がある車は、車の構造等変更検査を受けた車ということです。エンジンをパワーのあるものに変更したり、乗車定員を減らしたりといった改造を行った際に記載されます。あらかじめ決められた部品の範囲での変更になりますが、運輸局で構造変更申請が必要になります。構造変更の審査には厳しい規定があり、提出する書類もたくさんあります(国土交通省_構造等変更の手続)。運輸局に申請を行い車検もパスした車が公道を走行することができる認められた車になります。

車検証の型式欄に「改(カイ)」の記載のある改造車は基本的に自動車保険に加入することが可能ですが、どの保険会社も事前に相談が必要です。場合によっては契約できないこともあります。しかし、公道を走る車は自動車保険に加入している必要があるため自動車保険契約について保険会社や代理店に相談してみましょう。

2.軽微な改造

車の改造の中には車検はパスできる車検証の型式欄に「改(カイ)」と記載されない軽微な改造もあります。ハンドルやホイールの交換など指定部品の範囲で行う軽微な変更で法的に改造とみなされないものもあります。どの範囲までが車の構造変更に該当し運輸局に構造変更の申請が必要になるのかの判断が難しい場合は車の部品販売店や整備工場などに相談しましょう。

このような軽微な変更は自動車保険会社でも車の改造とみなしていない場合が多いです。ただし、ハンドルをエアバックなしのものに変更したりすると安全面のリスクが変わってくるので保険会社に連絡が必要な場合もあります。

3.車検証に「車いす移動車」「身体障害者輸送車」の記載がある

改造車の中に福祉や介護の目的でメーカーによって改造されて販売されている福祉車両や介護車両等があります。これらのようなメーカー側で使用の目的を明確に機能的な改造が行われている車はメーカーが公的な車両として販売している車の為、一般車両と変わりなく公道を走行することができます。公道で車いすマークやクローバーマークのある車両を見たことがある人も多いでしょう。

車検証に「車いす移動車」「身体障害者輸送車」の記載がある車も自動車保険に加入することができます。しかし、一般車とは車の構造が異なる作りになっているため事前に保険会社に相談が必要です。

4.車両検査で不適合となる「違法改造車」

保安基準の範囲外の改造を行ってる車は違法改造車となります。車検(車両検査)をパスすることができず、公道を走る事はできません。どのようなことが禁止されているのか一例を紹介します。

また、車検をパスすることができない違法改造車は自動車保険にも加入することができません。自動車保険に加入している車であっても違法改造を行い交通事故を起した場合は、補償対象外とされている場合もあります。まず、違法であるということを認識し、車検が通らなかった車は保安基準を満たせるように修理しましょう。

車のサイズと重量が規定範囲外

保安基準で車のサイズと重量は規定の範囲が決められています。全ての車の改造は規定の範囲内で行う必要があり、基準外の車は車検を通る事ができません。車種ごとに違いはありますが、車検証に記載されている車のボディサイズや重量と比較し基本的な基準は下記になります。

  • 全長:±3㎝以内
  • 全幅:±2㎝以内
  • 前高:±4㎝以内
  • 重量:普通自動車±100㎏以内、軽自動車±50㎏以内
ライトの変更

ライトの灯火色の変更を自分好みに変更する行為は禁止されています。車のライトに使用されている光源は、HID・ハロゲン・LEDライトの3種類と決められています。ライトは重大な事故につながる恐れがあるため点灯色を自由に変更したりする行為を行ってはいけません。

タイヤやホイールの規定外交換

タイヤのホイールの変更を行っている人は多くいます。また、タイヤも消耗品ですからタイヤ交換の時に車を購入した時に取り付けていたタイヤとは違う種類のタイヤに変えるといったようなこともあるでしょう。これらの交換自体は問題ありませんが、車体からはみ出すような規定外のサイズの交換は違法です。

マフラーや触媒装置の変更

車のパワーアップのためにマフラーを変更している人という人は意外と多いかもしれません。マフラーを変更することは違法ではありませんが、マフラーの切断や取り外しは違法になります。また、マフラーは車の騒音に関わる部分のため、排気音の規制も厳しくなっています。交換する際は純正品や認定品を選ぶようにしましょう。車から排出される有害な排気ガスを触媒によって浄化させる触媒装置の取り外しも禁止されています。

車を改造したら必ず保険会社に連絡を!

普段乗っている車を改造した場合は自動車保険会社にも必ず連絡をしましょう。改造の有無によって事故リスクが変わります。自動車保険契約には告知や通知の義務があります。保険会社に正確に告知を行っていなかったり、車を改造したことの通知を行っていないような時には自動車事故を起してしまっても告知義務違反や通知義務違反で補償を受けることができなくなってしまいます。

軽微な変更など連絡が必要な範囲は判断も保険会社によってそれぞれです。改造の連絡を行っていなかったことにより、補償が受けられないこともありますので、不安な場合は保険会社や代理店に相談しましょう。

保安基準をクリアしている改造車の車両保険

改造車は改造に高額な費用を掛けている場合もあるでしょう。自分好みにカスタムして改造を行うくらいですから大切な愛車のために車両保険にも加入しておきたいと考える人いるかもしれません。しかし、保安基準をクリアしている改造車が自動車保険に無事契約できても車両保険に加入できるかどうかはまた一層ハードルが高いようです。保険会社ごとに対応が異なりますが、一般車とは事情が異なるという事を理解しておきましょう。また、車両保険に加入できても改造した部分は補償対象外となったり、車両保険金額の設定を自分が希望する金額で出来ないことも多いことを理解しておきましょう。

まとめ

愛車を自分好みに改造したいとカスタム仕様にしている人もたくさんいると思います。現在では、軽自動車をキャンピング用に構造変更する人も増えてきています。しかし、車の改造は自由に行っていいわけではありません。細かい決められた保安基準内で行う必要があります。保安基準外の改造を行っている車は違法改造として取り締まりの対象となりますので注意しましょう。

保安基準内で改造を行っている車は、基本的に自動車保険に加入することが可能です。しかし、個別の判断となり事前に代理店や保険会社に直接相談が必要なところが多いです。また、申し込みを断られるケースもあり、特に通販型の自動車保険会社では保安基準をクリアしている改造車であっても受付不可としている会社もあるようです。自動車保険料を少しでも抑えたいという人で改造車であっても通販型の自動車保険会社を検討しているという人もいるでしょう。通販型であっても個別の相談で契約が可能な会社もありますので確認してみるとよいでしょう。


※当サイトの一括見積もりサービスでは、改造車は利用対象外となっています。


堀田健太

著者情報

堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。

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