
2025年は各社の自動車保険料が改定され値上げとなりましたが、2026年1月も大手損保会社にて保険料の値上げが予定されています。毎年値上がりする自動車保険料に対して、保険会社の乗り換えを検討している方もいるかもしれません。そこで、乗り換えに向いている人の特徴や保険料を安くする方法などを紹介します。
もくじ
どのくらい値上げになる?
2026年1月の値上げが発表されている大手損保会社3社では、平均6%~7.5%の保険料値上げが予定されています。前回は2025年1月にも3.5%~5%の値上げを実施しており、2年連続での値上げとなります。
実際に保険料が値上がりするのは2026年1月以降に自動車保険の契約や更新をおこなった時になります。現在自動車保険に加入している場合は満期日まで値上げ前の保険料が続きます。
値上げの理由は?
保険料値上げの理由としては、物価上昇により車の修理費用が増加したことや、大規模な自然災害の増加により、保険会社が支払う保険金が増加したためです。
近年は物価高騰の影響により部品価格をはじめ修理費用や人件費が増加しており、支払い1件当たりの修理費も年々増えています。特に衝突被害軽減ブレーキ等の安全運転を支援するシステムが付いた車には高価なセンサーが装備されていることから、事故が起きた時には修理費用も高額になりやすいのです。

出典:損害保険料率算出機構「2024年度_自動車保険の概況」
保険料を安くする方法は?

満期日のお知らせが届き、前年より保険料が値上げしてしまった時は少しでも保険料を抑えたいですよね。そこで、保険料を節約する方法として補償内容の見直しや割引制度の活用を紹介します。
特約を見直す
自動車保険を契約してから何年もそのままになっている場合は、いらない特約が付いていないか今一度見直してみましょう。ただし、補償を減らし過ぎてしまうともしもの事が起きた時に十分なカバーを受けられない可能性があるので注意が必要です。
また、家族で複数台車を持っている場合は特約が重複していないか確認することも大切です。弁護士費用特約や個人賠償責任特約などは1台の車で契約していれば家族もまとめて補償されるため、重複している特約を外せばその分保険料を節約することができます。
運転者条件・年齢条件を見直す
車を運転する人が変わった時や運転する家族が増減した時には運転者条件や年齢条件を見直しましょう。自分しか運転しないのに運転者が「限定なし」になっている場合や、子どもが26歳以上になったのに21歳以上補償のままになっている場合は適切に条件を設定することで保険料を節約できます。
車両保険の条件を見直す
車両保険には「一般型」と「エコノミー型」の2つのタイプが用意されていることが多いです。「一般型」は補償範囲が広く、「エコノミー型」は単独事故が補償されない代わりに保険料が安くなっています。
新車を購入した場合や免許を取り立ての場合は、ガードレールにこすってしまった等の単独事故もカバーされる一般型をおすすめされることが多いですが、運転に慣れてきて保険料を節約したい場合はエコノミー型にすることも検討してみましょう。
一括払いにする
補償内容を見直すだけでなく、自動車保険の支払方法を変えることでも保険料を節約できます。保険料を月払いで支払うと保険料の5%分の手数料がかかりますが、一括払いでは分割手数料はかからないため保険料の総支払額が安く済みます。まとまった金額が必要になるものの、クレジットカード払いにしてポイント還元を受けるなどの工夫をすればさらにお得にすることができます。
割引を利用する
自動車保険には様々な割引があり、上手に活用することで保険料を安くすることができます。保険会社によって設けている割引制度や割引率は異なりますが、代表的なものとして以下のような割引があります。
| 名称 | 割引率 |
|---|---|
| インターネット割引 | 1万円程度 |
| 無事故割引 | 2000円程度 |
| 保険証券不発行割引 | 500円程度 |
| 早期契約割引 | 500円程度 |
| 新車割引 | 約10% |
| ASV割引 | 約5% |
| ゴールド免許割引 | 約10% |
特に割引額が大きい「インターネット割引」は主にダイレクト型の自動車保険の特徴で、インターネット経由で申し込みをすると保険料が割引になります。
ニュース等で値上げを報じられている損保会社は代理店型と呼ばれており、対面での申し込みのためインターネット割引はありません。さらにダイレクト型自動車保険に比べて人件費や代理店手数料等がかかることから保険料が割高になることが多いです。
インターネット割引があるダイレクト型の保険会社に乗り換えると、今と同じ補償内容でも保険料を安く抑えられる可能性があります。
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自動車保険を乗り換えた方がいい?

2026年に自動車保険料の値上げが発表されているのは一部の保険会社となっています。すべての保険会社で値上げが実施される訳ではないため、他の保険会社に乗り換えることで今より安い保険料になる可能性があります。そこで、今の自動車保険を更新するか、他の自動車保険へ乗り換えるかのどちらが向いているかを考えてみましょう。
今の自動車保険の更新が向いている人
- 長期契約をしている人
- 手続きが面倒な人
- 保険会社のサービスに満足している人
現在3年契約などの長期契約をしている場合は、すぐに乗り換える必要はないかもしれません。長期契約中は値上げの影響を受けず、満期日を迎え次の契約を更新する時に値上げ後の保険料が適用されるからです。
また、保険会社によっては同じ条件で自動的に契約が更新される「自動継続特約」があります。見積もりを取ったり乗り換える手続きをしたりする余裕がない人は、現在加入している自動車保険を更新した方が楽といえるでしょう。もちろん、今の保険会社のサービスや事故対応に安心感を持っている人はわざわざ乗り換える必要はありません。
別の自動車保険への乗り換えが向いている人
- 保険料を安くしたい人
- 色々なサービスを体験したい人
- 満期日まで余裕がある人
少しでも保険料を安くしたいという人は乗り換えが向いています。特にディーラーや代理店経由で自動車保険に入ったけれど見直していないという場合は、数万円単位で節約できるケースもあります。ネット型の自動車保険は代理店手数料がかからず、インターネット割引が適用されるため保険料を安く抑えたい人に向いています。
保険料だけでなく、保険会社によって自動車保険の補償内容は異なってきます。ロードサービスでは無料範囲や宿泊費用の負担等が各社によって異なるほか、事故現場へのかけつけサービスなど独自のサービスを用意していることがあります。保険料だけでなく、ライフスタイルに合ったサービスを見つけたい人にも保険会社の乗り換えはおすすめといえるでしょう。
自動車保険を乗り換えるにあたっては、各社の見積もりを取ったり申し込み手続きをしたりするなど少なからず手間がかかります。満期日を過ぎてしまうと等級の引き継ぎができないこともあるので、満期日までのスケジュールに余裕を持たせて手続きを進めることをおすすめします。なお、乗り換え先の保険料を一社ずつ調べるのは大変ですが、自動車保険の一括見積もりサービスなら一度に複数の保険会社から見積もりを取ることができます。保険料を比べて今よりも安い自動車保険を探してみましょう。
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まとめ
2026年1月から大手損保会社の自動車保険料が値上げされます。1月以降に自動車保険を契約する場合や更新する場合は、無事故でも保険料が上がる可能性がありますので注意しましょう。
契約してから見直しをしていない場合は、今の状況に合わせて補償内容を変更することで保険料の節約に繋がります。他にも支払い方法を一括払いに変更する、割引の活用をする、保険会社を乗り換えることなどで保険料を抑えられる可能性があります。他の保険会社に乗り換えるとどのくらい安くなるか気になる方は自動車保険の一括見積もりを利用してみませんか。







