自動車保険は基本的に1年契約で契約し、保険料の支払いは一年間分を一括払い(年払い)するか月払いの分割にするかを選択する事ができます。自動車保険料はどちらの方法で支払う方が保険料は安くなるのか?また、それぞれの支払い方法のメリット・デメリットを紹介します。
もくじ
月払いより年払いの方が保険料が安くなる
一般的に、自動車保険料の一年間の総支払額は、年払いを選択すると月払いより5%安いです。月払いにすると年払いの保険料に5%手数料分が上乗せされた保険料を分割して支払うということになるため月払いの方が総支払額で考えると高くなるのです。
実際の保険料はどのくらい変わる?
では、実際に年払いと月払いにした場合では保険料にどのくらい差が出るのでしょうか。
当サイト「インズウェブ」の自動車保険一括見積もりサービスを利用したユーザー(2023年4月~2024年3月)から調査した見積もりが多かった車種から平均の保険料を紹介します。
平均保険料の比較
車両保険あり | 車両保険なし | |||
---|---|---|---|---|
年払い | 月払い(+5%) | 年払い | 月払い(+5%) | |
アクア(NHP10) | 82,145円 | 86,252円 | 46,895円 | 49,240円 |
プリウス(ZVW30) | 97,695円 | 102,580円 | 57,095円 | 59,950円 |
NBOX(JF3) | 61,687円 | 64,771円 | 29,236円 | 30,698円 |
NBOX(JF1) | 59,064円 | 62,017円 | 37,338円 | 39,205円 |
スペーシア(MK53S) | 58,573円 | 61,502円 | 26,286円 | 27,600円 |
自動車保険の支払い方法には何がある?
一般的に自動車保険の支払い方法では、下記タイプから選択できます。
- 銀行振込
- 口座振替
- コンビニ払い
- クレジットカード払い
ポイント還元などのメリットを考えてクレジットカード払いを選択する人も多いです。クレジットカード払いを希望する場合は、クレジットカードが利用できても利用できるカードが決められていたりするため契約する自動車保険会社の保険料支払い方法にクレジットカード払いを選択できるかどうか確認しましょう。
クレジットカード払いでの分割払い
自動車保険の分割払いは月払いの他にクレジットカードの分割払いという選択をすることもできます。
ただし、クレジットカードの分割払いは、保険会社ではなく、クレジットカード会社による分割払いになります。この場合、クレジットカード会社の分割手数料がかかります。分割手数料はクレジットカード会社によって異なりますが、概ね15%前後で設定されていることが多いようです。
自動車保険の月払いでは年払いの手数料+5%の保険料でしたが、クレジットカードの分割払いを利用すると一括払いの保険料に手数料が+で10~15%上乗せされることになります。
保険会社の「月払い」を選択してもクレジットカード払いで分割払いにしても手数料分をプラスで支払うことになるため年払いの一括で保険料を支払うよりも総支払額は高くなります。
知って得する分割払い(月払い)、年払いとどっちがいい?
「年払い」と「月払い」のメリット・デメリット
自動車保険料は年払いで支払う方が総支払額が安いという説明をしましたが、一括で支払うと一度に多額の費用の用意が必要になるため、総支払額が高く支払いの手間がかかっても分割して月払いを選びたいという人もいます。
また、自動車保険料の支払い方法には銀行振込や口座振替の他にコンビニ払いやクレジットカード払いを選ぶことができましたが、分割払いでは支払い方法が限定されることも多いです。それぞれのメリットとデメリットをまとめました。
年払いのメリットとデメリット
年払いのメリット
- 自動車保険料の総支払額が月払いより安い
- 保険料を支払う手間が減る
- 自動車保険料の支払い方法の選択肢が多い
年払いのデメリット
- 一度に支払う額が大きい
- 途中解約する場合は保険料総額が月払いより高くなってしまうリスクがある
自動車保険の途中解約について
自動車保険の年払いで保険料を支払っている場合、途中で解約する時は、残りの保険期間分に対して短期率で計算された保険料が解約返戻金として戻ってきます。保険会社によっては、月割の計算で残りの期間の保険料を全額返還するところもあるようですが、多くの保険会社では、短期率で割り当てられた保険料の返金になります。そのため、場合によっては月払いよりも総支払額が高くなってしまうリスクがあります。
自動車保険を途中解約したら解約返戻金はある?デメリットは?
月払いのメリットとデメリット
月払いのメリット
- 一度に支払う額が少ない
- 途中解約の場合でも損をするリスクが少ない
月払いのデメリット
- 年払いよりも保険料の総支払額が高い
- 保険料を毎月支払う手間がかかる
- 支払い方法の選択肢が少なくなる
自動車保険料を安くする方法
自動車保険料は月払いを年払いにした方が保険料の総支払額は少なくなるという説明をしてきました。保険料を少しでも安くしたい人は年払いをおすすめしますが、自分にとって月払いの方がメリットが大きいという人もいます。自動車保険料は一括で支払うか分割で支払うか以外の方法でも保険料を抑える事は可能です。
自動車保険料を安くする方法を紹介します。
1.補償内容を見直す
自動車保険は補償が厚ければその分保険料も高くなります。必要以上の補償内容になっていないかの見直しをしましょう。不要な補償を外すことで保険料を安くすることができます。
2.運転者限定や年齢条件が正しいか確認する
運転者限定や年齢条件が正しい設定になっているか確認しましょう。一人しか乗らないのに運転者限定がなしになっていたり、昔に契約した後に変えていなくて26歳以上なのに21歳以上補償で契約していたりした場合は保険料が無駄に高くなってしまっています。
新規契約のときには間違えないように設定する人が多いですが、更新のときには内容をよく確認しないで更新してしまう人が多くいます。すると、保険料を安くできるようになっても変更しないままになってしまう場合があります。今一度正しい設定になっているか確認してみましょう。
3.車両保険を見直す
車両保険の有無が保険料に大きな影響を与えます。長年同じ車を乗っている場合や中古車を購入したという場合などは車両保険が本当に必要か一度考えてみましょう。
車両保険を安くするポイントを紹介します。
- 補償範囲を限定(エコノミー型)する
- 免責金額を高くする
- 車両保険はつけない
車両保険の補償には、「エコノミー型」は「一般型」があり、「エコノミー型」は「一般型」より補償範囲が狭い代わりに保険料が安くなるのが特徴です。免責金額は自己負担の金額です。免責金額を高くすれば保険料は安くなります。車両保険をつけると保険料が大きく跳ね上がることが多いです。車両保険はつけないという選択肢も考えて必要性についても検討するとよいでしょう。
車両保険は必要?判断基準とつけない場合のデメリット
4.複数の保険会社を比較する
自動車保険は、複数の保険会社を比較すれば保険料の安い保険会社を探すことができます。特に代理店型とダイレクト型の保険会社を比較すると、代理店手数料などの中間コストが削減できる分、ダイレクト型の方が保険料が安いことが多いです。
補償内容など同じ条件で複数の保険会社を比較するには、自動車保険の一括見積もりサービスを利用すると便利です。一度の情報入力で複数の保険会社から見積もりを取得でき、各社の保険料を簡単に比較することができます。一度、一括見積もりサービスを利用して試してみましょう。
5.割引制度を利用する
割引制度を活用することで保険料を安くすることができるかもしれません。保険会社によって様々な割引制度がありますが、利用しやすいものとしては「インターネット割引」です。自動車保険をインターネットから申し込むことで保険料の割引を受けることができます。各社のインターネット割引についてはこちらで比較することができます。
また、他の利用しやすいものとしては、「証券不発行割引」があります。紙の保険証券を発行せず、Webページ上で見る形式にすることで保険料を数百円ですが安くすることができます。
そのほかにも、保険会社によって早期契約割引やゴールド免許割引、ASV割引などの割引が用意されています。自分が契約する保険会社に何か適用できる割引がないか確かめてみましょう。
まとめ
自動車保険の支払いは一年間分を一括払い(年払い)するよりも月払いの分割にする方が総支払額は高くなります。月払いは、年払いの保険料に5%手数料分が上乗せされた保険料を分割して支払います。ただし、一度に支払う額が少ない方がいいという人は月払いを選択するとよいでしょう。また、既に途中解約をする予定がある人も月払いを選択すると損をする可能性が少ないです。
自動車保険は支払い方法の選択の他に保険料を安くする方法がいくつかあります。保険料を抑えるためにおすすめの方法は保険会社を変更する事です。補償内容が変わらなくても保険会社によって保険料は異なるため、一度、一括見積もりサイトで保険料の比較をしてみるとよいでしょう。