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電気自動車の充電料金はどのくらい?ガソリン代との違いも解説

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電気自動車(EV:Electric Vehicle)は、従来のエンジン車のようにガソリンや軽油を燃焼させて走るのではなく、電気をエネルギーとしてモーターを駆動させて走る車です。走行時に二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)を排出しないため、地球環境に優しい「エコカー」として注目されています。
また、力強い加速性能や高い静粛性能といったハードウェアの面や、国・自治体の補助金と税制など、電気自動車に対する優遇措置も魅力的なポイントです。

ただ、電気自動車を購入するにあたって気になるのは、電気代がどのくらいかかるのかということ。ガソリン代との違いや、充電のために必要な時間も知っておきたいところです。
この記事では、電気自動車の充電料金とガソリン車のガソリン代と比較した場合の料金の差のほか、充電にかかる時間について解説します。

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電気自動車(EV)の充電料金の目安

電気自動車の充電については、大きく分けて下記の3種類の充電方法があります。

電気自動車の充電方法の種類
種別主な充電器のタイプ内容設置場所の例
基礎充電普通充電器自宅での充電・自宅車庫
・営業拠点駐車場
経路充電急速充電器目的地までの不足電力分を充電・コンビニエンスストア
・高速道路のパーキングエリア・サービスエリア
目的地充電普通充電器目的地・滞在先での充電・商業施設
・宿泊施設

充電料金は、これらの充電方法の種類によって異なります。まずは、電気自動車の充電料金について解説します。

自宅での基礎充電の充電料金

自宅の車庫やマンションの共用駐車場のほか、企業の営業拠点における駐車場などで行う充電は、基礎充電と呼ばれています。基礎充電は、交流電圧(100Vまたは200V)を供給する普通充電器を使って充電するのが一般的です。充電速度や充電時間よりも、充電料金が重要なポイントとなります。

基礎充電における充電料金は、車種やバッテリー容量によって異なりますが、目安として1kWhあたり約30円として、0%から満タンにするまで600~3,000円程度です。基礎充電は、利用量に応じて請求金額が決まる「従量課金制」となっています。

移動中の経路充電の充電料金

経路充電とは、目的地までの経路において不足した電力を充電することです。具体的には、コンビニエンスストアや高速道路のパーキングエリア・サービスエリアのほか、カーディーラーなどがあります。
経路充電では目的地まで到達する際の臨時的な充電のため、充電時間の短さが求められます。そのため、充電速度が速い直流の急速充電器が設置されているのが一般的です。経路充電の充電料金は、充電時間に応じて発生する時間課金制の場合、30分あたり1,500~4,000円が目安となっています。

なお、急速充電器でスムーズに充電するには、「充電認証カード」があると便利でしょう。充電認証カードは車両情報やクレジットカード情報などを登録したカードで、充電器使用時の認証・決済を円滑に行うものです。
充電認証カードには、自動車メーカーごとに設けられたオーナー限定のカードと、メーカーや車種に関係なく入会できるカードの2種類があります。充電認証カードを使用する際には、入会時の事務手数料や月々支払う月会費(月額料金)あるいは年会費(年額料金)などが必要です。

目的地での目的地充電の充電料金

商業施設や宿泊施設、公共施設などの滞在先で、運転しないあいだに電気自動車を充電することを目的地充電といいます。目的地充電は、滞在時間が長いことを前提として普通充電器が設置されているのが一般的ですが、急速充電器が置かれている場合もあります。

目的地充電において、普通充電器を使用しておよそ6時間充電した場合の充電料金の目安は、2,000円程度です。目的地充電は2024年時点では時間課金制が多く、自宅での基礎充電に比べて充電料金が高くなる傾向があります。

電気自動車(EV)の充電時間の目安

電気自動車の充電時間は、使用する充電器によって大きく異なります。ここでは、電気自動車の充電時間について見ていきましょう。

普通充電の充電時間

基礎充電や目的地充電で使われる普通充電は、充電時間が長くかかる充電方法といえます。
自宅や滞在先で普通充電を行う場合、バッテリーの容量や充電器の出力(3〜6kW)によって所要時間は変わってきますが、仮にバッテリー容量が70kWhの電気自動車「レクサスRZ」を満タンにするまでには、12~21時間程度かかります。

急速充電の充電時間

急速充電は、普通充電よりかなり早く充電ができる充電方法です。これは、50kWを超える高い出力で充電できることが理由として挙げられます。例えば、90kWの出力で急速充電した場合、70kWhのバッテリー容量の電気自動車・レクサスRZは、約40分の充電で満タンになります。
ただし、急速充電は原則、1回につき30分までしか利用できない点に注意が必要です。

電気自動車(EV)とガソリン車の走行コストの比較

2024年時点の日本においては、同レベルの走行性能を持つ電気自動車とガソリン車で同じ距離を走行した場合、電気自動車の充電料金のほうが、ガソリン車のガソリン代よりも安く済む傾向があります。

例えば、電気自動車が1kWhあたり6.2km走行でき、電気代が1kWhあたり32円とすると、1km走るのに必要な電気代は5.16円です。一方、ガソリン車が1ℓあたり20km走行でき、ガソリン代が1ℓあたり170円とすると、1km走るのに必要なガソリン代は8.5円です。

車種や使用状況によって電費や燃費は変わりますが、上の条件だとガソリン車の燃費が33km/ℓまで上昇しないと走行コストが安くなりません。したがって電気自動車の方が走行コストが安い傾向にあるといってよいでしょう。

なお、電気自動車はエンジンオイルのメンテナンス費用がかからず、ブレーキパッドの消耗も少ないという特徴があります。また、自動車税や自動車重量税の免税・減税措置も設けられているほか、自動車保険にもエコカー割引があるため、維持費はガソリン車に比べてかなり低く抑えることが可能です。

電気自動車(EV)の充電料金を安くするためのコツ

電気自動車の充電料金は、いくつかのテクニックによって安くすることも不可能ではありません。ここでは、電気自動車の充電料金を安くするコツについて解説します。

自宅充電の電気プランや電力会社を見直したり切り替えたりする

自宅で契約する電気プランや電力会社の見直しや切り替えを図れば、自宅での充電料金を安くすることができます。具体的には、自身の車の使用状況に合わせて、昼間や深夜帯に充電料金が安い電気プランを選んだり、安価な電力会社に切り替えたりすることが挙げられます。
電気プランや電力会社の比較については、電気の一括比較サイトを使ってシミュレーションしましょう。

無料の充電スポットを利用する

大型ショッピングモールには、無料の充電スポットが設置されていることがあります。これは、電気自動車ユーザーの滞在時間を長くしたり、来店頻度を増やしたりする狙いがあります。無料充電スポットを効果的に活用すれば、充電料金の負担を減らすことも可能です。

自治体によっては一部の公共施設に無料の充電スポットが設置されていることがあるので、お住まいの自治体をチェックしてみてください。ただし、マナーを守り、ほかの利用者と譲り合って使用しましょう。

外出先では充電方法を選ぶ

電気自動車で外出した場合、急速充電器ではなく、普通充電器を積極的に選ぶことで充電料金を抑えられます。急速充電器は短時間で充電できる分、充電料金が割高だからです。
ただし、普通充電器での充電には時間を要するため、外出時のスケジューリングには注意してください。無料の充電スポットも、積極的に活用するといいでしょう。

適切な充電認証カードやプランを選ぶ

充電認証カードは、自動車メーカーが発行するものやそれ以外のサービスなどを含めると、さまざまな種類があります。自身のライフスタイルに合った充電認証カードやプランを選ぶのも、充電料金を抑えるためのポイントといえるでしょう。
例えば、普段の運転において、経路充電と目的地充電のどちらの使用頻度が高いかによって、適切な充電認証カードやプランが変わってきます。

エコドライブを心掛ける

エコドライブを心掛けることで、走行に使う電力消費量が低下し、充電回数を減らすことができるため、結果として充電料金を安くすることが可能となります。
電気自動車のエコドライブは、基本的にはガソリン車と同様です。アクセルやブレーキを急に踏まず、ゆるやかに踏んで発進・減速したり、加減速が少ない一定速度の運転を心掛けたりすることは、電気自動車の電費(電力消費率)向上につながります。
渋滞をできる限り避けたルート設定をしたり、タイヤの適性空気圧を保ったりすることも電費向上には効果的です。

電気自動車(EV)購入の際は、自動車保険も十分な比較・検討を

電気自動車は、電気をエネルギー源として動くエコカーです。電気自動車は税金の減免措置や、自動車保険の保険料割引といったメリットがあるので、車の維持費を抑えたい人にはおすすめといえます。
充電料金がかかるものの、自宅でしっかりと普通充電をしたり、無料の充電スポットを活用したりすれば、さらに充電料金を安くすることも不可能ではありません。

ちなみに、保険会社によって、保険料や提供する補償内容は異なります。電気自動車を購入するにあたって、自動車保険の加入・更新を行う際は、複数の保険会社に見積もりを依頼して、比較・検討するようにしてください。
ただし、各保険会社のウェブサイトで見積もり依頼はできるものの、手間や時間がかかります。一括見積もりサービスを利用して、簡単に見積もり依頼をしましょう。

自動車保険の保険料を複数の保険会社で比較・検討する際には、インズウェブの「自動車保険一括見積もりサービス」が便利です。
複数社の見積もりが一度に取れるので、比較・検討がしやすくなります。ぜひ、「自動車保険一括見積もりサービス」をお試しください。

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