自動車を購入したら自動車保険に入りますが、加入するタイミングは納車前と納車後のどちらがよいのでしょうか。また納車前に加入する場合、車が手元にないのに加入手続きを進めることができるのでしょうか。自動車保険の加入タイミングについて紹介します。
自動車保険の加入タイミングは納車前!
自動車保険の加入手続きは納車前に済ませるのがよいです。納車前に済ませておいて、納車の当日から自動車保険の補償が開始されているようにしましょう。
納車後に自動車保険に加入する場合、納車されてから加入が終わるまでの間は自賠責保険のみの状態となります。自賠責保険は対人賠償の補償額に上限があり、対物賠償については補償の対象外です。この状態で事故を起こして高額な賠償責任を負ってしまったら今後の人生を棒に振ることとなってしまいます。
納車当日に補償が開始されて安心して運転できるよう、納車前に加入手続きを終わらせておきましょう。
納車前に手続して保険料が無駄にならない?
納車前に自動車保険の加入手続きを行っても保険料は無駄にはなりません。保険料がかかるのは保険始期日(補償が開始される日)からです。納車前に加入手続きをしても保険始期日を納車日にしておけば、保険料を無駄に払うということはありません。
車が手元にないのに申し込めるの?
自動車保険は車が手元になくても加入する車の情報(型式、車名、初度登録年月、登録番号など)があれば申し込むことができます。これらは車検証に記載されているので納車前であっても自動車保険に加入することができます。
車検証は通常、自動車の新規登録手続きが完了した際に運輸支局で発行され、車の納車日に車とともに渡されますが、納車の数日前には車を購入した販売店に届いています。販売店に車検証のコピーをもらうか、申し込みに必要な車の情報を教えてもらって納車前に自動車保険の加入手続きを進めましょう。
自動車保険の申込みに必要な車の情報
- 型式
- 初度登録年月
- 登録番号(ナンバープレート)
- 車台番号
- 車両所有者
- 車両使用者
他に必要な情報がある場合もありますので、申込先の保険会社に必要な情報をご確認ください。また、中古車で変更前のナンバープレートが付いている場合は変更後の登録番号で加入手続きをしてください。
- インズウェブの自動車保険一括見積もりサービス利用は...
- 納車前でも一括見積もりで自動車保険の比較が可能です!
※車検証が用意できないときは売買契約書などでも車の情報(型式、車名、初度登録年月、登録番号など)を確認できます。
一括見積もりで平均3万円保険料が安くなる!?
車両入替の場合も納車前に手続きを
自動車を初めて買う場合や増車する場合ではなく、乗っている車の買い替えをする場合は車両入替の手続きが必要です。車両入替を行わないと新しい車で事故を起こした時に保険金を受け取れないこともあります。新しい車で納車日から補償を受けるためにも、納車前に車両入替の手続きを済ませておきましょう。
また、車両入替の場合は車両入替ができる期限が設けられています。保険会社によっても異なりますが、猶予の目安としては新しい車を取得した翌日から30日以内です。納車されてからではなく取得してからなので注意しましょう。車両入替ができないと新しい車は新規で自動車保険に加入することとなり、無事故で進んだ等級を引き継ぐことができません。
-
車を買い替えたときには自動車保険の車両入替を忘れずに!
車を買い替えた時には保険会社に連絡して「車両入替」という手続きを行う必要があります。この手続きを行わないと、今まで入っていた自動車保険の補償を新しい車にも適用することができません。車を買い替えた時に必 ...
加入する自動車保険は一括見積もりで探そう
自動車を購入したディーラーで紹介された自動車保険にそのまま入る人が多くいますが、ディーラーで紹介される保険が最適だとは限りません。また、初めて自動車保険に加入する場合、保険料は高くなりがちですので保険料を安くしたいという気持ちもあると思います。そこでおすすめなのが、自動車保険の一括見積もりサービスを利用して自分に合った自動車保険を探すことです。
自動車保険は保険会社によって保険料に差があります。特に、ディーラーが紹介するような代理店型の自動車保険は代理店手数料がかかる分、ネットで申し込むダイレクト型自動車保険よりも保険料が高いことが多いです。
ディーラーに勧められた自動車保険にそのまま加入するのではなく、一度自宅に持ち帰って、一括見積もりサービスで出てきた各保険会社の見積もり内容と比較してみて加入する自動車保険を決めるようにしましょう。
納車前の車でも一括見積もりができる!
著者情報
堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。