自動車保険 Q&A
保険料に関するQ&A
自動車保険一括見積もりに関するよくある質問にお答えします。
自動車保険料の相場は?
自動車保険料は車種や補償内容、等級などの要素で大きく変わります。そのため、保険料の相場を知るためには各保険会社の見積もりを取って比較することが大切です。参考として、「保険の窓口インズウェブ」のユーザーで自動車保険に新規加入する人について人気車種の保険料を独自調査結果を紹介します。
- 車種別 車両保険なし
- プリウス(ZVW30):75,840円~104,130円
- アクア(NHP10):73,380円~101,590円
- NBOX(JF3):35,220円~54,460円
- 車種別 車両保険(一般)あり
- プリウス(ZVW30):139,040円~188,600円
- アクア(NHP10):124,450円~176,910円
- NBOX(JF3):78,290円~119,870円
- 年齢・年代別
始期日年齢 車両保険なし 車両保険(一般) 18歳~20歳 169,054円/年 339,442円/年 21歳~25歳 79,180円/年 147,333円/年 26歳~29歳 44,599円/年 80,108円/年 30代 30,842円/年 56,153円/年 40代 29,511円/年 54,464円/年 50代 28,036円/年 54,220円/年 60代 25,937円/年 49,362円/年 70歳以上 31,831円/年 56,123円/年 - ※2022年4月~2023年3月 インズウェブ利用者への調査(車種別は新規加入者を対象、年齢別は新規・既契約の区別なし)
実際の保険料について一括見積もりで確かめてみましょう。
どこの保険会社が一番安いの?
一般に、代理店型の自動車保険よりもダイレクト型(ネット型)の自動車保険の方が保険料が安い傾向にありますが、補償内容や契約の条件などによって保険料が最安の保険会社は変わります。自分の条件で一括見積もりを利用して各社の保険料を比較してみることをおすすめします。
一括見積もりでいくら安くなる?
インズウェブを初めて利用した方への2021年アンケート結果では、インズウェブの自動車保険一括見積もりサービスを利用することで平均36,682円/年も保険料が安くなっています。中には年間5万円以上安くなった人も!一括見積もりを利用して自動車保険料を安くしましょう。
自動車保険の見積もりに必要な情報は?
契約予定の車の情報が分かる車検証や保険証券、売買契約書などがあるとスムーズです。「初度登録年月」や「型式」などの情報が必要になります。また、主な運転者の情報として「免許証の色」、すでに契約中の方は「満期日」や「現在の等級」なども必要となります。
自動車保険見直しのタイミングは?
等級のことを考えると満期を迎えるタイミングで見直しをするのがよいでしょう。満期を迎える前に保険会社を変更すると、無事故でも等級の進みが遅れたり、事故をしていた場合は等級が落ちるタイミングが早くなったりします。
満期を迎えるタイミングといっても検討や契約の手続きにかかる時間、早期契約による割引を考えると、3カ月~2か月前あたりから検討し始めるとよいでしょう。それよりも前に検討し始めても保険会社が見積もりを提供できないことがあります。直前でも変更はできますが、十分な検討ができなかったり早期契約による割引が受けられなかったりします。
見直しの際は一括見積もりを利用して各保険会社の保険料を比較しましょう。
等級に関するQ&A
自動車保険の等級制度に関するよくある質問にお答えします。
保険会社を変更しても等級(割引率)は引き継げる?
これまでの等級は保険会社が変わってもそのまま引き継がれます。但し、等級制度のない共済などからの引継ぎは各保険会社によって対応が異なりますので注意が必要です。
親から等級は引き継げる?
等級は同居家族から引継ぐことが可能です。等級引継ぎの条件を満たしていれば、その制度を利用し、親の高い状態の等級をもらって契約することが可能です。
等級を引継ぐことができるのは、「記名被保険者の配偶者」「記名被保険者の同居親族」「記名被保険者の配偶者の同居親族」です。友人や知り合い、会社の後輩などには引継ぐことはできません。
ちなみに、親族とは、「6親等以内の血族」および「3親等以内の姻族」を指します。配偶者は内縁関係でも認められますが、保険会社に内縁関係であることを証明する必要があります。
6等級や7等級につく「6S」や「7F」のアルファベットは何?
1~20等級ある等級のうち、6等級と7等級のみアルファベットがつきます。このアルファベットは前年契約なしの新規契約か前年に契約がある継続契約かと年齢条件を表しています。
6等級と7等級のみにアルファベットが付く理由は、前年に契約があるのか否かの区別がつかないためです。自動車保険に新規に加入する場合は6等級あるいはセカンドカー割引適用で7等級からの開始になります。しかし、前年に契約があって5等級や6等級から無事故で1等級上がったり、9等級や10等級から事故を起こして3等級下がったりした場合も6等級や7等級になります。その人が事故を起こしやすいか否かの判断材料に年齢条件を1つの指標として6等級と7等級のみアルファベットごとに割引率が設定されています。
- アルファベットの意味
アルファベット 年齢条件 A 新規契約で年齢条件が「全年齢補償」 B 新規契約で年齢条件が「21歳以上補償」 C 新規契約で年齢条件が「26歳以上補償」 D 新規契約で年齢条件の適用がない車 E 新規契約で年齢条件が「30歳以上補償」 F 前年に自動車保険の契約あり G 新規契約で年齢条件が「35歳以上補償」 S 新規契約
自動車保険を使ったら等級はどうなる?
事故で自動車保険を使った場合、内容に応じて翌年度の等級が3等級あるいは1等級下がります。また、保険金が支払われても等級が下がらない「ノーカウント事故」もあります。
- 3等級ダウン事故の事例
- 他人の車と衝突して対物賠償責任保険の保険金が支払われる
- 電柱にぶつかり車両保険の保険金が支払われる
- 他人をケガさせて対人賠償責任保険の保険金が支払われる
- 当て逃げに遭い、相手が分からず車両保険の保険金が支払われる
- 1等級ダウン事故の事例
- 火災または爆発
- 盗難
- 騒擾または労働争議に伴う暴力行為または破壊行為
- 台風、竜巻、洪水、高潮
- 落書きまたは窓ガラス破損
- イタズラ
- 飛来中または落下中の他物との衝突
- その他の偶然な事故(契約自動車と他物との衝突もしくは接触または契約自動車の転覆もしくは墜落によるものを除きます。)
- ノーカウント事故
- 人身傷害保険
- 搭乗者傷害保険
- 無保険車傷害保険
- 弁護士費用特約
- ファミリーバイク特約
- 個人賠償責任特約
- レンタカー費用特約
- 被害者救済費用特約 など
1等級ダウン事故は主に「車両保険事故のみ」あるいは「車両保険事故とノーカウント事故の組み合わせ」で原因が以下の1.~8.の場合の事故です。
※補償の名称は保険会社によって異なる場合があります。
新規で契約なら等級リセットできる?
デメリット等級を新規で契約しなおしてリセットするといったことはできません。
自動車保険の等級は、記名被保険者(契約の車を主に運転する人)に紐づいており、等級の引き継ぎによって記名被保険者の名義変更を受ける者が過去13カ月以内に自動車保険に契約があれば等級の引き継ぎは受けられないとされています。
契約に関するQ&A
自動車保険の契約に関するよくある質問にお答えします。
親名義で自動車保険に契約できる?
自動車保険には、「契約者」、「記名被保険者」、「車両保有者」の3つの名義があります。契約の車を主に運転する人となる「記名被保険者」が自分で、保険会社と契約を行い、保険料を支払う「契約者」を親とすることは可能です。「車両所有者」は文字度通り車を所有する人になります。記名被保険者の年齢が低ければ、親が契約者であっても保険料は高くなります。
離婚する場合、自動車保険で気を付けることはある?
離婚により現在契約している自動車保険の名義変更が必要になる場合は離婚の成立前に変更の手続きを行うとスムーズです。
自動車保険には、「契約者」、「記名被保険者」、「車両保有者」の3つの名義があります。
- 記名被保険者
- 記名被保険者の配偶者
- 記名被保険者の同居親族
- 記名被保険者の配偶者の同居親族
- 契約者
- 車両所有者
記名被保険者とは、車の主な運転者のことで、自動車保険の補償の中心となります。記名被保険者は等級の引き継ぎに関係してくるので離婚前の手続きが特に重要です。
下記、3パターン以外には記名被保険者の名義変更はできず、新規契約をする必要があります。
契約内容の変更や解約などの手続きができるのは契約者のみです。契約者には保険料支払いの義務があり、事故などを起こして保険金を請求する際には、原則として契約者の同意が必要です。トラブル防止のためにも離婚成立前に変更するのがよいでしょう。
車をどちらが所有することになるかによって変わりますが、後のことを考えると離婚後に車を使用する人の名義に車の名義も変更し、それに合わせて自動車保険の車両所有者の名義も変更しておきましょう。
同棲する場合の自動車保険の設定はどうする?
同棲相手と1台の車を共有するとき、あるいは、それぞれで車を持っているけど旅行などで相手の車を運転する場合があるとき、自動車保険の運転者限定や年齢条件を確認しておきましょう。
- 2人で1台の車を共有して使う場合
- それぞれで車を持つ場合
主な運転手となる「記名被保険者」は運転する頻度が高い人で設定しましょう。結婚していない段階では配偶者にはあたらないので、本人限定はもちろん、本人・配偶者限定や家族限定でも記名被保険者でない方が補償を受けることができないため、運転者限定の設定は「限定なし」で設定しましょう。年齢条件は、記名被保険者の年齢に合わせて設定するとよいでしょう。
※内縁関係にある場合は、配偶者とみなされます。
それぞれで車を所有していても、相手の車を借りる場合があります。相手の車を運転しているときの事故にも備えられるように運転者限定は外しておくとよいでしょう。自分の契約する自動車保険で補償を受ける時には自分の車に他車運転特約があれば自分の自動車保険で補償されます。しかし、同棲相手や内縁関係の相手の車では他車運転特約が対象外の場合もあるので注意しましょう。
友人の車を運転する時の自動車保険の設定は?
友人・他人の車を運転している時の自動車事故に備えるにはいくつか方法があります。
- 自分で自動車事故に備えておく方法
- 自分の自動車保険の「他車運転特約」を設定しておく
- 「1日自動車保険」に加入する
- 「ドライバー保険」に加入する
- 友人・知人の車の自動車保険で補償を受ける方法
車の貸し借りをして運転をする場合、車を貸す人はその車で加入している自動車保険の「運転者限定の条件」を確認しましょう。運転者が限定されていると限定した範囲外の人が車を運転した場合は補償を受ける事ができません。
一人で2台の車を持つときの自動車保険の契約は?
自動車保険は「車」に対してかける保険であり、車1台につき1つの契約が必要です。そのため、一人で2台の車を持っている場合であっても1台ずつそれぞれの車で自動車保険に加入する必要があります。
2台目の自動車保険の等級は、1台目の車の等級が11等級以上などの条件を満たした場合、セカンドカー割引により6等級からではなく7等級から契約を開始することができます。
その他のQ&A
自動車保険料は所得控除の対象になる?
自動車保険料は所得控除の対象外で年末調整で控除する事はできません。
「自動車保険」と「自動車共済」の違いは?
「自動車共済」は、組合員が掛け金を出し合い、自動車事故で人やモノに被害が生じた時に組合員で集めた共済金が支払われるという相互扶助の仕組みで組合員が自動車事故を起こした場合の補償に備える仕組みです。組合員同士がお互いに助けある精神のもと非営利目的で運営されています。一方、自動車保険は保険会社が提供する商品で営利目的で運営されています。
自動車共済は自動車保険と補償面において大きな違いはありませんが、自動車保険の等級の最大が20等級までなのに対し、こくみん共済coopの最大等級は22等級まである(その他の共済は20等級)など異なる点があるので乗り換えの際には注意する必要があります。
自動車保険料はボーナス払いできる?
現在、自動車保険の保険料の支払いをボーナス払いで契約する事ができる保険会社はありません。
自動車保険の保険料をボーナス月に支払いたい場合は、自動車保険の契約を年払(一括払い)にし、勤めている会社のボーナス月に合わせて契約するという方法を検討しましょう。
自動車保険料の支払いは多くの保険会社でクレジットカードでの支払いに対応しています。クレジットカード会社には「ボーナス払い」という制度がありますが、クレジットカードでのボーナス払いはあくまでも取扱加盟店側の判断によります。現在、自動車保険の保険料の支払いにクレジットカードのボーナス払いに対応している保険会社はありません。
車の型式はどこで調べればいいの?
車の型式は、自動車検査証(車検証)の「型式」の欄に記載されています。車検証には「型式指定番号」というものも記載がありますが、車検証の左側の方にある単に「型式」と書かれている欄に記載のものが自動車の型式です。
型式は「○○○-△△・・△△」のように排ガス規制の識別番号とメーカーが決めた記号をハイフンでつなげた形で表示されています。自動車保険で使うのはハイフンより後ろのメーカーが独自に定めた記号の部分です。
廃車にするとき、自動車保険はどうすればいい?
車を廃車する時は、新しい車に乗り換える場合やしばらく車に乗らない場合などのケースが考えられます。それぞれの自動車保険の手続きを紹介します。
- 車の買い替えの場合
- しばらく車に乗らない場合
- 今後、車には乗らない場合
車を買い替える場合は「車両入替」の手続きが必要です。新しい車を取得した翌日から30日を超えると車両入替ができず、新規契約となってしまうことが多いのでそれまでに自動車保険の車両入替の手続きを行いましょう。
車両入替の手続きには、新しい車の車検証が必要になります。メーカー名、車名、型式、登録番号(ナンバープレート)、車台番号、初度登録年月、所有者、使用者といった情報をそろえて手続きを行いましょう。
しばらくは車に乗らないけど、また車に乗るつもりはあるという場合には保険会社に「中断証明書」の発行を依頼しましょう。中断証明書を取得すれば等級を最大10年間維持することができます。
廃車になったのを機に今後は車に乗らないという場合は忘れないうちに解約をすすめましょう。自分から解約の連絡をしないと満期日まで保険を契約し続けることになります。