夏休みに車で実家に帰省したり、車で遠出する予定がある人も多いのではないでしょうか。長距離を走行している時や地方の慣れない道路でなかなかガソリンスタンドが見つからず困る事もあるでしょう。高速道路はSA/PAに必ずガソリンスタンドがあるわけではないため、走行中のガソリンの量には気を配らなければいけません。特に夏場はガス欠のトラブルが増えるというデータもJAFから出ていますので注意しましょう。
夏場にガス欠トラブルが増加する理由
JAFの2020年の救援データでは、高速道路での救援依頼内容の1位はタイヤのパンク、バースト、エアー圧不足で件数は20,039件、2位は燃料切れの6,050件となっています。シーズン別に見ても、夏場に救助依頼が増加しており、燃料切れの件数も増えています。(JAF_2020年情報)
夏場にガス欠トラブルが増える理由として、エアコンの冷房機能を利用する事があげられるでしょう。冷房機能はコンプレッサー装置をエンジンで動かしているため通常より燃料消費が早くなるのです。その他、遠出をすると地方の高速道路にはガソリンスタンド併設のSA/PAが少なかったり、長時間の渋滞で身動きが取れない状態となったりと予期せぬ事が起こりがちです。いつもの感覚で運転していると給油のタイミングを逃してしまいガス欠状態になってしまう事が増えてしまうのかもしれないので気を付けましょう。
ガス欠の症状
ガソリンの残量が少ないことを知らせてくれる「Empty」ランプが出たらガス欠となってしまう前に早めに給油する事がベストです。エンプティランプが点灯してから大体50キロ程度は走行するといわれていますが、遠出や慣れない道での走行はガソリンが半分くらいになったら給油する事を意識して走行しましょう。
ガソリンが底をつきそうな状態でアクセルを踏み続けると、スピードが落ち、エンジンから異常な振動や音がするようになるようです。そして、いよいよ走行可能なガソリンがなくなりエンストしてしまいます。高速道路でエンストしてしまうと非常に危険なので必ずエンジンの残量に注意しながら走行するよう心がけましょう。
ガス欠してしまい車が動かないときの処置
万が一、走行中にガス欠でエンストしてしまっては道路上で立ち往生してしまいます。道路上でエンジンが止まってしまうと、通行の邪魔になりますし、事故の原因にもなりかねません。高速道路ではより危険度が増します。周囲の走行の妨げにならないようにガス欠症状が現れたら、路肩などの安全な場所に車を停車させましょう。給油できる状況でなければ、ハザードランプをつけ、異常を知らせる発煙筒をつけ、三角停止版を置くなどの対策を行いましょう。それから自らの安全を確保しながら救助の依頼を行いましょう。
高速道路でのガス欠!交通違反に問われる!?
高速道路でガス欠などにより車を停車させてしまうと道路交通法第75条の10の違反となり、「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」になってしまう可能性があります。高速道路上での車の停車はとても危険です。高速道路を走行する時は車のメンテナンスをしっかり行い、走行中の燃料の量にも気を配る事を忘れずに、注意を払う事が重要だという事です。
違反となった場合には、違反点数が加算され、反則金も課せられます。
違反点数 / 反則金 | |
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違反点数 | 2点 |
大型車・中型車 | 12,000円 |
普通車 | 9,000円 |
自動二輪車 | 7,000円 |
走行中のトラブルには自動車保険のロードサービスを利用しよう!
走行中にガス欠状態になってしまう事は、事故の原因にもなってしまいますし、通行の妨げになり渋滞を引き起こしたり迷惑となってしまいます。ガス欠にならないように燃料の残量には注意する事が大切です。高速道路の走行中には早めに給油をするように心がけましょう。
万が一、ガス欠のトラブル症状が車に現れたら速やかに路肩などの安全な場所に車を移動させましょう。JAFの救助を利用するのもよいですが、契約している自動車保険のロードサービスに救助を頼むこともできます。多くの自動車保険でロードサービスが自動付帯となっています。車で遠方へ行く予定がある時には外出中の車のトラブルリスクに備えて自動車保険の補償内容とロードサービスの内容の確認をしておくと安心です。ガス欠での救援は、保険会社のロードサービスの内容によって給油量や利用回数が限られていたり有料だったりとサービス内容は保険会社によって違いますが、ほぼどこの保険会社もロードサービスのサービス内容に入っています。
多くの自動車保険加入者で、自動車保険のロードサービスの充実度合が保険会社を選ぶポイントにもなっているようです。お盆休みなどの長期休暇期間は交通事故も車のトラブルも増える時期です。車の運転をする時には自動車保険の加入がある状態でハンドルを握りましょう。補償内容をしっかり確認し、走行中のトラブルに対応できるようにロードサービスの内容もチェックして出かけると安心です。
自動車保険のロードサービスも確認しておこう!
最近では、どの自動車保険でもロードサービスが自動付帯となっている事がほとんどになってきました。ロードサービスとは、車の運転中に起こる事故以外のトラブル「タイヤのパンク」や「ガス欠」など様々なカートラブ ...