友人の車を借りて運転する場合や親の車を借りて運転する場合に1日自動車保険は便利です。そんな1日自動車保険には、車両保険もつけられるのでしょうか。もし、1日だけ借りた車を運転し単独事故を起こしてしまったり、車に傷をつけてしまった場合の補償として車両保険をつけて1日自動車保険に申し込む事は可能なのか確認しておきましょう。
1日自動車保険の車両補償
1日自動車保険は車両保険をつけて申し込むことも可能です。一般的な自動車保険と同じで車両保険をつけると1日だけ申し込む自動車保険といっても保険料は高くなります。
1日自動車保険の基本
1日自動車保険は、1日単位(24時間)で加入することができる自動車保険です。手軽にスマートフォンやコンビニから申し込むことができ、ワンコインで補償が受けられる商品などもあります。友人・知人の車を借りて運転するという場合や実家の親の車を借りて運転するという場合など他人の車を借りて運転する場合に加入できる保険です。補償される対象の車種は、自家用自動車(普通・小型・軽四輪)の3種です。
1日自動車保険の基本補償は、対人賠償責任保険・対物賠償責任保険・対物超過修理費用特約・搭乗者傷害特約・自損事故傷害特約・ロードサービス・車両補償になります。ほとんどの1日自動車保険で車両補償をつけるか、つけないかで保険料が変わります。
1日自動車保険はどんな保険?補償内容は?
1日だけあるいは数日だけ友人や実家の車を借りて運転したいというときに便利なのが1日自動車保険です。ここ数年で多く名前を聞くようになってきましたが、どのような保険なのでしょうか。1日自動車保険の基礎知識 ...
1日自動車保険の車両補償の内容
1日自動車保険でも車両保険をつける事ができます。「車両補償なし」のプランと「車両補償あり」のプランが用意されているため車両保険をつけたい場合には、「車両補償あり」を選びましょう。1日自動車保険の車両補償ありプランを選択すると、「車両復旧費用補償特約」が付加となります。
車両復旧費用補償特約とは、友人や親などが所有する借りた車で運転中に電柱やガードレールなどにぶつかるなどしてしまい借りた車に損害が発生した場合に、修理費用を復旧費用保険金として受け取れる補償です。1日自動車保険の車両復旧費用補償特約では、一般的に300万円を限度としており、損害額から免責金額(自己負担額)を差し引いて支払われます。免責金額は、選択するプランによって違いはありますが、10万円および15万円から選択する事が多いようです。
車両復旧費用補償特約で受け取れる保険金
A.借りた車を修理する場合 | B.代替車を購入する場合 |
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修理費の額 | 修理費、代替となる車の購入費用および借りた車の時価額のうち、いずれか低い額 |
※支払われる保険金はAまたはBから免責金額(自己負担額)を差し引いた金額となります。
車両補償ありプランの注意点
1日自動車保険の車両補償では、一般の車両保険とは補償内容が異なる点に注意しましょう。一般の車両保険では補償対象となるような事故でも保険金を受け取れない場合があります。例えば、一般の車両保険では補償対象となる車の盗難やいたずらによる損害は、1日自動車保険では、補償対象外となっている場合があります。重要事項説明書などで保険金が支払われない場合の内容を確認しておきましょう。
また、1日自動車保険の車両補償なしプランの場合、申し込み手続き完了時点で補償を開始することができますが、車両補償ありプランの場合は、事前の申し込みが必要になります。車両補償ありプランは利用開始日が事前登録した日から8日目から利用できることになっているなど制約があります。1日自動車保険を利用する予定がある人は事前に確認しておきましょう。
1日自動車保険のロードサービス
借りた車で1日だけの運転であっても、車を運転中にトラブルが起こってしまう可能性はあります。友人の車を借りて遠方にドライブに出かける場合などでは、旅先で車が故障してしまったり、土地勘のない場所で走行不能状態となってしまうようなトラブルが起こると、普段からあまり車を運転する習慣がなければ対応に困ってしまう事もあるでしょう。そのようなトラブルには1日自動車保険のロードサービスがあると安心です。
1日自動車保険にもロードサービスは基本の補償としてセットされています。ただし、ロードサービスのサービス内容が一般のロードサービスの内容とは違う事があります。バッテリーあがりやキー閉じ込みなどがサービス対象外となっている1日自動車保険もあります。申し込みを行う予定の1日自動車保険のロードサービスのサービス内容も確認するようにしましょう。
まとめ
1日自動車保険は、他人に車を借りて運転する場合に1日単位で申し込みできる自動車保険です。1日だけの運転予定でも「借りた車」のため万が一車に傷がつくような事故があると心配だという人は車両補償ありのプランを選択するとよいでしょう。車両補償ありのプランにすると保険料も高くなりますが、他人の車を運転するには車両補償がある方が安心だと感じる事もあるでしょう。しかし、1日自動車保険の車両補償ありプランは免責金額(自己負担額)があります。また、補償される範囲も一般の車両保険とは異なります。補償内容をしっかり確認して申し込むようにしましょう。