駐車中の車にコインでイタズラされていたり、落書きをされてしまった場合で、相手の特定が困難なため、賠償責任を問えない時には自動車保険に車両保険の付帯があれば補償を受ける事が出来ます。車上荒らしにあってしまい鍵を壊された場合なども車両保険で車を修理する事が出来ます。
もくじ
車両保険のどのような補償で対応が可能?
自動車保険の車両保険の契約がある場合、イタズラや落書きでの損害はエコノミー型でも一般型でも対象となります。しかし、イタズラや落書きの詳細について保険会社の確認が必要となりますので修理前に必ず保険会社へ連絡しましょう。
エコノミー型 | 一般型 | |
---|---|---|
イタズラ・落書き | ○ | ○ |
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車両保険で傷付けられた車を修理する時の注意点
駐車場に停めていた大切な愛車をイタズラされていた!という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。車両保険では相手への賠償責任が問えないようなケースにおいても修理費を補償する事が出来ます。しかし、イタズラのような自分のミスで起こった事ではない出来事であっても車両保険を利用すると等級に影響してしまうので注意しましょう。
1等級ダウン事故の扱い!
イタズラや落書きによって車を修理する場合、契約している車両保険を利用すると1等級ダウンの事故扱いとなり、次契約からの等級が1つ下がります。また、車上荒らしなどで鍵が壊された場合などでの修理も1等級ダウンの扱いとなります。盗難も1等級ダウンとなります。
事故有係数適用期間が1年加算!
イタズラや落書きで車両保険を利用すると事故有係数適用期間が1年間加算され、「事故有」として保険料に影響します。事故有係数適用期間が「0」年の「無事故」だった場合、事故有係数適用期間が1年間加算となれば「事故有」で保険料が高くなってしまいます。
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タイヤに穴をあけられた場合には車両保険は利用できません!
イタズラで駐車中の車のタイヤに穴があけられてしまった場合においては車両保険の支払い対象外となってしまう保険会社が多いようです。タイヤのゴム部は自然消耗する箇所なので補償外の扱いとされています。タイヤとホイールが同時に傷けられていた時などは補償対象となったりする場合がありますので保険会社に確認をしましょう。ほとんどの場合において、タイヤへのイタズラは対応できない事も覚えておき、事前の対策を心がけましょう。
免責金額の設定をしている場合
免責金額を設定している場合は、設定した金額分は自分で負担しなくてはいけません。イタズラや落書きで車を修理しなくてはいけないような場合において、例えば修理代が6万円で免責金額を5万円に設定している場合を考えてみましょう。この場合は、保険会社から1万円しか保険金を受け取る事が出来ないため、1等級ダウンの事故扱いとなってしまい翌年度からの等級が下がる事を考えれば、修理は保険を利用せず自己負担だけで賄う方が経済的に安く済むかもしれません。
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車へのイタズラ等は警察へ連絡しましょう。
車へのイタズラや落書き、車上荒らしや盗難などは犯罪です。車両保険を利用する時にも警察への被害届が必要になる事がありますのでイタズラに気付いたら必ず警察へ連絡しましょう。自分でも現場の写真を撮ったり、証拠を残しておく事が大切です。
車のイタズラや落書きを防止するための対策
車両保険の加入があればイタズラや落書きでの車の修理も対応可能ですが、自己責任外の被害にもかかわらず等級への影響などが及んでしまうので、大切な愛車を守るためにも自己防衛対策も心がけておきましょう。
屋内駐車場を選んで対策
大切な車にイタズラ等されてしまうリスクは屋内駐車場の方が青空駐車場より少なくなります。駐車場の選択が出来る場合は屋内を選ぶようにしましょう。
車にボディカバーで対策
自宅に駐車していた車にイタズラ等をされてしまったというニュースもあるほどです。自宅の駐車場がガレージなどではない場合は、ボディカバーをするとイタズラされてしまうリスクは減るでしょう。また、車上荒らしや盗難などの対策にも有効的です。
防犯カメラやドライブレコーダーで対策
ドライブレコーダーは駐車中では、強い衝撃があった場合でないと作動しないものがほとんどですが、最近では防犯機能を備えているようなものもあるようです。防犯カメラの設置も防犯対策と犯人の特定に役立ちます。
まとめ
自分のミスではなくても大切な愛車に被害が及んでしまうリスクは考えられる事です。イタズラによって車に傷がついてしまったり、落書きをされてしまった時には、自動車保険の車両保険の補償で修理する事が出来ます。ただし、1等級ダウン事故となってしまう事などをしっかりと理解し、修理する時には修理代と保険料値上がりのバランスを考えて保険を使うか判断しましょう。