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基礎知識

任意保険ってなに?

投稿日:2018年8月3日 更新日:

強制保険ともいわれる自賠責保険を補うのが任意保険です。一般に自動車保険という場合は任意保険の方を指します。自動車事故の賠償額は高額になりがちなので、任意ではあるもののほとんどの車が任意保険に加入しています。それでは、任意保険とはどのようなものなのか説明します。

任意保険とは

自動車の任意保険は一般的に自動車保険と呼ばれており、二輪自動車(バイク)の場合にはバイク保険と呼ばれています。自動車保険は主に初めて車を購入する際に、車の販売店で加入するケースが多いです。契約期間は通常1年ですが、3年といった長期間の契約もあります。

また、自動車保険は車に対してかける保険です。家族で1台の場合には1契約ですが、複数台を持っている場合には複数台分の契約をそれぞれ行う必要があります。

任意保険は基本となる補償内容や手続き方法を定めた普通保険約款と、オプションとなる補償内容などを定めた特約の2つで成り立っています。

任意保険(自動車)の補償内容

任意保険の補償内容は以下の通りです。

補償の対象
他人への賠償対人賠償責任保険
※自賠責保険では足りない不足分
対物賠償責任保険
ご自身の補償
(同乗者)
人身傷害保険
  (自損事故保険)
  (無保険車傷害保険)
搭乗者傷害保険
車両保険

自動車保険には損害の種類に応じた様々な保険があり、これらの保険を組み合わせて補償内容が決定します。また、それぞれの保険には保険金の上限を決める事ができ、これによって保険料も変わってきます。

自動車保険の種類

自動車保険の基本補償

対人賠償責任保険

対人賠償責任保険とは、自動車を運転している際の事故などにより、相手にケガをさせたり死亡させてしまったりした場合に相手への賠償としてお金が出る保険です。対人賠償責任保険の保険金額(保険会社から支払われる保険金の限度額)は高額な賠償に備えて無制限とするのが一般的です。また、特に何も指定しなくてもあらかじめ無制限での設定になっており、無制限以外選択できないという場合もあります。

対物賠償責任保険

対物賠償責任保険とは、被保険者の事故で第三者の車両や家や塀、ガードレールなどを壊した場合に発生する法的賠償責任に対応する保険です。賠償しなければならないものは壊してしまったモノそのものだけとは限りません。例えば、店舗に車で突っ込んでしまったという場合、店舗自体の修繕費用や壊してしまった商品の弁償だけでなく、営業できない間の休業補償も発生する可能性があります。そうした賠償についても対物賠償責任保険から保険金が支払われます。

対物賠償責任保険の保険金額も無制限とするのが一般的です。高額な商品を壊してしまった場合や休業補償が発生した場合、事故相手が電車であった場合などで1億円以上の損害賠償責任が発生した事例もあります。そうした高額な賠償責任に備えるために保険金額は無制限とするのをおすすめします。

人身傷害補償保険

人身傷害補償保険とは、自動車事故による自身や同乗者の方のケガの治療費(実費)や、後遺障害による逸失利益や介護料、精神的損害、働けない間の収入等を過失相殺による減額なしに補償する保険です。事故相手との示談交渉の終了を待たずに保険金を受け取ることができます。

人身傷害補償保険には補償範囲の違う2つのタイプから選択できるのが一般的です。契約の車に搭乗中の自動車事故のみ補償するタイプと契約の車に乗っていないときの自動車事故も補償するタイプです。車外も補償する方が安心感はありますが、当然保険料は高くなります。また、示談交渉に時間がかかる可能性もありますが、事故相手から賠償金を受け取れることも考えてどちらを選択するか考えましょう。なお、家族で複数台の車を持っている場合、どれか1台の契約で範囲の広いタイプを契約していれば家族も補償対象となるので、他の車の契約では範囲が狭いタイプで大丈夫です。

搭乗者傷害保険

搭乗者傷害保険とは、被保険自動車の事故により運転者や同乗者が死傷したとき、 入院・通院日数、または部位症状別に定額の保険金が支払われる保険です。保険金の支払が早いことが特徴で、損害額自体がまだ固まっていない状況においても保険金を受け取れます。

搭乗者傷害保険は人身傷害補償保険の上乗せとして考えるのがよいでしょう。人身傷害をつけていれば保険金額を上限として実際の損害額が支払われるからです。搭乗者傷害保険はつけないことを選択する人も多くいます。

自損事故保険

自損事故保険とは契約中の車を運転中の自損事故(電柱衝突や転落事故など)で、運転者や同乗者が傷害や死傷をした場合に保険金を受け取れる保険です。自賠責保険でカバーできる場合や、人身傷害で補償される場合には一般的にはそちらの保険で補償されます。自損事故保険は基本的に自動付帯となっています。

無保険車傷害保険

無保険車傷害保険とは、自分に対して補償をする事故の相手が「自動車保険に入っていない」「補償内容が不十分」な場合に保険金を受け取れる保険です。人身傷害を請求できる場合には人身傷害から優先して支払われるのが一般的です。こちらも基本的に自動付帯となっています。

車両保険

車両保険とは自分の車の修理費等を補償する保険です。交通事故以外にも盗難や自然災害(地震・噴火・津波は除く)などで車に損害が発生したときにも保険金が支払われます。一般型とエコノミー型の2種類が用意されているのが一般的です。エコノミー型は一般型よりも保険料が安いですが、自損事故や当て逃げなどが補償されないなど補償範囲が狭くなっています。車両保険の保険金額は車両の時価相当額で設定するので、購入して年数が経った場合や中古車を購入した場合など時価相当額が下がっている場合などでは車両保険をつけないという選択をすることもあります。

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自賠責保険との違い

義務か任意か

自賠責保険は強制保険とも呼ばれ、加入していなければ公道を走ることはできません。加入していない状態で走行した場合、違反点数6点で一発免停となります。基本的には車の購入時に加入して車検のときに更新します。

一方で任意保険は名前の通り加入するのは任意です。自賠責保険のように加入していなければ公道を走れないということはありません。しかし、次で説明する補償範囲・補償額の関係でほとんどの方が任意保険にも加入しています。

補償範囲・補償額

自賠責保険と任意保険の補償範囲・補償額には以下の表のような違いがあります。

他人への補償ご自身への補償
自賠責保険
ケガ:120万円まで
死亡:3000万円まで
後遺障害:4000万円まで
×××
任意保険

自賠責保険は事故相手が死傷した場合の賠償については一定の金額まで補償を受けられます。しかし、過去には1億円を超える賠償命令が出たこともあり、そうした場合には自賠責保険では足りません。また、物を壊してしまったときも、例えば店舗に突っ込んでしまったときなど賠償額が多額になることもありますが、自賠責保険では補償を受けられません。こうした自賠責保険では足りない分を補うことができるのが任意保険です。

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任意保険を提供しているのは?

任意保険を提供しているのは保険会社や共済です。

保険会社は金融庁からの許諾を取らないと営業が出来ません。また、法律によって規制されており、財務状況についてもソルベンシーマージン比率を一定以上を維持しないといけない等の決まりがあります。

共済についても保険業法上の保険業に該当する場合には保険業法の規制対象になっています。

保険料の仕組み

任意保険の保険料は純保険料率と付加保険料率で成り立っています。

保険料率(保険料)は、「合理的・妥当・不当に差別的でない」という3つの原則に基づいて算出する必要があり、損害保険料率算出機構が算出する参考純率に基づいて保険会社等は保険料率を算出しています。なお、付加保険料率については保険会社が独自に算出しております。

さらに保険料率には、保険契約者が支払う保険料が、自動車の種類や運転者の年齢、過去の事故歴等個々のリスクの差異に応じたものとなるように料率区分を設けています。

主な料率区分がある項目は以下の通りです。

  • 自動車の種類(用途・車種)
  • 付保台数(ノンフリート・フリート)
  • 自動車の型式(型式別料率クラス)
  • 自動車の安全性能(自動ブレーキ等)
  • 初度登録年月(新車・新車以外等)
  • 支払限度額など(保険金額等)
  • 運転者の年齢(年齢条件)
  • 過去の事故歴(ノンフリート等級や事故有係数適用期間)
  • 運転者の範囲(運転者限定)

このように任意保険の保険料はかなり複数の要素で保険料が決まっており複雑です。 特に有名なのが、事故を起こすと等級が下がり翌年度の保険料が値上がりする事です。
(事故を起こさなければ等級が上がり保険料は値下げされる。)

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これ以外にも免許証の色年齢で保険料が変わるなど様々な要素によって決定されます。

保険料は保険会社の公式サイトや一括見積もりといったサービスを使用する事で簡単に知る事が出来ます。

まとめ

任意保険は自賠責保険ではカバーしきれない相手への賠償と自分自身への補償をカバーしてくれます。保険料は保険会社等によっても変わりますが、大きいのは運転履歴(事故回数等)や車といった情報によって変わってくる事です。

任意保険を検討する際には、保険会社の公式サイトでの算出、一括見積もりといったサービスを利用して見積もりを取得すると良いでしょう。

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